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あの日、あの時。 SS

作者: 沖田 楽十

【あの日、】


 今日から三年間、私は此の学校へ通う。

 下ろし立ての制服はブカブカで着慣れず、煩わしさを感じる。


 卒業する頃には、ピッタリになってるのかな?






【何処かで分かってた。】


 校内の雰囲気にも慣れた一年目。周りで、進路の話をする子が出てきた。

 正直、進路の話は三年生ぐらいになってからするものだと思っていたから、私は吃驚した。まぁ私は、三年生まで考えるつもりはないケド…。

 だって、二年生まで勉強に縛られず、好き勝手出来るんだから。だから、その間は遊ぶ事に専念した。


 でも何処かで、将来を考えられるあの子達が、本当は羨ましかった。






【あの時】


 卒業式。皆、泣いてた。なんだかんだで、学校や先生達には、其れなりに思い入れがあるんだと思う。私は、――泣けなかった。

 だって、私の名前が呼ばれる事は無かったから…。


 ねぇ…。



 私はいつになったら、卒業出来るんですか?
















了…?


後書き

卒業シーズンをイメージして書いたのですが……若干ホラー要素すみません(>_<)((何故にホラーを足したんだよっ!?

最初は、お涙ちょうだいモノを書こうと思って執筆してたのですが……どうしてこうなったのか(^^;)((知るかっ!



後味が悪いと思った方↓





















「……○○…」



 私を呼ぶ声が聞こえ、其方そちらへと顔を向けると、見覚えはあるものの、誰だか分からない女性が門の前に座り込み、両手を合わせている。私は気になり、彼女の傍へ寄った。



「…ねぇ。何で貴女、私の名前を知って――」

「もう、身を投げようとしないから、だから……ごめんね。“あの頃の私”」

「!」



 ――ズキンっ


 急激な頭痛と共に、身体中が消えていく感覚を覚える。いや、消えてた。両手が透け、地面が見える。そして、私が何者であり、何故、学校ここに居るのかわかった。



(役目は、とっくに終わってたんだね…)



 学校ここでは、辛い事が沢山あった。其れが社会で生きる時に必要な事だからしょうがないとは分かってはいたけど、○○は耐えられなかった。

 だから○○は、無意識のうちにもう一つの人格を作っていた。其れが”私”である。

 いつの間にか○○と分離して、私は幽体となり、学校ここ彷徨さまよっていたという事らしい。


 本来の○○はどうしようもなく弱い。だけど、其処が人間臭くて、私は羨ましかった。


 そして――



「もう、泣かないで? “私”は、どんな時に生まれたって、幸せだったんだよ? 」



 ”私”を生んでくれた○○に感謝してるし、彼女の事が大好きなのだ。

 声が届かなくても、触れる事が出来なくても、私は○○を抱き締め、「もう泣かないで」と精一杯声を上げた。




 あの日、あの時。


 辛かったあの頃は、いつか、きっと良い思い出になる




 ”私”は漸く学校ここから「卒業」する事が出来た。












加執筆(2016年3月10日)

初出【2016年3月6日】を読み直して、内容を説明すると……


二重人格を生み出す事で、自分を護ってた〇〇と、、

学校を卒業したと同時に、学校に留まってしまった二重人格の〇〇の生き霊?の話です



ボカ〇の某神曲に、当時めちゃくちゃハマりまくって、ずっと聴いてまして、、

そっから影響を受けたのが、作中でのとある台詞だった気がします……あれ??(*'ω'*)


因みに私は、これをカラオケで初めて歌った時に、終盤で泣くのを頑張って堪えた感じで、なんとか歌い切りました


歌詞がほんっっっとうに切な過ぎて……°(ಗдಗ。)°.

明るい曲の中に、少し切ない感じの曲もまたさぁ!?ねぇ?ほんっっとうになんなの?!


神曲を聴かせてくれて、ほんっっとうに有難う御座います!!!!❤️❤️❤️❤️❤️

((↑………新手のツンデレかな??ಠ_ಠ




卒業式……


私が小学生の頃、卒業生を送るという事で、【旅立ちの日に】を歌う時に、高い方と低い方どちらを歌うかを選択出来る時に、、

この歌のメインは低い方だと勘違いしてた私は、低い方を選び、全く知らない音程で歌わなきゃならない事にショックを受けて、めちゃくちゃ後悔しました…


でも、高いパートの人達とハモった時に、低いパートを選んで良かった!!!!(*≧∀≦*)❤️❤️❤️と感動しまして……ので!!


歌詞を見ながらを前提なら、低いパートをギリギリまだ歌える気がするので、、

高いパートで歌いたい方❗️


私とあのハモった時の感動を、一緒に分かち合いましょ?(`・ω・´)❤️❤️❤️❤️❤️

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