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7 餌付け?

と言うわけでやって来ました第7話!

今になって前書きで長ったらしい挨拶は不要だと言うことに気がついた作者です。

そう言うことなので、第7話どうぞ。

ドラゴン、それはすべての男子の憧れであると同時に、その翼で空を飛び、その圧倒的なパワーですべてをなぎ倒し、はては魔法まで使う、最強の生物として物語で描かれる存在。

そんな存在が今、協也の目の前に現れ、睨むようにじっと見ているのである。


(いや、確かにファンタジーっぽい世界だとは思っていたけど、いきなりドラゴンに出会うなんて思ってもなかったよ。一体どうしたらいいのさ…)


"これ以上のトラブルはやめて下さい!"と言いたくなる気持ちを抑え、とにかく目の前にいるこの理不尽な存在を見る。


(いや、もしかしたら見た目だけで実は弱いかもしれない。見ただけですぐに判断するのはダメだってさっき学んだんだし、ここは一旦様子を…)


と、協也がそんな思考をしたのを察知したのか、いきなりドラゴンが腕を振り上げ、協也に向かって勢いよくその腕を振り下ろした。

何とかそれをギリギリで避け、少し距離をとる。避けたあとの先ほどまで協也が立っていた地面を見ると、そこには大きな爪痕がくっきりと残っていた。


(うぇ!?そ、そんな馬鹿な…。はぁ、イメージ通り、やっぱりドラゴンはヤバいってことか。全然うれしくないよ、こんちくしょう…。)


ドラゴンのパワーを目の前で見せつけられ、背中に冷たいものが走るのを感じる。あんなものを受けたら多分、今の多少頑丈になった程度の体では、ひとたまりもないだろう。

とにかく近づかないようにと一定の距離を取り、どうするか考える協也に向かって、ドラゴンが大きくその口を開けた。開けられた口の奥には赤く輝いている炎が見える。それによりドラゴンが何をするつもりなのかを察した協也の顔が引きつる。なんとか逃げようにもこの洞窟の中では、右や左に避けても回避はできないことを察っした。


「ヤッバ…。仕方ない、こうなったら、一か八かこれしかないな。」


そう呟いた協也が、真っ直ぐドラゴンに向かって走り出した。その行動に少し驚いた様子を見せたドラゴンだったが、すぐに口の中に炎を作り出し始めた。


(避けるなら、炎が当たらないだろう首の下に入るしかない。まぁ、ぶっちゃけ間に合うかは賭け、しかも勝つ可能性ほぼゼロの無謀な賭けってやつだけどね。)


そう、協也がとった行動は、ドラゴンの懐に入ること。そうすれば炎の直撃を躱すことができるだろうという判断だった。しかしそれはあくまで炎が吐かれるまでに懐にたどり着ければの話。その前に攻撃されてしまえば、ただの自殺行為になってしまう。

それでも、協也は、炎を躱すにはこれしかないと思い、走り出した。


(もし、炎が来る前にたどり着けても、近くにいればあの爪の攻撃を食らうことになる。懐に入ったらすぐに後ろへ回り込まなきゃな。)


協也は転生してからこの変な体になってから走る速度は格段に上がっている。それでも今このドラゴンまでの距離がとても長く感じられた。心の中で"間に合え"と叫ぶ。


しかし、あと2メートルほどで間に合うといったところで、ドラゴンの口から大量の炎が吐かれた。

あっという間に協也の体が紅い炎に包まれ、見えなくなる。それでもドラゴンは炎を吐くのを止めず、協也の体を焼き続る。

もう灰すら残らないだろうというほどの灼熱の炎が吐かれ続けた。しかし燃え盛る炎の中からまるで効いていない様子の協也が飛び出し、そのままドラゴンの体の隣を通り、後ろに回り込んだ。


背後に回られたことで、一旦炎を吐くのをやめたドラゴンが後ろを振り向く。


「なぁ、もう戦うのはやめないか?俺には火が効かないみたいだし、それにそんな体で戦っても苦しいだけだろ。」


すると、協也がドラゴンに語り掛ける。協也はあのドラゴンの横を通るとき一瞬だが見たのだ、体中がボロボロで切り傷やところどころの鱗が剥がれ、傷だらけだったことを。だから、お互い苦しいだけの戦いなどする必要がないと、通じるかはわからないがそれでも、何としてもあんな体で戦うのは止めさせたかった。


しかし、


―――グルァァァァァァァ!!



