梅雨時期の告白。
梅雨時期らしいので書いてみました。とある短編の続き。
数ある作品の中から読んで頂きありがとうございます。
今は梅雨時期…。晴れていたし、今日は彩花さんは仕事で居ないが…。たまたま俺と紅葉さんは休みが被り、紅葉さんの提案で街に出ていた。そしたら案の定の雨。もちろん傘なんて持ってきてない。俺たちは今雨宿りをしている最中。
「おい。あめの。」
「ん?何?紅葉さん?」
紅葉さんは俺に近づいてきた。
「寒いわ。」
「ですよねぇ…。」
…。近いなぁ…。胸当たってるって…。
すると紅葉さんは話始める。
「あんたにあってちょうど2年になったのかな?本当は彩花も休んで3人で出かけようって話してたんだけど…。仕事が急に入ってね…。」
あれ?たまたまじゃないんだ…。それにしても…。
「あって2年ですか…。1年目は忙しすぎてそんな余裕無かったですよね…。」
それを聞いた紅葉さんは笑った。
「確かに…。あの時は大変だったわよねぇー。」
「俺はそれより天狗の皆さんに認めて貰おうと必死で…。」
「私達二人のお墨付きがあったとはいえ大変だったわよねぇ。昔と今のあんたの対応の変わり方…。まとめたいわァ。」
「余計ここが…。あなた達の場所に…。紅葉さんと彩花さんの隣に落ち着いてしまった…。もう離れられませんね…。」
「依存は辞めてねぇ〜。」
そうゲラゲラ笑う。
「けど…。あんたが来てから私達は変わったわよ。人間達との結婚してるやつも居る。それで理解を深めては、喧嘩しては仲直り…。私達も人間に近づけているのかな?」
「人間…。いいや。違いますね。」
「?」
「お互いが近づいたんです。」
「…!!!」
紅葉さんは寄っかかってくる…。
「ふふ。そうね。」
「俺は紅葉さんも彩花さんも天狗の皆も絶対守る…。決して自分の命が尽きようとも…。・・・。ぶへぇ!」
俺は紅葉さんに頭を叩かれる。
「なんですか!?急に!」
「あなたに守られるほど私達は弱くない!あんたは!堂々と構えてたらいい!私達の夫として!」
「・・・・・。え?」
「・・・・。は?」
「あと!さん付けいらない!特に3人でいる時は!命令ね!」
俺は話を理解出来なかった。
「あの…。夫って?」
「そうよ。あんた私達の夫になってよ。」
「…!・・・!嬉しい…。が…。済まない。俺はまだ君達を二人を迎え入れるには時間がかかりそうです…。」
「は!?なんでよ!私達はあんたの事が!!!」
「ごめん…。」
俺はその場を逃げるように走る。
「あめの!」
(ごめん…。ごめん…。君達は天狗だ…。そして僕は人間だ…。)
するとガシッと体を止められた…。
「あめの!あんたがどれだけ不安を感じているか分からない…!どうせ年齢がどうのこうのなんでしょ!それに未来からも聞いた!あんたが心配してるって事も!だから…!だから…。私達はあんたが好きなんだよ!そゆう風に工作してはミスっては折れては、挑戦して…!そんなあんたが好きなんだよ!大好きなんだよ!」
「・・・・・!!!」
すると俺の目の前には傘を持った彩花が居た。
「あめの…。紅葉。風邪引ますよ。」
「彩花さん…!」
すると彩花さんは俺を前から抱きついてくる。
「私も同じ気持ちです。全部紅葉に言われたのは少し癪ですが…。」
「ごめん…。」
「あめの…。私はあんたを愛しています。どんな事があっても手を話しません…。絶対。」
「…!!!」
俺は緊張の糸が解けその場に倒れ込む…。
「とりあえず帰りましょうか…。家に。」
「うん…。」
そうして俺は2人に連れられ家に帰った。
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「…。」ズキ…。
頭が痛い…。これは未来が少し変わったのか…。
「…。・・・・。」
私は頭を抱える。
「嘘だろ…。最悪だ…。」
私はあめの達に会った時…。平常心を保てるだろうか…。
最後まで読んで頂きありがとうございます!