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8 逃げないでぇ

1日遅れましたが、第8話どうぞ~


5/13に全体的に内容を変更しました。


「は?...エエエエエエエエエッ!?」

「ひぅ...!?」


目の前にいた紅いドラゴンが突然光りだしたと思ったら、7、8才くらいの女の子になっていたというビックリ現象に協也が驚愕の声を上げた。

しかし、そのせいで目の前の少女が怯えてえてしまい、小さな悲鳴を上げつつ少し距離を取られてしまった。


「あっ!ご、ごめんね?驚かせちゃって。...あぁ!距離を取らないでっ!そんな恐ろしいものを見るような目で俺を見ないでぇ...!!もういきなり叫んだりしないからぁ!!」


怯えさせてしまったことを謝りつつ、今も少しずつ距離を置こうと座りながら後ずさっている少女に、逃げようとしないように少し泣きそうになりながら必死に呼び止めていた。


「.....。」


半泣きになりながら自分に謝りながら呼び止めてくる目の前の“女性”をみて、どうやら少し落ち着いたようで後ずさるのはやめ、まだ少し警戒しているがじっと協也の顔を見ていた。

とりあえず少しずつ逃げようとすることはやめてくれたことで、「ほっ」っと息を吐きつつ今度は逃げられないように、落ち着いて話し始めた。


「それじゃあまずは自己紹介から。俺の名前は協也、紅葉協也。どこにでもいる普通の高校生だよ。君の名前は?」

「...わ、わたしはティア。...ティア・ベル・グラフォード、です。」


怯えながらではあるが、ちゃんと名乗り返してくれたことに協也は心の中で小さくガッツポーズをした。


「そっかティアか。よろしくね?ティアちゃん。」

「はい、よろしく、お願いします。...あ、あのキョウヤ、様はなぜこのような洞窟の中にいらしたのですか? ...この森は魔獣がたくさんいます。生活するにはあまり適していないのでは。」

「.....」


(へ~、あのウサギとか虫って魔獣っていうんだ。)


なんてことを思いつつ、協也は先ほどの質問にどう答えるか少し考えていた。


(う~ん、「別の世界で死んで目が覚めたらこの森の中にいた。」なんて言っても信じてもらえるのか?

もしかしたらこの世界には別の世界から来たっていう人が俺以外にいるかもしれないけど、もしいなかったら。あ~、どうしよう...。)


などと考えていると、その様子を怪しいと思い始めたのか、ティアがだんだん疑うような表情になり始めているのが目に入った。


(...やばいな~、また怪しまれ始めてるな~。まぁいくら考えてもどうせこの世界のことなんてわからないし、噓をつこうにもどういうこと言うのが正解かもわからないんだし正直に言ったほうがいいかな。

それに、俺もティアちゃんのことを聞くつもりだし、あちらの事情だけ話してもらおうなんて不公平だよね。よし。)


ごほん!と咳払いを一つ。


「実は————————————…」


そう言って協也は自分がこの世界に来てからのことを話し始めた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「——————だからひとまずこの洞窟の中に住んでるんだ。」


そう言って締めくくった。ひとまず協也は今の自分の事情を掻い摘んで説明したが、問題はここからだった。

ちゃんと伝えられただろうか、伝えられたとして信じてもらえるだろうか、と説明し終わっていったん落ち着いた頭の中が再び不安で満たされ始めつつ、ティアの反応を窺った。


「...なるほど、そういった事情が御有りだったのですね。」


と協也の心配に反して簡単に信じてもらえた。


「あ、あれ?もしかして俺みたいな奴ってこの世界にはいっぱいいたりする?」

「いえ、いっぱいはいませんが、今この世界にはキョウヤ様以外にも異界から来た人間は過去に何人かいますし、今も確か一人いるはずですよ。」

「そっかぁ。」


自分以外にこの世界に来た人がいるということが分かり、思わず安堵し、吐息をついた。


「ふぅ。それじゃあ俺のことは話したし、そろそろティアちゃんのことも話してほしいな。なんで俺のことを襲ったりしたのかとか、どこからきたのかとか。」

「...はい。私は——————————」


そうしてティアは語り始めた。彼女に身に起こった悲劇を。

いかがでしたか?次回はティアちゃんの話です。

さて、こんなかわいい女の子にいったい何があったと言うんだ!いったい保護者は何してんだ全く。

まぁ、それも次回わかるわけですが。というわけで次回第9話こうご期待!それでは皆さん、また次回~。

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