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桜の木の下に死体が埋まっている。

作者: 黒崎白夜

桜の木の怪談

桜の木の下に死体が埋まっているという噂は誰もが聞いたことあるだろう。それについて話そうと思います。

桜が咲く4月の時期ある一つの怪談が学校で流行った。それは桜の木の下に死体が埋まっているという噂だった。それ自体は珍しくもなんともない。だがその話は今信憑性が高かった。去年の12月学校の改装に基づき桜の木が移される時に死体が発見されたのだ。その結果学校には警察が来て生徒全員がそれを知ることとなった。後日警察官の息子のTから聞いた話だとその死体は白骨化していて見るからも古く事件性がないと判断して,ろくに調べなかったらしい。そんな話があった直後だったからみんな信じなんだろう。だがある時友達のAからこんなことを言われた。

「桜の木の下に死体が埋まっているんじゃなく、桜の木の下に死体が埋められるらしいぜ。」

「なんだよそれ誰か見たのかよ埋めるところ」

「俺の兄ちゃん(Aお兄さん)の友達がよそれを見たらしいだよ。真夜中の1時に夜桜を見に中央公園に行った時ざくざくっていう音が聞こえて行ってみるとスコップを持った髪の長い女なのか男なのか分からないやつが桜の木の近くを掘っていたんだ。」

俺は「何それ嘘だろそんなの、てかなんだよ髪が長いのに男か女か分かんないって」

「それがよそいつ馬鹿みたいに大きくてマッチョに見えたらしいんだよ。」

「てかその話じゃ桜の木の下に死体が埋められたかどうか分かんねぇじゃんか」

「だから今日俺らで確かめねえかって話をしようとしてたんだよ。」

「はぁ…何言ってんだよ公園のを掘ろうとしたらサツに捕まるぞ」

「だから真夜中の1時に行くんだよ」

こいつアホだ。俺はそう思いつつも何故か湧いてくる好奇心を抑えられなかった。そして俺とAは1時に中央公園に集合する約束をしてその日は帰った。そして12時30分になる時俺は家を出た。家から公園まで30分ある俺の家の周りは田んぼ道になっていて街灯がなくさらに途中に桜の木がある。朝に気味悪い話を聞いた俺は少し遅れることになるが遠回りをして中央公園を目指した。そこは街灯があり明るい道だった。そして何も起こらず1時10分ぐらいに集合場所に着いた。だがAは来ていなかった。俺が来なかったから帰って行ったのかなと思い少しAを探したら帰ろうと思い公園を散策した。この公園は一周20分ぐらいあり小さいが山もある公園だ。それして公園の周りは桜で囲まれている。その公園を俺は半分くらい回った時声が聞こえた。俺はAかなと思い、そこの声がした方に向かおうとした時その声は叫び声に変わった。そして気がついたその声の主はAだ。それがわかった瞬間俺は走り出してた。もしかしたらあいつが埋めようとしてたやつに襲われたかもしれない。そう思い走った。そして声の方にたどり着いた時何かが土の中に入っていくように見えたら。そしてそこには靴があった。そして俺はある事に気づいた。その靴はAがいっつも履いているお気に入りの靴だった。さらに土の中から泣き声のようにもうめき声聞こえる声が聞こえた。それに気づいた俺は逃げ出していた。逃げて逃げて逃げてった。街灯がない田んぼ道も途中にある桜の木も気にせず逃げた。その結果俺は今無事に生活してる。Aは行方不明になった。そしていつからだろうか、桜の木の下に死体が埋まっているという噂の代わりに桜が生きた人間を木の下に引きづりこむという噂が広まった。だがみんなは引きづり込まれたら誰がそれを人に話すんだよと言う。だが俺はその噂を信じる。その瞬間を俺は見てはない。だけどあの時引きづり込まれたのはAだ。今思うとAから聞いた公園の木の下を掘っていたという人は目の前で引きづり込まれたのだろう。

そして今年も桜は綺麗に咲いている。

[終]

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