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6 人に会いたい。

更新が遅れ、大変申し訳ありませんでした。

どうも、作者です。さて、一言目が謝罪の言葉になってしまいましたが、第6話更新です。

一応、最新話更新は作者が時間のある時ということにしているのですが、作者は一度サボるとそれが癖になってしまうので、できれば毎日投稿を頑張りたいのです。

ということで、作者自身の中では、遅刻ということなので、謝罪いたします。

あまり長いといけないのでこの辺で一旦挨拶を終わろうと思います。

それでは、第6話どうぞお楽しみください

「フ~ン、フフ~ン♪、まだかな~。」


鼻歌交じりに、目の前の焚き火で大きな肉を焼き、完成するのを機嫌が良さそうに待っているのは、先ほど湖から戻ってきた協也である。


そう、彼は今とても機嫌がいいのである。その理由は言わずもがな。


「今度は、何か体を拭く用の布と空き瓶を幾つか持って行こっと。そろそろ水が無くなり始めたとだったからな~ほんと、今日はラッキ~♪」


この洞窟に来てからと言うもの、ひとつの方向にある程度歩いては洞窟に戻って、次は違う方向へ行きまた戻る。これを6日間延々と続けていた協也にとって今日見つけた湖は、まさにオアシスのような存在だった。


「別に飲まず食わずでも死なないみたいだけど、やっぱり、生きてるんだし、やっぱり何か食べたり飲んだりしたいよね~。」


どうやら、協也の体は、何も摂取しなくても特に問題ないようで、別に水も飲まなくてもいいのだが、やはり何かを食べたり飲んだりするのは、人生に彩りを加えるという点では必要不可欠である。

今までは捕まえた角ウサギを焼いて食べ、骨のとなりに置いてあった荷物の中にあった水を飲むというだけだったのだが、そろそろ水の方が限界だったので、どうにかしたいと考えていたところに、あの湖を見つけたのだ。


「この世界に来てからろくな事がなかったけど、やっと人生がいい方向に向いてきたのかな。そうだといいな~。」


とにかく今日は本当にご機嫌なようで、独り言の量がいつもの3倍増しだ。

ちなみに今までは、ただ目の前で燃えている焚き火を死んだような目でボーッと見つめ、時々マイナスな言葉を呟く程度だったので今日、湖を見つけたことが本当に嬉しかったのだろう。


「よし、明日はあの湖に水汲みに行こう!

そうと決まれば、早速準備しないと。」


そう言って、明日持っていく荷物の用意を始める協也。

今、彼の持っているものは腰から下げるタイプの布製の小さな鞄と、肩から下げるタイプの少し大きめの鞄の2つがある。

他にも荷物を入れるものはあるにはあるのだが、どれも穴が空いていたり、持ち手が千切れていたりといまいち使いづらいものばかりなので、実質先の大小それぞれの物しかない。


「まっ、無いより全然マシだけどね~。さてと、とりあえずは瓶2つくらい入れて、あとは~。」


そこに汚れた服や布を鞄に入るだけ入れ、最後に探索を初めてからずっと使ってるケースに入ったナイフを押し込み、ひとまずは準備は完了したようだ。


「それじゃ、そろそろ寝よっかな。」


協也は焚き火の火を消しつつ、明日洞窟に置いていく方の鞄の中に片付けようとした”それ”を見て呟く。


「ほんと、ライターが鞄の中に入ってて助かった。これがなかったら、肉を焼いたり洞窟を照らすなんて出来なかっただろうからな~。」


そう、骨のとなりに置いてあった荷物の中にはライターが幾つか入っていたのである。ファンタジーの世界にライターがあるという、オの付く人たちが見たら異世界のイメージが少し壊れそうな物だが、そんなことの知らない協也は特に何か思うこと無く存分に活用している訳である。


そうして、改めてライターを鞄にしまい、明日に備え、今日のところはこれで寝ることにした。






次の日、協也は予定通り昨日の湖に来て飲み水の補充そして、汚れていた服を洗っていた。


「ん~、まさかこうして自分がなんちゃってサバイバル生活みたいなことする日が来ようとは。人生ってホント何が起こるかわからないものだねぇ。」


そう呟きながら、最後の一枚を洗い終わる。


「よし、あとはあそこの枝にでも掛けとけば乾くかな?今日も天気いいし。」


近くの枝が長い木に洗い終わった服やタオルを掛けていく。そうして全て掛け終え木の先を見ると、少し向こうの地面に何か落ちていることに気が付いた。


「あれは…、靴?しかもこれ子供用だ。見た目的に女の子のかな…もしかして」


近づきつつそれを拾い、こんな森の中に小さな女の子の靴があるということがどういうことを意味するかは明白である。一応周りを少し探すが、この靴の持ち主らしき者はいないようだった。

