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結───其れは必然、或いは終演。
偶然か、必然か。
俺は彼女と出会った。ああ、いつだったかな……確か、寒かった日だった事は覚えてる。
…そう言うなよ、もう何年も前なんだ。
お前がしつこく何かネタ話がないかって言うから話してやるんだ。
初めて話すんだ。彼女のことは。
……何でかって?誰も信じないからだよ。
頭のイカれた男か、作り話か、ってな。
まあ、俺にとっては一生忘れない話だ。
さて、前置きはいいか。
そうだなあ……その日、俺はいつもの様に大学に行って、バイトに行って帰りにコンビニで晩飯を買って。
そうして家に帰ったんだ。そうしたら───。