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異世界剣聖のレジスタンス  作者: 猫鼠しんご
3/4

【炎の剣聖】第三章

前回、麗は死にかけた。だが、どうにかそこは切り抜けた。それは、結城という人物の手を借りてだが。

そしてその勝負を終わらせ、旅を続けることに。事件後、麗は結城と途中まで一緒に行くことに。

その時、麗はこの世界には団というものがあると知った。結城は剣聖団に所属していることも分かった。

そして、麗は結城と別れて旅を続けようとした。刹那、結城が俺を呼び止め、

「実は、さっき話していた私が入っている団に入ってもらおうかと」

と言われた。そう、つまり、麗は剣聖団に入団しないかと誘いをもらった。果たして、彼は団に入ることにするのか・・・。そして、その後のバトルにも苦労することに。最近疲れ始めた老化していそうな主人公のバトル物語第三章が始まる。

【炎の剣聖】第三章

「あのっ!ちょっと待ってください!」

先の見えない道を歩いていた麗は、聞き覚えのある声の持ち主に止められた。

「結城?どうしたんだ?」

結城は疲れた様子で俺の服の袖をつかんでいる。

「少し、話があって」

結城はそう言い、疲れた顔から笑顔に変えた。

「それで、どうしたんだ?」

麗と結城はは木の下で座っている。

木の影は涼しく、ほんの少しのもれてくる太陽の光が気持ちいい。

「実は、さっき話していた私が入っている団に入ってもらおうかと」

結城はそう言う。

「それはなぜに?」

俺はそう言い、団に入る理由を聞く。

「あの団は剣聖しか入れないし、強い人もそんなにいないし、頼りないし・・・。さっきのあの集団とのバトルも私とあの団だけでは絶対に倒せなかった。だから私は君を強いと判定した!だから今の私が入っている団には君が必要だと感じた!だからお願いします!」

結城はずっと話続けていたせいか、少し息切れした状態で頭を下げる。

「ラト、どうしようか?」

さっきからずっと肉体化しているラトに俺は聞く。

「まぁ、いいのでは。どうせ暇なんですから」

なんか少し恥ずかしい。

「まぁ、一度団の方を見てから決めます」

麗はそう苦笑いをして、そう言う。

「はいっ!それでは私についてきてください!ここから少し近いので」

そう言う結城に麗は着いていった。

そして、数時間後。

「近いとか嘘だ・・・」

麗はそう言い、木の下に座る。

「まぁ、ここなので中で休んでもらったら」

俺は結城が指を指す方を見た。

「にしても、なんだこのお城は?外見が豪華だ」

麗はそう言い、結城に連れられ城中に入っていく。そして、城の中にはメイドさんとやたらと雰囲気の悪いおっさん達(剣聖)とやたらとかわいい女性の方々が居た。

「おっす!やっと帰ってきたか!結城ちゃん」

麗は急に急に後ろを向く。

「なんだあれ、気持ち悪い・・・」

麗は小声でそうつぶやく。

「わかります。麗君」

ラトも麗と同じく後ろを向き、同意する。

「どうしたの麗?」

そう結城が言うと、周りが騒がしかったのに、急に収まる。

「結城ちゃん?その麗と呼び捨てしている人はどなた?」

団の一人がそう言うと結城は、

「私がスカウトした人。結構強くて頼りになるし、それに・・・」

この時、麗とラトも含め、みんなが緊張感をバリバリに出す。そして、

「私と相性いいみたいっ!」

この時、麗とラトの顔が固まり、団の目線は麗に突き刺さる。

「くそっ!あいつを闘技場に連れてけっ!」

団の一人、がたいのいい奴がそう言い、俺は団の人々に服をつままれ闘技場につれてかれた。

結城はずっと顔をかしげていた。

「それじゃあ、始めようか」

がたいのいいおっさん・・・団の一人が大きい剣を構える。

「こりゃまた苦労するわな」

麗は頭に手を押さえてそう言う。それに麗は現在精霊が居ない、だからうる覚えのスキル名を言わないと発動できない。

「これは一本勝負だ」

この世界の闘技場では、一本勝負を使う人が多い。

それに俺はこの事を知ったのはつい最近、一度金稼ぎに町で一本勝負をやった。結果は楽々優勝。それに俺は一本勝負の事をスキル一度きり勝負といっている。それは何故か、この世界の一本勝負はスキルを使って一度で倒したらその人の勝ちになるからだ。

