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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
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悪役令嬢の役目を放棄したら放棄したでなんか結局面倒なことになった

作者: きょんべこ
掲載日:2023/01/13

初投稿です。誤字脱字のプロが書いてますのでご容赦を。ガールズラブ????はにおわせ程度です

目が覚めたらそこは乙女ゲームの世界でした。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


「って、なんでやねん!!」


はい、セルフノリツッコミでもしてられないとやってられません!私、マリアンナ・ヨエル・ノースヴァスト(5歳)はそんな気持ちですおはこんにちばんは。そう、5歳です。お肌すべ艶、ぷにぷにほっぺ、椛のような可愛いお手手。ついでにパステルピンクのふわふわヘアーが良く似合う、パーフェクト幼児体型の5歳児です。


おかしいですよね、私、至って普通に社会人していた日本人(成人済み)だったんですよ?それがちょっと事故って(犯人許さん)目が覚めたらとある乙女ゲームの悪役令嬢って、どうなってるんですかコレ?しかも本編にかすりもしない幼女時代とか一体これは何をどうしろと?さっぱり皆目見当つきません。


かといってこのままダラダラ人生過ごしていたら間違いなくバッドエンドまっしぐらです。えぇ、この手のゲームは主人公と婚約者にメンタルフルボッコの刑に処されて僻地へGO!が定番ですよね把握してます。普段そんなゲームしませんでしたが、プレイ動画は視聴させていただいてましたよ。一応社会人として生活しておりましたのでそれなりの生活力はありますが、この乙女ゲーム、剣と魔法の存在するファンタジーな世界の学園が舞台だったはずなんです。無理です、そんな世界で日本の常識は通用しないでしょう。第一生活家電がありません。少なくともマリアンナの記憶にはございません。うん、無理。洗濯機がないと洗濯できません、ガスと電気は必需品。あ、電気は通ってるルームランプ点いとる、わーいやったー。


現実逃避はここまでにしておきましょう。これはあれです、将来の僻地生活の為に生活力を身に付けておくべきです。問題は悪役令嬢とて令嬢。お家柄、立場というものがあります。確かあれです、お貴族様は服すら自分できることが出来ないぐらい身の回りの事は使用人にさせていたとかなんとか。マリアンナは公爵様の娘なのでそんな身分ですがしのごの言ってはおられません。私、自立します。






ダメでした。そういえば私、今は5歳の幼女でした。台所立ち入り禁止されました。ランドリールームも危なくて危険と言われました。確かに蒸気もわもわ出てました、子どものお肌は大人の3分の1程しか厚みがないとか。マズイです、火傷の危機です。仕方ありません、とりあえずお勉強しときます。知識は武器です。

あ、この世界でのお母さんが来ました。え?魔法のレッスン?その後はマナーレッスンに剣のお稽古?え、各貴族の顔と名前の一致テスト?やる事多すぎません?あぁ、此度の生は前途多難なようです……



✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


どうも、あれから10年経ちました。この世界にもすっかり慣れて、ほらこの通り、魔法で料理も洗濯もできるようになりました。これ、生活魔法っていうジャンルだそうです。お母様もお父様も頭抱えてましたが気にしません、私にとっては最優先事項だったんです。あ、電気だと思っていたものは雷の魔石というもので魔力でつけたり消したりするのだそうです。魔力0の方でもない限り誰にでも使える便利アイテムです。お手頃価格なので市場で自分専用なのを買いました。これで最低限どこでも生活できる力は手に入れられました。使用人さん達からもお墨付きを頂いております。まぁ幾らかは世辞でしょうが構いやしません。

剣の成績もまずまずです。少なくともワイルドベア程度の魔物には負けません。初めて1人で倒した日にはお母様卒倒してました。お父様の頬が引き攣っていましたが気にしません。少なくとも3年後には必要な力なのです。捌くのも上手にできるようになったのですよ?皮のなめし方は出入りの業者さんに教えて頂きました。お父様のお口がポカンと空いておりましたが気にしてはいけません。

