第四章【幕間】「これまでのこと」
本編ではありません。
簡易的な、これまでの時系列のまとめになります。
【本編以前の過去】・・・第零章以前
・アヴァロン国が日本国を捕捉。藤ヶ丘市の百鬼夜行を中心とし、異世界間での同盟が結ばれる。
・「サリーユ・アークスフィア」や「リリーシャ・ユークリニド」らが、「レイナ・サミーニエ」の下へ弟子入りし、学びを得ていく。
・「神守姉妹」の両親が事故死。「中居暮男」の下へ引き取られる。
・「ヒカリ」が「ヴァン・レオンハート」に出会い、アヴァロン国へ所属する騎士となる。
・「ユウマ」が「アークスフィアと名乗る魔法使い」と出会い、転移を行う。
【第零章】・・・数年前
・「ユウマ」が転移の果て、鬼餓島へ至る。
・鬼餓島での乱戦の後、「ユウマ」が死亡。彼の力により「片桐の鬼」が人間性を会得し、それを「東雲八代子」らが調整。「片桐裕馬」となり、本土の藤ヶ丘市へ。「片桐乙女」も同行。
・「乙女」「片桐裕馬」両名が百鬼夜行に所属する。
【中学の事件】・・・第一章より三年前
・「裕馬」が中学校で暴力事件を起こす。これにより病院送りとなった被害者が数名と、鬼餓島から監視役として送られていた鬼狩り一名が死亡。以降「裕馬」は一度も学校へ通わない。
・「神守黒音」がその現場を目撃し、これをきっかけにテロ活動を開始。正体不明の「黒薔薇の仮面」となる。
【関連する出来事】・・・第一章より、中学の事件まで
・「サリュ」が力を発揮し、敵国を滅ぼす。その活躍も含み、彼女らのヴァルハラ国が領土を拡大させていく。
・「裕馬」は高校に進学するも、中学の事件以降同様に一度も通うことはしない。「乙女」に付き添い、図書館での仕事を手伝う様になる。
【第一章】・・・本編開始、八月末
・「サリュ」の転移。図書館で「裕馬」と出会い、その後「乙女」の手引きにより百鬼夜行に所属となる。
・その夜「ヴァン」との対立があるが、後に和解。合わせて、遅れて「サリュ」を追って訪れた「リリーシャ」の転移が露見する。
・藤ヶ丘西地区で、魔法戦が勃発。多くの被害を出すも、「サリュ」「裕馬」らの尽力により、「リリーシャ」を撃退。その後「リリーシャ」は、「乙女」の指定した病院で治療を受け、幽閉されることとなる。
【第二章】・・・九月初週
・「サリュ」が『隠れ家』でのバイトを希望。初日を迎えるが、テロ事件が勃発。
・北地区のビルが占拠され、百鬼夜行がそれに対応。突入作戦を展開し順調に制圧を進めるが、「黒薔薇の仮面」との敵対により「サリュ」が倒れ、その後突如として、「がしゃどくろ」の介入により建物が崩落する。
・後に『隠れ家』近辺で、テロ主犯である「神守姉妹」「中居暮男」と「裕馬」「乙女」ら百鬼夜行の面々が激突。「サリュ」の到着により、「がしゃどくろ」「貧乏神」の力を退け、決着となる。
・事件の終息後、「神守姉妹」は「乙女」の私兵となり、スパイとして「東雲八代子」の喫茶店『八ツ茶屋』へと送り込まれた。
【第三章】・・・九月末頃
・『隠れ家』での一幕。突然帰還した百鬼夜行の首領「九里七尾」から、「サリュ」が特級会議へ召集された旨が伝えられる。
・翌日、特級会議にて、騎士の少女「ヒカリ」や、オークの「ドギー」、機械人間の「グァーラ」ら特級の面々。そしてアヴァロン国の第三皇子「アレックス・オヴェイロン」らと対談を行う。
・同時刻、東地区の『八ツ茶屋』に訪れていた「裕馬」は「神守姉妹」と再会。そして特級会議に居る筈の「東雲八代子」とも対面し、話を進めるが……。
・前触れもなく、東地区上空に転移者の一団が出現。「サリュ」「ヒカリ」両名の活躍により、転移者たちは殲滅された。
・しかしその背後で『図書館』が、鬼狩り「鴉魎」「魁島鍛治」の襲撃に合う。「乙女」や職員らが抵抗するも壊滅させられ、「裕馬」が奪取される。
【第四章】・・・十月初週
・「裕馬」の不在に不安定になる「サリュ」。そんな時、第三皇子「アレックス」と特級オーク「ドギー」が現れ、「サリュ」や「神守姉妹」へ協力を申し出る。
・しかし突如、病院に幽閉されていた「リリーシャ」が脱走し、姿を消したと『隠れ家』へ召集を受ける。そこで「サリュ」と「神守姉妹」は、「乙女」から「裕馬」と鬼狩りの真実を聞かされ……。
・その頃、鬼狩りの拠点『鬼餓島』では「裕馬」が洞窟へ囚われ、それを救出すべく「ヴァン」と「千雪」が力を貸し戦いへ臨む。
・特級「鴉魎」准特級「魁島」の抵抗により救出は困難を極め、一次は詰みの寸前にまで追い込まれることとなるが、――「リリーシャ」と、アヴァロン国第一皇子「シュタイン・オヴェイロン」の乱入により、休戦が敷かれることとなる。
・そして続く会合によって明かされる暗躍者の正体、魔法使い「レイナ・サミーニエ」。「リリーシャ」の転移や転移者一団の攻撃、その全ては「レイナ」によって引き起こされたモノだった。
・弟子である「ネネ・クラーナ」を残し舞台を去った「レイナ」だったが、その会合の場へ、「リリーシャ」と「千雪」の両名が強襲。
・再び戦いの幕が上がり、事態はより苛烈な方向へと進みだす……。
魔法戦を勃発させる「リリーシャ」と「ネネ」。
立ち塞がる「鴉魎」を前にする「ヴァン」と「千雪」、そして「シュタイン」。
果たして、「裕馬」らの命運は如何に。