02 神様って以外と暇だな
あぁ、めちゃくちゃ暇だわ、神って以外と暇なんだな。
「「なんでやねん!」」
マジで、うるさいな、これ。あのジジィが付けてくれたんだろうけど。
余計なお世話なんだけどな。
「余計なお世話なんて言わないで下さい。」
「お前、喋れたのか!?」
うるさいだけだと、思ってたが、普通に喋れるなら暇つぶしにでもなるか。
「というか、神様の仕事をやって下さいよ。天罰とか、天罰とか、天罰とかを。」
どんだけ、俺に天罰下させたいんだよ! こいつは! でも、確かにバイトとしてだが、一応神だからな。
「ほら、あそこに迷える子羊がいますよ。今すぐにでも、救ってやって下さい!」
まぁ、他にやることないし、やって行くか。
―――――はい、やって参りました、下界です。
とは言っても、何をやるのか、分からんなぁ。
「まず、あの人のプロフィールを見ていきましょう。」
「山崎実さん、27歳の主婦ですね。暴力団絡みのことになってます。」
主婦が、暴力団絡みとか、何したんだよ?まあとにかく、これを解決した方がいいよな。
ん? 実さんだっけ? 誰かと話し始めたな。
「私には、もう関わらないで下さい! もう、お金は、渡したでしょ!?」
「もうちょっとだけさぁ、いいだろ?」
ヤバそうな雰囲気、やっべ興奮してきた!
こんなんが、神でいいのかって? 僕なんかが神ですみません。
「天罰下しましょう、早く、早く!」
下したがり屋か! こっちの方が俺より、問題じゃないか?
まぁ、下せばいいんだろ? 天罰を。
「「悪しきものよ、この場で打ち砕かん!」」
こういうの1度言ってみたかったんだ!
「やれやれ! ヒューッヒューッ!」
ヤバいよ、コヤツ。悪魔なんじゃないか?
……………あ、やべっ! 主婦の方に当たっちまったぜっ! 早く逃げろ!