婚約者もできました。ゲームのシナリオ通り、フランシス王太子殿下でした。全く嬉しくないです。ちなみにこの婚約、7歳の時に決まりました。回避不可でした。

そして昨日、ゲームの舞台である学園の入学式がありました。といいましても、殆どの方は内部進学なので進級式のようなものでしたが。そこで私、見つけちゃいました。間違いありません、ゲームの主人公さんです。私この人に意地悪しなきゃいけない立場なんですね……



いやなんで?しないしないそんな超面倒なこと。



思うのですが何故わざわざそんな面倒臭いことする必要があるのですかね?別に何されたわけでもないのに意地悪するほど腐った人間になった覚えはありません。火のないところに煙をたたす趣味もありませんのでここはアレです、無難に学園の生徒Aぐらいの立場で日々を過ごさせて頂きます。




何故でしょう、私の行く先々に主人公さんが現れます。主人公さんもとい、キャロライン・ハーメル男爵令嬢はなんといいますか、明るく快活な方で身分を気にせず、誰とでもフレンドリーに接する、まさに乙女ゲームの主人公のテンプレをいく方です。ですがしかしおかし、悪く言えば貴族社会暗黙のルールをぶち破りまくっている破天荒なお方とも言えます。はいコレ、幼少時からこの世界を生きてないと気づけませんでした。

ですがあえて指摘しようとは思いません。余計な事をして藪をつついて蛇を出すのは御免こうむります。こうむりますが、あちらから尋ねられた場合には誠実に応えさせていただきますよ?


何故でしょう、懐かれました。これはあれですかね?どう足掻いてもバッドエンド不可避な仕様なんでしょうか?近頃はフランシス殿下の他、ヴィンセント伯爵子息、ロナウド侯爵子息、ユリウス侯爵子息様方という攻略対象とみうけられる方々とよくご一緒されているのを見かけます。あれ、もしかしてもうゲーム始まってたりする?1.5倍速で動画を見ていたのが悔やまれます。もっとしっかり見ておくのでした……




✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


さらに2年経ちました。よくわかりませんが相変わらずキャロラインさんは私の良きご友人をされております。攻略対象様がとも相変わらず仲睦まじいようですが、以前に婚約者のおられる方々との接し方をそれとなくお教えしたところ、素直に従ってくださったのでゲームのようにやたらめったら愛想を振るような発言は成されておりません。

ですがどう見ても殿方の心は婚約者様方よりも彼女に向いているようです。あ、うちは別にそれでも構いませんがね。少なくとも私は別にフランシス殿下を愛している訳ではありませんので。ゲームの都合婚約者なだけです。なのでそれはいいのですが、それでもできうる限り、一応対策はしていますが、バッドエンドは回避したいのですよ!



かといっているうちについに明日が卒業式となってしまいました。卒業式兼成人式なようでして、夜にパーティ形式ですよ。つまりあれです、断罪イベントとかいうやつが行われるやつですよ。プレイヤーから見たらいよいよゲームの終わりです。悪役令嬢()から見ると貴族人生の終わりです。ゲームならこの先ないのですが、これからは長い残りの人生を僻地で過ごさねばならないのかと思うと……むしろ気楽かなとか思ってしまっています。貴族生活、庶民には苦行も多かったのです。

ですが魔物の多いところとかでしたらちょっと……だいぶ困りますが。


と未来への現実逃避はよいとして。私、なにか断罪されるようなことしましたっけ?少なくともキャロラインさんとはかなり仲良くしていますが……。というか私、悪役令嬢のするべきこと全放棄してますよねぇ。そもそもそんなことやる気ないですし。

うーん、わかりません。もうなるようになればいいです、寝ましょうそうしましょう。明日はパーティで美味しいも食べてやるー



✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼



「マリアンナ・ヨエル・ノースヴァストとの婚約を破棄し、キャロライン・ハーメルを新たな王太子婚約者とする!」


言いましたよフランシス王太子殿下(この人)。うーん、やはり画面越しより生での方が見応えのあるイベントですねぇ。いうて当事者で無ければですが。1ミクロンの情もない御相手でしたが、さすがに面と向かって言われると傷つきます。

そして婚約破棄は全くもってどうでもいいのですが一応ゲームシナリオの都合上理由は聞いておいた方がいいのでしょうか?わからないので聞いておきましょう。だって私、『悪役』らしいこと、何一つした覚えがありませんので。


「婚約破棄の件は謹んでお受けいたします。ですが理由はお聞かせ頂けませんか?」


あら、何故か鳩が豆鉄砲食らったような顔をなされておりますが、私なにかおかしなこと言いましたっけ?それとも聞かない方が良かったのですか?