「麗、良く聞いてくれ。君のスキルはブレッシングソードだ。しっかりと祈って使わないと使えないスキルだ。それにこのスキルは君個人、ユニークスキルだ。しっかりと使いこなすのだぞ。このスキルのヒントは短剣だ!」

そして、ラトとの脳内おしゃべりは途切れてしまった。

それに、ヒント。それは俺がまだこのブレッシングソードのスキル発動方法とどんなスキルかを知らないからだ。そして、ヒントの短剣。今まで俺が技として使っていた剣技。それさえ解れば・・・。

「それでは、勝負・・・始めっ!」

少し間を空けて審判がそう言う。そして、結城はやっと状況を理解したのか、みんなに勝負をやめるように言う。だが、麗も剣を抜いて手を剣に当てている。これもう、麗は宣戦布告を受けてしまったという動かぬ証拠になってしまった。

そして、少しにらみ合いをして――

「ソードバースト」

なんとも爆発しそうな技名、これは全員が倒れてリーダーも決まらないのも解った気がする。

そして、麗は向こうのスキル名を言って少し間があって慌てて、

「ブレッシングソードっ!」

麗がそう言うと、急に闘技場が騒がしくなり、相手も首を傾げていた。

「そんなスキル名あった?ってか、そんなスキルあったかな?今はそんなのどうでもいい!」

そう言い、相手は攻めてきた。麗から見ると、クマが剣を持ってガツガツと走って自分を襲ってくる様子。そして――

「おりゃぁぁぁ!」

クマ(相手)は剣を勢い良く振り落とした。

「くっ!」

麗は剣を横にしてクマの剣を受ける。だが、剣にひびが入った。

「なんだこれは、まるで剣が俺の命のタイムリミット・・・」

この時俺は、剣がこのまま割れてしまうと命の危険(HPメーター)がゼロになることを予想した。そして、いつもどうりに短剣を出して思いっきり振った。

「うわぁぁぁ!」

クマは大きい声を上げて麗から離れる。

「麗君行けっ!そのままそいつの武器を狙えっ!」

ラトがそう言うと、麗は目の色を茶色から赤に変えて無言で襲い掛かった。クマは防御体制に入った。麗が上から下へと剣を振ると予測したのか、剣を横にしてしまっていた。

「はぁぁぁっ!」

麗はクマの予測どおりに上から下へと剣を振った。

この時、クマは少し安堵していた。だがそんなのはつかの間、クマは麗が短剣を持っていたことを忘れている。クマの武器は一つ、麗は短剣とロングソードで二刀流。だけど、優勢なのはクマの方だった。クマの方は武器の頑丈性も攻撃性優れている。だが、麗のブレッシングソードの攻撃力はそれを大幅上回るほどの強さ、麗のロングソードがひびが入っているのに壊れなかったのはそのユニークスキルのおかげだった。

そして、麗はクマの大きい剣をひびの入ったロングソードで壊そうとしていた。

「そんな剣で!わしの剣は壊せんぞっ!」

クマはそう言い放ち、剣に力を入れて麗を振り放そうとした。だが、クマが何度力を入れても剣はピクリとも動かなかった。

「まさか」

クマはそうつぶやいて、剣が割れた時の逃げる準備をしていた。そして、大剣にひびが入った。

「くそっ!」

クマはそう言い、少し手を振るわせる。

「いけぇぇぇ!」

麗がそう叫んだ瞬間、剣が割れてクマが逃げ出した。

「逃がさないっ!」

麗は本気の顔でそうつぶやいていつの間にかしまっていた短剣を再び出してクマに向けて一直線に投げる。そして、

「ぐぁぁぁ!」

息苦しそうに響く声、この声を聞いたみんなは喋らなくなり、闘技場が静まった。だが、麗はそれだけでは物足りなかったのか、ロングソードも投げた。これにはラトも驚くしかなかった。誰もが予想しなかった麗の強さ、そして彼の残酷さ、審判はこの勝負を終らせるのも忘れてただただ麗と倒れたクマの姿を見ていた。

