ココホレ ワンワン②
掘っている先に綺麗な琥珀玉が2つ見えた。((きれい・・・。コースケこんなの埋めてたんだ・・))
よく見ると、「えっ!目!?」とっさに顔を穴から引くと、掘っていた穴から手が!!!一瞬ゾンビ映画のシーンが頭をよぎる。((コースケ何埋めたの!!?))グイっと胸元を引っ張られる、すごい力だ!!
穴にひきづりこまれながら、私は気を失った。((コースケ~))
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「おい、おい、おい。」乱暴に体を揺すられる。
((乱暴だなー、そんなに揺すられると気持ち悪いー))
目をゆっくり開けると、外人さんがいた。((へ?))
短く刈ったシルバーヘアーに琥珀色の目をしたがっちりした人が私を揺らしていた。
「大丈夫か?所有印は無いようだが、野良なのか?」
「・・・・・・・」((あれ、日本語?でも意味わからない??))
私が何も言えないでいると、
「はぁー、なぜ・・・こんなことに・・・。まあ、その、とりあえず、ついてこい。」
外人さんが、起き上がるとスタスタと長い足を動かし始める。
なんだかよくわからないけど、私も起き・・・((あれ?あれ?あれ?))無意識に起き上がった体制が四つん這いだ。自分の手元を見ると・・・((ぎゃー!!!!!ナニコレ!!犬??犬の??))
コースケと同じつくりの手が見えた。そして視界の端に尻尾がよぎる。((え、しっぽ!?))
後ろを見ようとグルグル回ってしまう・・・。
「何してるんだ、ほら来い。」いつの間にか外人さんがそばに戻っていて、担がれた。
視界が高くなって、周りをみて驚いた。さっきまで住宅街の家の庭にいたはずだ。なのに、今見える景色は、池に木々、そして塀がみえる。
((分けわかんない・・・))ゆっくり意識が遠くなった。