「本当に破棄していいんだな?もう復縁はできないぞ?」


何を焦っておられるのかは知りませんが全くもって全然OKですのでさっさと理由を仰ってください、今ホール中の全注目を浴びていてとても居心地が悪いのですよ。


「ふ、ふん、まぁいい後で後悔しても遅いんだからな!」


なんだかRPGのザコ敵の捨て台詞みたいですね、ジャンルがおかしいですよ。もしかして原作では理由は聞かなかったのでしょうか?それによるバグ?考えすぎですかね?


「理由はな!マリアンナが私より強いからだ!お前この間1人でエンシェントウルフ倒してただろ、そんな化け物と一緒になれるか!!」


そういえばそんな魔物と戦いましたねぇ。ですがあの戦いは魔法実戦学の先生のノリと勢いで行われたものなので倒すことになったのは不可抗力なのですが?確かに本来6人パーティで挑むのが望ましいとは言われましたけれどね?

といいますか、そんなことここで暴露しないでくださいまし、一部の方々の期待と好機と畏怖の視線が刺さります……ほら、なんかザワついてますし……というか何名かにドン引きされてます恥ずかしい……


「成績だって万年トップじゃないか!婚約者であるお前の役割は私を引き立てることだろう!?その点、キャロラインは完璧だ、私より成績も力も下だからな!まさに私の理想だ」

「あんたバカですか」


あらヤダつい本音が漏れてしまいましたわ。でももういいのです断罪イベントとかもう知りません、そもそも私、全くもってゲームの通りに生活してませんでしたし今更ですよね、もっと早く気づけばよかったです。


「何か勘違いしておられるようですが殿下、婚約者というものは貴方を引き立てる装飾品ではありませんわ。なにゆえ殿下の能力合わせて手加減せねばならないのです?あなたが私を追い越すよう努力なさればよろしかったのではなくて?私が勉学と稽古に勤しんでいる間に、キャロラインさんとお茶会をしたりお出かけしていたの、私知っていますからね?あとなんですか、キャロラインさんを婚約者にした理由は。巫山戯ているのです?巫山戯ているにしても限度というものがあるでしょう、人を馬鹿にするのも大概にしてくださいまし!私、友人がバカにされるのを黙っていられるほどお人好しではありませんの」


あら?なんだか私、まるで悪役令嬢をを断罪する側のことしているような気がしてきました。まあでも仕方ありませんよね、この王太子殿下あほんだら、どう考えても屑ですから。あぁ、この日のためにしてきた私の努力の日々を返してもらいたいです。


「もともとお家同士が定めた婚約で私たちの間には愛のかけらもないわけですし、どうぞ婚約破棄の手続きをお勧めになってくださいな?何なら今ここで始めてくださってもよろしくてよ。かまいませんわよね、陛下、並びに王妃殿下?」


これだけのたまったのですから婚約どうこうではなく不敬罪ぐらいにはなるでしょうからもう徹底的に不敬にしてやります。陛下もお妃さまも巻き込んでやります。本来私の立場ではこんな気軽にお声掛けするなんてありえないのですが、ほんともうこの馬鹿に付き合ってられません!