そして、ラトが――

「早く勝負を終らせなさいっ!このままではあいつ(クマ)の命は無いよっ!」

ラトがそう言った瞬間に相手の戦闘不可で勝負は終った。もちろん勝ったのは麗だ。

この勝負が終れば、誰もが麗と戦おうとしていたが、戦う者は居なかった。

それはなぜか・・・。

それは彼が強すぎたからだ。

「終った・・・終わったのだな・・・」

麗はそう小さくつぶやいて、前に倒れる。

「麗君っ!」

「麗っ!」

と叫ぶラトと結城、だが彼は意識を失っているため、起き上がることは無かった。

俺が勝敗をつけて数時間後、

「・・・」

俺は無言で目を覚ました。そして、周りを見わたす。見わたしていた人は結城とラトだけだった。だが、どっちも寝ている。窓の方を見ると朝日だと思われる太陽の光だ少し見えた。

「俺は一体・・・」

麗は起き上がって座っている状態になる。

そして、ラトが起きる。

「麗君大丈夫?」

ラトはあくびをしながらそう言う。

「おきてから気づくの早いな。で、ここは?」

そして、ラトはしっかりと目を開く。

「剣聖団の治療室です」

『そっか、俺は倒れたのか・・・』

麗は下を向く。

「倒れた原因は体力と同時に自動回復するMPが無くなり、HPも少ししかなかった。こんな事がおきたのは私のせいだ。ごめんなさい」

ラトは頭を下げる。

「こんな事になったのはラトのせい・・・か」

麗はそうつぶやく。

「ごめんなさい」

ラトは今にも泣きそうな声で言う。

「この勝負さ、自分の力が良くわかって逆に良かったと思うし、それに君のせいではない。そこだけは覚えておいて。それに、初めて自分でスキル名を言って発動させて勝った。それにあんなクマみたいな奴を倒した。それは本当に自分は凄いと思っている。だけど、人を切るって・・・こんなにつらいなんて思ってもいなかった。二重人格、本当に怖いものだ」

二重人格、この世界では存在する人はほんの数人しか居ない。麗の場合、ピンチになったときと怒りが爆発した時に起きる時に変わってしまう。そう、クマを切ったときは二人目の麗が出ていた。

「なんで、その二重人格の事が・・・」

ラトは少し首を傾げる。

「それはね、あの勝負の時に急にやみに包まれて、周りを見わたすと自分がいた。そして、何かを話していた。だが、聞こえなかった。そして、もう一人の俺は急に迫ってきて心臓をつかんでから、急に闘技場に戻っていた。そしたら体の操作が聞かなくて、そこでなんとなく解った」

麗はそう言い、自分の両手を見る。

「そんな事があったのね。ごめんなさい、何も気づけなくて」

ラトは再び頭を下げる。

「だから謝らないで、俺はなんとも思っていないし」

嘘だ。この時、自分の手の震えが止まらなかった。

なぜか、それは自分の二人目が言っていたことが今解読してまったからだ。

解読した事は聞いてはいけない言葉だと思っていた。その言葉とは――

「君は人々を殺す平気に過ぎない、それに君さえいれば、この世界の人々を一揆に殺せる機会、なんだよ。さぁあ楽しませてくれよ麗君。ここは僕が出て戦った方がいいみたいだね。君の精霊は本当にバカだ。僕がラトに封印されていた魂ということも忘れていて、本当にバカだ。だけど、君には知ってほしくない事だけど、言っておこう」

そして、二人目の自分は俺の耳元に来る。

「僕を止められるのは君の抵抗が強くないと無理だね。それに君はぼっちだ。助けてくれる仲間は居ない。ってか、作ってもすぐ離れられるであろう。まぁ、せいぜいがんばりたまえ。僕を止められるのは君のレジスタンスって事だ、良く覚えておけよ」

そう言い、俺は闘技場が目線に入って勝手に体が動き出した。そして、勝って現在にいたる。

「レジスタンス・・・」

麗がそう言った瞬間、いつの間にか起きていた結城とラトは手を震わせながらこっちを大きく目を開いてみる。

「麗君、なぜ君がその事を知っている」

ラトはそう聞いてくる。

「麗、その内容、あるいは!二重人格の事は絶対に言っちゃだめっ!精霊には言ってはだめっ!」

結城がそう言う、だが俺は誰かに呪われている様に口が開こうとしている。だが、俺は必死で抵抗する。

「異世界剣聖のレジスタンス。これはますい状況になったな」

結城の精霊ルファがそう言う。

「剣聖で二重人格と戦う羽目になるとは、麗君も思っては居なかっただろうね。二重人格を敵にする。そして、そいつを敵にするとおまけで自分の精霊まで敵に回すことになる。これがレジスタンスか」

