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お約束は裏切らない…はず 作者:空のかけら

大事な記憶と魔法のお話

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104 聖女と呼ばれる女性

 私の未来の姿だと思わせるに足る女性。

 誰がどう見ても、親戚だろうと思わせるその女性(ひと)は、おじさんのお店の前に立ち、なぜか懐かしい顔をしていた。
 不幸にもおじさん夫婦は、商人街に注文した物を取りに行っていて不在。私が店番。両親は倉庫とお店の間を行き来して、品出し中だった。
 そして、私たちに見られていることに気が付いたら、お店の中に入ってきた。
 と同時に、お店の周りに神官が…
 お店の中には、お客さんがいなかったから、神官によってお店が包囲された形になってしまい、お店を遠巻きに見る平民街のみんな。

 女性は、自分のことを”聖女”だと名乗った。
 神殿に所属すると、個人としての名前はなくなり、そこでの役職名=名前になるのだそうだ。
 聖女は、神殿では大神官の次の役職だが、内部的には大神官以上の身分で、神々との交渉役という。
 それがゆえに、神殿では逆らえる人はいないし、逆らえば神罰が落ちると言う。

 聖女は、私 アーリーを迎えに来たと言う。
 神々から、ご神託を受けたのだと言う。
 私が、この世界に降りた唯一の神様だと言う。

 正直に言って、この自称聖女。どこか壊れているんじゃないか?と思った。
 神官が包囲をしていたけれど、その話を聞いたときに、そう思ったんだ。

 おじさん夫婦が戻ってきた時、自称聖女は凄く嬉しそうだった。
 おじさんたちは、びっくりしていて固まっていたけど。

 その後、場所を移して詳細な説明をしたいと言われ、私だけ家族から引き離されて神殿の奥の院へ。
 神殿・奥の院は、聖女が暮らすところと街では言われている場所。
 神殿の中でも最重要な場所、かつ、聖女に認められないと入れない場所とされ、この街の中では一番安全で快適な場所だと有名だ。
 そんな場所に誘導されていた私が違和感に気が付いたのは、床面に走る3本の線。
 赤、青、白。
 この3本の線、なぜか赤い線は波打っていた。中を熱い何かが流れているような感じ。
 青い線は、冷たい感じがした。白い線は、光る何かが流れている。
 全ての線は、私たちが歩いている先から続いているようで、途中のいくつかの部屋に分岐するように入っている。
 そこから、何故か嫌な気分になったのだ。

 ふと、歩くのを止め、その線が良く見えるようにしゃがもうとしたら、後ろから付いてきた神官に抱えあげられ、半ば強引に奥に進まされた。
 暴れて下ろしてもらったら、先へ進めと迫ってきたので、先で待っていた聖女の後に続いて歩き出した。

 ついた先は、円形の広場。その展望台みたいなところ。
 天井は、高く中心が一番高くなってる。
 円形の中心部には、噴水があった。
 その噴水を中心に、広場の床全体に赤い線。青い線。白い線が、張り巡らされている。

 聖女が

 「始まるから、よく見ていなさい。」

と言う。

 その言葉の後にすぐ、噴水から噴き出る水の色が変わった。
 何色と表現するのが難しいくらいの様々な色。キレイと表現するのが正しいのか、気持ち悪いと表現した方がいいのか、人によって様々な意見が出ると思う。
 でも、私はその時、全く別のことを感じていた。
 死んでいく…と。

 噴水の水の色を受けたのか、床面の線がその色を強くした。
 床面の線だけではなく、空中にも線が作られていく。その線にその色が落ちていき、少しずつ噴水の勢いが下がっていく。
 部屋から出る3本の線は、最初は凄く太くなっていて、流れる早さも早かった。
 勢いが落ちるとともに、この部屋に来た時に見た線の細さに変わっていく。
 気が付けば、噴水は止まっていた。
 3本の線の一番外側は、広場の外周に面した廊下からも合流しているらしく、そちらから一定量が流れている。
 唯一、青い線だけは、噴水からの流れしかないようで、流れているという感じじゃなかったけど。

 そして、私は何かに気が付いて、背筋が凍るような感覚に襲われていた。
 気が付いて、逃げようとしたけれど、後ろから付いてきていた神官に何かを嗅がされ意識が落ちてしまった。

***
 突撃艇建造中

 エリーは、決意しました。
 あの子を奪還しようと。
 あのまま、あの世界に置いておくのに耐えられそうになかったから。
 ただ、私の中で眠っている、あの子のお姉さんとあいつ…に影響されていると言われるとそうかもしれないと思っていたし、あの人もそうだと断言していたけれど、どうにも止めようがなかった。
 不幸?にも、箱庭の操作権限も持っているし、結界は普通の世界なら問答無用で侵入してもびくともしない強度はある。
 でも、箱庭の住民を巻き込む訳にはいかないから、突撃艇という名のミニ箱庭を作ろうと思った。
 希少価値と他の世界では言われている、オリハルコン・ミスリル・ヒヒイロカネなどに加えて、うちの箱庭で刃物・金物系を作っている、創作工房の主にも協力してもらって、希少価値の希少性を叩き落とした金属3種を使って、衝角などをつくってもらっている。

 希少価値の希少性を叩き落とした金属。
それは…
 スピア、ダークマター、”核”

創作工房の主は、これらについてこんなことを言っていた。

1 光の性質を持つと言われている スピア
 決められたものに対して、定義破たんを起こさせる事象改変のキズを付けると言われている天界由来の金属らしい。創作工房の主いわく、天界の山を無断で掘った時に出てきた…とか。
 その後、かなりの間、天界から追放されたとか。
 この金属を再度、入手するまでが大変で、今は王様経由で入手できるので、大変ありがたい。

2 闇の性質を持つと言われている ダークマター
 不可解なものごと。決められていないものに対して、使用者の意図のままに強制的に事象を改変させると言われている魔界由来の金属らしい。創作工房の主いわく、魔界の海を無断で掘削した際に見つけた…とか。
 その後、かなりの間、魔界から追い出されていたという。
 この金属を再入手するまで、他の世界を渡り歩いていたという。
 今は、王様にお願いすれば、手に入れることができるので、物凄く感謝している。

3 魂の性質を持つと言われている …?
 全ての物に共通する魂を持たせるためのもの。あまりにも高純度なため、上位は使えず、下位のみの使用許可が下りた。名称はなく、単に核と言われている。
 核自体が金属…みたいなもので、性質の異なる物を結合させるという特徴を持つ。
 これを使わせてくれるとは、この箱庭に来た意味がまた1つ達成された。
 もっと下さい。

 なんか勘違いされているようだけれど、3番目は、私と父…王様からの供与。
貸しているだけだから、使わなかった余分はあとで、返してもらう。

 というか、創作工房の主は、何をしているんだ。
 この様子だと、他の7界、精霊・霊・?など、あちこちの世界から追放を受けていそうだ。
今までは、文字数が一定ではなかったのですが、この章からは、約2,000字~3,000字以内で書いているつもりです。

ここまで読めば分かるように、この章では、1話の中に 2つのお話が入った形になっています。
この形は、この章では変更しないつもりです。

更新時刻は、不定期に戻します。
予約掲載がうまくいかなかったこともあるし、執筆がね…

*
ここまで読んでいただきありがとうございます。
お暇?でしたら、またどうぞ。
もちろん、続けて読んでいただいている方には、これからもよろしくお願いします。

こりゃダメだとか、もっとやれとか、評価などに反映していただけるとありがたいです。
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