「あと、キャロラインさんの名誉にかけて私から一つ、殿下にお伝えせねばならないことがありますの。キャロラインさん、勝手にごめんなさいね?でも言わせてちょうだいな」


にこりと、レディらしく柔らかな弧を描いて見せます。これぞ妃教育の賜物たまものです。頑張った甲斐がありました。もう二度とごめんな日々でしたけれども。


「キャロラインさんの成績、殿下より上でしてよ?だって学年次席ですもの」


もちろん主席は私です。学力は生きていくための力になります。主に就職の幅を広げたりするのに使えますね。前世の私に言いたい、もっと勉強しときなさいと。もう後の祭りですけれど。


「殿下のことですから私とご自分と親しいご学友の方々の成績しか把握していらっしゃらないのでしょう?いつものことなので驚きはしませんが、せめて次期婚約者になっていただこうと思っている方の成績ぐらい知っておくべきではありませんか?」


実はキャロラインさん、いつもは中の上ぐらいの成績なのです。今回は学生生活最後だから思い出作りにと、試験まで放課後30分ほどだけ、毎日一緒に勉強した結果、すごく好成績を叩き出されまして。特別に我が家にお招きしてお祝いした日が懐かしいです。1週間前の話です。


「思い込みで発言なさると恥をかきますわよ、今回のように」


ここで王家の執事から婚約破棄の書類が届きました。陛下と妃殿下の方をチラ見するとどうぞどうぞと手振りしてくださっています。あ、妃殿下が頭を下げてくださいました。こちらこそこんな公の場で色々暴露してしまい申し訳ありません。が、殿下の身から出た錆なので許して頂きたく存じます。さっさと署名して酸欠の金魚のごとく口をパクつかせている殿下に押付けます。


「どうぞ殿下、お望みの書類です。これにて婚約破棄は成立ですわ。どうぞ私の処遇を仰ってくださいませ」


原作通りですと辺境送りです。まぁ、よほど何もない砂漠や荒野のど真ん中にでも放り込まれなければそこそこ生きていけるだけの生活力はあると思います。もともと一般庶民なので贅沢する気もないですし。どんとこいです。


「お前の処遇なぞ決まっている!最果ての地、エステライアの村へに追放、及び王都への立ち入りを永久に禁ずる!この私をさんざんコケにしてくれたことを後悔するがいい!」


いや、コケにした覚えは一切ないんですけれども。というより少々ちょっとかなりおバカさんなのですかね?周りの空気読んでないあたりはある意味大物かもしれませんし、いずれ国政を担うものとしては必要となるかもしれない能力なのかもしれませんが、今この状況でこんだけふんぞり返って言えるのは……やっぱりただ単にお頭が弱いだけでしょうね……。陛下と妃殿下が頭を抱えていますよ。

しかしエステライアですか。確か山岳地帯にあって一年の半分は雪に覆われ、周りの魔物は高レベルのRPGでいうラスダン前の村、というところでしょうか。確かに辺境送りとしては正しいですね、なんでこんなとこ原作通りやねん。ですがベスト・オブ・ド田舎です。煩わしい貴族の習慣ともおさらば、王都にも未練はありませんし、何より、予想の上を行くお馬鹿さんに今後一生を振り回されずに済むと考えれば、これもしかしてハッピーエンドかもしれませんね


「承知致しまし」

「ちょっと待ってください!!」


あら、断りもなくキャロラインさんに割って入られました。貴族としてアウトです。それも王太子婚約者の立場のものとしてはかなりマズイです、他国との席だと国際問題になりかねませんよ?


「殿下、本当にマリアンナさんをエステライアに送られるのですか!?」


あら、珍しく焦っておられますね?普段にこにこなされているのであまりこういうお姿を見掛けるものがなかったので驚きです。友達の意外な一面というやつですかね?前世ではあまりそういう友達はいなかったので新鮮です。


「ならば殿下、私は婚約なぞ真っ平御免です!私はマリアンナさんについて行きますので!」


ゑ?


なんか幻聴が聞こえた気がします。ちょっと今の心境を例えるならあれです。まさに宇宙猫。あ、殿下も宇宙猫してますね。良かった仲間がいた。

違う良くない、絶対爆弾発言してた。幻聴じゃなかった。


「私、キャロライン・ハーメルは王太子殿下からの求婚をお断りしたく存じます。マリアンナさん、いいえ、マリアンナ様こそ我が理想の方です。私、一生マリアンナ様のお側を離れませんので!」


なんか幻聴が聞こえた気がします(デジャヴ)。さっきよりも強めの幻聴が聞こえた気がします。それどころか幻覚でしょうか、キャロラインさんが私の方に向かって走ってこられるのが見えます。あ、なんかハグされた。


ちょっと待って何がなんでどうしてこうなった!?