ルファはわざと麗にわかるように言った。

「結城、これはまずい。ラトと二人目の麗が押している。このままだと人類滅亡だぞ!」

ルファはそう言う。

「当人がレジスタンスを続ける事ができなくなった場合、確か意識を別に集中させたら二人目が当人に避けられ、精霊が一度停止する。これしかないか。だけど、意識を別に集中させる方法って・・・」

すると、麗から稲妻が放たれた。

「まずい、だんだんと押されていっている」

ルファそう言い、結城を急がせる。

「しょうがない、これにかけますかっ!」

そして、結城は麗に近づき、

「えっ?」

ルファと意識が戻ったラトがそう口に出した。

「んんっ!?」

麗は頬を少し染める。その理由は、

「れっれれれ麗君が結城さんとききききすっ!?」

そう、結城の賭けはキスとハグだった。

麗はどうしてか、涙を流す。

麗は、その時間だけが長く感じた。そして、結城は麗から少し離れて、

「どう、落ち着いた?」

結城も少し頬を赤く染めてそう言う。

「・・・」

麗は涙が止まらない状態になっていて、口も少し開きっぱなしだった。

この時、麗は現世での事が脳裏を過ぎっていて、それを思い出して泣いていた。

その思い出はとても辛く、彼にとっては悲しい出来事であった。

麗には元々、彼女が居た。それも中学生の時。

その彼女とはうまくいっていたのだが、彼女が交通事故にあって帰らぬ人となった。彼が彼女と最後にあったのは事故の日の前日だった。

最後にされたキスと結城のキスが同じ感触だった。それが、麗の意識を別に移させた。その移った方向は悲しい思い出だったが、その思い出はのち、当人から語られる事だろう。

そして、昔の彼女の思い出が走馬灯のように脳裏を過ぎった彼は、ずっと涙を零していた。

そこに居たラトたちはずっと彼を見守る事しかできなかった。

この時、彼の脳裏を過ぎっていた物がわかったのは精霊のラトと唇を合わせていた結城だけだった。

その二人には昔あった麗の出来事が一揆に流れ込んでいた。

その事に何かに気づいた結城は涙を零して口を開いた。

「君の過去はわかった。だから、この世界に居る限り、君を守らせてくれない、それに私を少しの間だけでも支えてくれないかな?」

この時、ラトはわかった。結城という人物は精霊ルファによってこの世界につれてこられたと。そして、結城は現世での麗との何かしらの関係があったこと。ラトはその関係の事もだいたいわかっていた。