協也の言葉が聞こえていないのか、それとも言葉が通じていないのか、咆哮を挙げながら協也の言葉を無視して必死そうな顔で向かってくるドラゴン。


「クソッ!やっぱりだめか…!」


その行動に、悪態をつきながら構える協也だったが…、


―――その前に体に途中で限界が来たのか、走った勢いのままドラゴンが前のめりで滑り込むように倒れ、協也の目の前で倒れたまま動かなくなった。


ドラゴンが倒れたことにより、協也はひとまず訪れたピンチからひとまず逃れることに成功した。

しかし、そうなれば次の問題は、


「このドラゴンどうしよう。戦ってるときはあんまり気にならなかったけどこいつ結構小さいよな。俺と15センチくらいしか身長は変わらないんじゃないかな。もしかして子供かな?」


そう、このドラゴン思ったより小さいのだ。いわれてみれば当たり前でそもそもでかいのならば洞窟などに入るなど不可能なのだ。おそらくは、子供なのだろうと、先ほど殺しあっていたわけなのだが、子供だと分かってしまったら流石に良心が痛むわけで、しかも攻撃されてなくても倒れてしまうほどのボロボロの体なわけだ。

流石にそんな状態の動物を焼いて食おうという、完全な弱肉強食みたいな考えにはなれない協也。


「はぁ、仕方ない。とりあえずは目覚めるまでここに置いとくかな。」


迷った挙句、最終的に次目覚めたときにどうしようもなかったら倒そうという考えになった協也は、汲んできた水や洗った布を使ってドラゴンの体についた汚れや血を拭いていくのだった。





そして、次の日。すっかり日も上って少し暑い日差しが差す中、協也は黙って、荷物の中に入っていた小さな本を読んでいた。

協也が本のページをめくる音以外何も聞こえない、この静かな時間が朝からずっと続いていた。そして、


───グルゥ...


協也の耳にふと小さな唸り声のようなものが聞こえた。


「ん?今何か...あ。」


聞こえたような気がした協也は回りを見渡し、眠っていたドラゴンの目が開いたのを見た。


「お、おはよう。起きた~?...あれ?」


協也が警戒しつつ、それでいてできる限り優しく笑顔で話しかけると起き上がったドラゴンが明らかに怯えたような反応をした。


(俺の笑顔、そんなに怯えるほど変だったかな?)


あまりにも意外な反応をされて、ついでにちょっと傷ついた協也。

するとドラゴンのお腹の方からグゥ~っという音が聴こえてきた。それを聞いた協也は、


「お腹空いてるの?じゃあちょっと待っててね?」


そう言って今なお警戒するドラゴンに背を向け、冷めてしまっているが、昨日作った焼いた角ウサギの肉を持って、


「これ、食べる?」


と言い、それを差し出した。すると、

ズリッ、ズリッと少しづつ近づいてきて、


───ガブッ!


差し出したウサギ肉に食らいついた。

そのまま腕で肉を地面に押さえ、ガツガツと必死に食べ始めた。


「あはは、本当にお腹が空いてたんだね。ほら、まだまだあるから沢山食べなよ~。」


必死に食べているところを見て、元気そうなことを確認したことで、嬉しかったのか協也が自分の昼ご飯も今なお肉を食べているドラゴンに渡していく。


─────────────────────────────

それから、ドラゴンが食べ終わったのを見て、協也が満足そうにうなずいて、ニコニコしながらドラゴンの頭を撫でた。

その行動に最初は警戒していたが、敵意がないことがわかったのか、だんだん安心したように目を閉じ、されるがまま撫でられていた。


(ん?もしかして俺が今この子にやったこれって餌付けってやつじゃない?)


そんなことを考えつつ頭を撫でていると、ふとドラゴンが頭を上げ、協也をじっと見た。


────貴方は奴らの仲間ではないみたいですね。


すると、どこからか声が聴こえてきた。音の高さからして、おそらく女の子の声だろうか?

突然聴こえてきた声に辺りをキョロキョロと見回す協也。


「ん?誰かいるの?」


協也がどこかにいるのだろう先ほどの声の持ち主に問うと、目の前のドラゴンが赤く輝き始めた。


「うぇ!?ま、眩しい!!」


その光の強さに、思わず目を腕でかばう協也。

そして、光が収まり目を守るのをやめた協也がドラゴンを見ると...


「まずは、先ほどはありがとうございます。お肉、美味しかったです。」


そう言って、お礼を言う少女の姿があった。

いかがでしたか?いやーやっとヒロインを登場させることができました。(*´・∀・`*)

これで一先ずは安心です。

さて、忘れていましたが、昨日でこの作品を書いて一週間が経ったみたいです。早いものですね。

この調子で更新頑張っていきますので、皆様応援よろしくお願いします。

言いたいことは言ったのでそれでは皆様、さようなら~

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