「マリアンナ様、たとえどこに行かれようと私はあなた様から離れたくありません!生涯の伴侶として常に隣に立たせてくださいませ。絶対にマリアンナ様を幸せにしてみせますわ!返事ははいかイエスでお願いします!」


おおう、私、もしかしてプロポーズされてます??しかも返事肯定しか許されてない??

ちょっと脳内処理が追いついていません、誰か助けてください。あ、殿下と目が合いました。が、殿下も混乱しているのがみてとれます、宇宙猫再びです。というか多分これ、会場内全員宇宙猫??あ、私のお父様とお母様が白目向いてます。あらら、ハーメル男爵夫妻はひょっとして立ったまま気を失っていらっしゃられる?できれば私も気をやりたいところですが、いかんせん無駄に鍛えてしまった精神力のせいでそこまではできませんでした。全力で現実逃避だけさせていただきます。


「さぁマリアンナ様、早くこんなところ出て行きましょう!帰って荷物をまとめなくてはなりませんね。あ、我が男爵家のことはお気になさらず。残念ながら男爵位は世襲制ではなく父個人に与えられたものなので私には関係ありませんの。あぁ、でも公爵位はそうではありませんね。ですが殿下の口ぶりでは爵位の剥奪ななさそうですし……。ノースヴァスト公爵様、どうすればよろしいでしょうか?」


ちょっと待ってくださいどうしてお父様に話を振るんですか心の底からやめてください、交渉権を私から奪わないで。あ、お父様復活しました。これで私の口を挟む権利は無くなりました。えぇ、当主の意見に反するなぞ言語道断です。まさか男爵令嬢たるキャロラインさんが、格上の公爵当主(つまり私の父ですが)に言葉をかけるなんて、想像の斜め37.8度ぐらい上をいっていて予想不可能でした。人生2度目でも人の心はさっぱり分かりません。しかも普通に対等に話し合ってます。肝が据わってるのかなんなのか、メンタル男前すぎません、キャロラインさん?


「それでは娘のこと、よろしく頼む。公爵位は然るべき時にマリアンナに譲ることは私の方から議会にかけておこう」

「御厚意感謝いたします。我が身命にかけて、マリアンナ様を幸せにして見せますわ」


おぉい、私の意見はガン無視ですか。ガン無視ですよね、これだから貴族社会は嫌なのです。多少の意見の黙殺は前世でもありましたけれど、よっぽどのブラックじゃなければ意見ぐらい言わせてもらえましたよ?なんで口挟む権利すらないんや貴族社会!


「というわけですので殿下、私はマリアンナ様と一緒になるので婚約の件は聞かなかったことにいたします。どうか私たちのことは忘れて新しい御相手を探してください。

皆さま、大変お見苦しいところを見せてしまい申し訳ありませんでした。ここからは楽しいパーティの時間に戻りましょう!」


そう宣言したキャロラインさんのお顔は、今まで見たことないぐらい幸福に満ち溢れた素敵な笑顔でした。




✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼




どうも、あの衝撃の卒業パーティから3年たちました。ここはエステライアの村です。

そうです、私とキャロラインさんはあの後すぐ荷物をまとめ、こちらに引っ越してまいりました。ゲーム的にはこれでエンディングを迎えたことになりました。

ですが私の人生は続いています。

おかげで?衝撃の事実が分かってしまいました。このゲームを自分でプレイしなかったことをこれほど後悔したことはありません。といいますか一つ叫ばせてください。


「誰が乙女ゲームに百合ルートを設定したんですかぁぁぁぁ!!」





Fin.

百合ルート→隠しルート。主人公が悪役令嬢との会話、イベントを通して好感度(隠しパラメーター)をMaxまで上げることにより発生。悪役令嬢と結婚しエステライアの村で平凡ながらも幸せに暮らしましたとさで終わり

わかった理由→ゲームクリアによるエンディングのクレジット


お読みいただきありがとうございました。

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