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聖女の乱進 ~無限の魔力で目覚めました~  作者: 鰤金団
聖女様目覚める
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10 特殊な私は無限大

 魔法適性が発覚してから数日が経ちました。

 私はまだ、子だくさん計画の姿がちらついて気が休まらない日々を過ごしていました。

 ですが、引きこもりライフは新たな局面を迎えていました。

 あれほどやる事が無いと嘆いてベッドで寛ぎ続けていた日々は既に遠い過去の事。

 私は今、魔法の訓練に明け暮れているのです。

 適性では特別な事は何一つ無かったのですが、それ以外で特典的なものがあったのです。

 それは魔力。

 魔法初心者は、まず魔力量を増やす必要があるそうです。けれど、使い切れば意識を失うので、安全を考えて実戦と講義を交えつつ、午前と午後との二回に分けて訓練をするのが基本だそうです。

 私もそのメニューで魔法に慣れさせる予定だったそうですが、まるっと無くなってしまいました。

 あの適性結果を聞いた後、私はベッドに横たわっていました。

 その翌日、ニットレッカーさんが巻物片手に部屋を尋ねに来たのです。

「聖女様。あなた様の魔力量にお尋ねしたいことがあります」

「なんでしょうか?」

 機能は、私がショックを受けていたので、詳細どころでは無かったのです。

 そんなドタバタがあったので、見落としでもあったのかもしれません。

「聖女様のステータスを再度確認した所、魔力が無しとなっているのです」

「では、聖属性適性ありの魔力無しなのでは?」

 適性で落ち込んでいるというのに、更に駄目押しとは……。

 もしかすると、王子に余りにも冷たく接し続けていたものだから、国的にはそれなら新しい聖女を召喚するべきだと判断が下されたのかもしれません。

 この仕打ちは、私を亡き者にするための壮大なプロローグなのでは?

 そんな事を考えていると、ニットレッカーさんは自身の疑問を口にしました。

「確かに無いと表示する数字ではあるのですが、私達が使用している数字とは違うような気がしてならないのです。確認していただけますか?」

 更に弱らせようというのかと思いつつ、私に向けて広げられた巻物を見ました。

 私の名前の下に体力の数値が記され、その下に疑惑の魔力量がありました。

 その表示されている数字を見て、私はすぐに答えが分かりました。

(あ、これ、∞のマークだ)

 この世界には∞のマークは存在しないようです。なのでゼロが二つ、くっついて並んでいるという認識なのでしょう。

「ええっと、ニットレッカーさん。失礼に当たるかもしれませんが、あなたの魔力量を教えてはもらえませんか?」

「私のですか? それは構いませんよ。私の魔力量は82です。王国内では一番魔力量が多いんですよ」

 なるほど、理解しました。なら、これで理由をでっち上げられるでしょう。

「ニットレッカーさん。どうやらその巻物には二桁の魔力しか表示されないようです」

「ええ!? 本当ですか?」

「はい。私の魔力は三桁ほどあるのでしょう。故に正しく表示されていないのだと思います」

 他のステータスの規準については分かりませんが、王国一の魔力量を持つ彼で二桁というのなら、三桁になった時の表示なんて誰も知らないはずです。私はそこを突いて理由をでっち上げました。

 素直に際限無く魔法が使えますと言ってしまうと、無限回復マシーン扱いされそうなので、そこを危惧しての嘘でした。

 そんな訳で、私の魔力は無限大です。

 この後、ニットレッカーさんは魔力について説明をしてくれました。人の魔力は使えば使うほど、鍛え上げれば鍛え上げるほどに伸びていくそうです。

 まあ、最初と同じように一定の感覚で上がるという訳では無く、魔力値が高くなるほどに上がりにくくなるらしいので、天井は未だ不明だそうです。

 魔力の特性は魔法についてもほぼ同じで、同じ魔法を使い続けていくと、どんどん効率的に使えるようになるとの事。

 魔力との違いは、魔法の熟練度を上げていくとより効果が高くなったり、範囲が広くなったり、上位魔法を習得する事があるそうです。

 そういった上位魔法はゲーム然り、初期消費魔力が多いため、効率的に使えるようになるまでには時間がかかるそうです。

 魔法には、どの魔法を使い込めば新しい魔法を習得出来るのかを図にした派生図というものがあるそうです。

 それによると、現在は回復系や攻撃系は三段階、四段階上の魔法まで発見されているそうです。

 ですが欠点があり、現在把握されている上位魔法が最上位に位置する魔法なのかが分かっていないのだそうです。

 実は、私はそこに希望を見出しました。

 だって、使い続ければ光属性だってまだ見ぬ攻撃魔法を覚えられるかもしれない。記録に残されていないのなら、記録のその先を目指さなくちゃいけない。

 幸いな事に、私の魔力は無限大。これは突き詰めるにはもってこいな条件でした。

 このような事があり、私はこれまでの暇時間を返上して魔法のレベル上げに勤しむ事にしました。

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