そして、やっと麗が少し表情を変えて――

「はい、こんな俺でもよければ」

そして、彼は団に入る事にした。

この時、結城とラトは思う。

『彼はもう知っているはず。結城と言う人物の事、そして前の世界での関係を・・・』

そして麗は治療室から出て、ベランダらしき所に来た。

「この先、一体何が待っていることやら」

麗はそう言い、森の送の方を眺めていた。

麗はそうつぶやく。そして、結城がやってきた。

「未来の事なんか、誰もわからないよ」

結城がそう言うと、麗は視線を森から空へと変えた。

「そうだな。そういえば、ラトは?」

麗がそう聞くと、

「治療室でずっとルファと何かを話してる」

結城はそう言い、柵に両腕を置き、空を見る。

「そうか・・・。今日は朝から色々と悪かった」

麗は結城の方を向いて、そう言う。

「いやいや、私はなんとも思ってないよ」

『なんとも思っていない、少し残念な気分』

麗は心の中でそう思っていた。

そして、団全員に場違いの戦力を伝えた事で即団入が決定した。

「本当に俺がこの団に入っていいのか?」

麗が結城にそう聞くと、

「ぜんぜんいいよ!逆に歓迎するし」

そして、結城が下を向いて、

「今は目の届くところに置いておきたいし」

小さくつぶやく。

「えっ?」

本当は聞こえていた。

「いや、何でもない」

結城はそう言い、部屋に戻っていった。

「麗君、調子はどうですか?」

ラトが麗の所に来て、そう聞く。

「調子はまぁあいい、それにもう心配しなくても今は二重人格の奴は出てこないと思うよ」

アレが出てくるときは俺が本当のピンチになった時、だから少しは安心できる。だが、二重人格の奴に合う事はいつでもできる。また、色々と話を聞きたいと俺は思っている。

だから、暇さえあれば押しかけてやる。

「二重人格、ややこしい奴が現れましたね」

ラトはそう言い、手を握り締めて下を向く。

『今日は本当に下を向く人に合うな~』

麗はそう思いながら、

「俺達なら、きっと乗り越えられるさ」

俺はそう言い、その場から離れる。ラトも付いてくる。

「さぁ、始めようか。異世界剣聖とレジスタンスをっ!」

麗は少し笑い、手から炎を出した。

そう、これから始まるのはリーダー決めの対決。

麗とラトはやる気いっぱいで闘技場に立つ。

そして、戦闘開始のフラッグを下げる。

「始――」

「行くぞぉぉぉぉ!!!!」

審判が開始の合図の一文字を行ったとたんに麗たちが戦闘を開始した。そして、麗たちに続き全員が戦闘開始する。

「うっひょーー!!これは楽しみ・・・って待てよ、この勝負がもう終りそうだ・・・」

麗が見たのは爆発魔法を使おうとしている剣聖だった。

「これはまずい・・・。ラトっ!」

麗がラトを呼ぶと、

「はいっ!麗君!」

ラトは結界を作って、麗を結界で囲んだ瞬間、爆発が起きた。

「危機一髪だったな、このまま結界を張っていなかったらとっくに死んでいるよ」

と俺が言った刹那、

「隙ありっ!」

俺の結界の後ろに隠れていた団の一人が襲ってきた。

「遠距離魔法を至近距離でっ!?」

相手は剣魔法の遠距離系を使った。

「ラトっ!」

そして、再び結界を張って至近距離での遠距離魔法を防いだ。

麗の周りは煙で視界が真っ黒だった。だが、麗は結界をすぐに解き、遠距離攻撃で自分まで攻撃を食らった奴に麗は剣を振る。

「少し早さが足りない。だけど、遠距離の使い方は少し勉強になった」

そう麗は言い残し、次の戦闘相手を探した。

「おいっ!そこの小さい奴!俺が相手だ!」

そう誰かが俺の後ろ姿を見て言う。

「あぁ、受けて立とうじゃないか!」

俺が振り向くと、勝負を挑んできた奴は何故か手を振るわせた。

「そこまで、俺は怖がられているのかな?」

麗は最後にため息をした。

「麗君、ここからは少し自分でやってみませんか?」

ラトがそう言い、俺に一度自分でやってみてはと進めてくる。

「あぁ、もちろん」

麗はそう言い、大きく息を吸って、

「ブレッシングソード!」

刹那、青い光が麗にまとった。

「まさか、ここで麗君に付くとは・・・」

ラトは少し驚いた表情をしている。それに、今生き残ったのは麗の相手とクマともう一人団の奴。

「くそっ!ならこっちはこう・・・っ」

相手が麗の剣を防ごうと結界を作ろうとしていたら、麗はもう目の前に居て剣を振っていた。そして、倒れた。

「この勝負は俺が勝ったか・・・まぁあほとんどチートみたいなもんだが」

麗はそう言い、もう一人残っていた相手を倒したクマの元に行った。

「さぁ、さっきのお返しと行きますか」

クマがそう言うと、麗は少し笑う。

「あぁ、かかって来い!」

本当に、主人公って大変ですね。

僕はできるなら穏やかな生活を望む。現実は普通で何も起こらないのが普通。

だが、異世界は何かがあって普通!僕が異世界に転生したなら、モブの敵に殺されて即終了になりそう。

だが、少しの間剣道を自分流で頑張っていたので、ある程度の剣の扱い方は解るっ!多分・・・。

僕転が終わり、次はこの作品を完成へと導く。僕転の執筆は楽しい日々でした。だから、僕転以上に楽しい執筆ライフを送りながらこの作品、ヒロパの推敲に専念していきたいと思います。今回も読んでいただき、ありがとうございます。少しでも楽しんでいただけたなら、幸いです。それでは、さよなら。また、会う日まで~(第四章)

九月十五日 和泉しんご

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