この辺りはなにもいないが少し離れるとあの角ウサギや大きなカナブンのような子供が出会ってしまってはひとたまりのないような生き物がそこら中にいる。この付近にいないということは、おそらくは助からないだろう。


「どうしてこの世界に来てからは、一度も生きてる人間には会えないんだろう…。」


もしかしたらこの世界に来て初めての人に出会えるかもしれないと思い、探し回って誰もおらず、しかもこの森でこの湖の近くにいないということはどういうことか…。協也は悲しそうに沈んだ表情でつぶやいた。


その後、湖に戻ってきた協也は拾った靴を握りつつ、服が乾くまで暗い顔で湖の水面をただ見つめ続けた。

それから、服が乾いたことで今日ここにいる意味はもうなくなったので、まだ明るいがいつも通り戻る途中にいた角ウサギと今日初めて見つけた小さいが鋭い牙を持った猪(?)を見つけその2匹を狩り、拠点である洞窟に戻った。




それからしばらくして、暗くなってきたので、洞窟付近に落ちていた落ち葉や、近くの木の枝を折って集めた木をライターで火をつけ、捕ってきたウサギと猪をナイフで皮と内臓を適当に取り枝を刺し、丁度いい大きさになった焚火の上に置き、焦げないように時々動かしながら焼けるのを待つという、そろそろ協也も手馴れてきたこの世界に来てから5回目の作業をし、明日はどうしようかと次探索方角を考える。


「…あぁ、そういえば結局この洞窟の持ち主、やっぱり入り口の骨の奴だったのかな。もう1週間以上なにも戻ってきたりしないし。」


(というか、普通動物って捕まえた獲物は巣の奥にもっていくものだし、入り口にあった時点であれが食糧のために殺された動物の死骸じゃないじゃないことは、なんとなく予想出来てたけどね。)


目の前の表面が焼けてきた肉を裏返す。


(今思えば、この靴の子、まだ死んだと考えるのは早いよね。もしかしたらちゃんと大人と一緒に行動していて、たまたま片方の靴が脱げたのに気づかずに、行っちゃった可能性もある。うん、きっとそうだ。)


結局持って帰ってきてしまった靴を見てそういえば自分が、勝手に死んでしまったと考えてしまっていただけで、別に生きている可能性だってあるということを気付いたことで、少し沈んでいた協也の表情が良くなっていく。


(そう考えると、勝手に死んだと考えるってかなり失礼だよね。一応帰ってくる途中にも少し探したりしたけど何もなかったし。)


そうして、自分の早とちりだったということに気付き、恥ずかしくなった協也はひとまず今日のことを忘れることにする。







―――ズリッ、ズリッ…


焼き上がった肉を食べようと口を開けていた協也の耳に、何かを引きずるような音が洞窟の入り口付近から聞こえてくる。

その音にもしかしたらまた自分の見当違いで、実は別にいたこの洞窟の持ち主が返ってきたのかもしれないと思い、協也は手に持った肉を置き、洞窟の入り口につながる曲がり角を音を立てずただ凝視する。


引きずる音に重い足音が追加され、いよいよすぐそこまで近づいてきたようだ。協也の中に緊張が走る。今まで、ウサギや猪など自分の体より小さな存在としか戦わなかった協也にとって、この足音の持ち主は明らかに自分と同じかそれ以上の大きさを持っており、重さにしては確実に自分よりも重い。そんな相手に戦いらしい戦いをしたことのない協也は、自分の頬に伝う汗、そしてやけに大きく聞こえる自分の鼓動、明らかにこれから対峙する相手に対し恐怖心を抱いていた。


そして、満を持して角から現れたその存在に驚愕する。


それには、翼と尻尾があり、体はところどころ汚れているが、燃えるように紅い色をした鱗に覆われていた。瞳は輝く金の瞳で、口には鋭い歯が何本も並んでいた。

見た目は地球の生物で例えるなら後ろ脚が少し長く、2足歩行している蝙蝠のような翼を持つワニだろうか。


そう、今協也の目の前にいるのは、正真正銘、本物のドラゴンである。


「…う、嘘でしょ?」


ドラゴンを目の前にした協也には、腰を抜かしそうになるのを耐え、その一言を言うのが精いっぱいだった。

いかがでしたか?まさかドラゴンが現れるとは、これには協也君もビックリ。

はてさて、協也君はこのピンチを切り抜けることができるのでしょうか。

次回、第7話こうご期待。それでは皆さん、さようなら~。

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