第6話 青き翼竜、シンベエとの出会いについて。
ちょっと長めです。
7月21日(木)多分晴れ
検査日が決まった、来週29日の日曜日だ。他に書くことがないので今日はシンベエについて書こうと思う。
翼竜のシンベエとの出会いが、僕が日記をつけるきっかけになった。一ヶ月以上前だから、鮮明に記憶に残ってはいるが、詳細はうろ覚えだ(どっちだよ!)。
ことの始まりは5月の事。
転職して間もなく僕は腰を痛めた。昔はもっとを重たいものを散々運んでいたので、製本工場で文庫本20冊1コマで運ぶくらいなんてことないと思ってたから油断していた。実際軽かったし、一辺に4コマ持てたし。
無意識のうちにボディーブローを受けるかのごとくジワジワと負荷が蓄積されていったんだと思う。
大分前のことだしうろ覚え部分を修飾する意味合いも兼ねて、今回は物語の語り部調で行こう。
5月のある夜のことです。花太郎はベットに寝そべりながらくつろいでいました。ふと催して、「誰か僕の代わりに行ってくれないかなぁ」と下らねぇ事を考えながら厠へ行こうとベットから起き上がった時です。
腰部に激痛が走りました。
「ウオぅリャイオォウ!!」
花太郎は自分でも驚くほどの唸り声をあげました。鋭利な刃物で刺されたんじゃないか? と錯覚を覚えたほどです。彼は中腰のまま30秒くらい動けずにいました。
やがて動けるようになると深夜でも営業しているドラッグストアへ向かいました。
いつもなら歩いて5分程度の道のりを倍以上の時間をかけてヒーヒー言いながら歩きました。そしてコルセットとシップを購入しました、横になると起き上がった時激痛が走るので、その日は椅子に座って寝ました。
翌日、病院に行くとギックリ腰診断を受けました。求職時のグータラと突然の肉体労働が祟ったのです。
そして花太郎はコルセットを常時装備してヒーヒーいいながら働きました、貧乏に休む暇などないのです。
やがて痛みは1週間ほどで落ち着き、一ヶ月たったころにようやく痛みが消えました。
そこで花太郎はリハビリも兼ねて山登りをしようと決意しました。
梅雨入りが遅れている6月中旬の事です。花太郎は鹿児島から東京まで乗ってきた、手数料諸々コミコミ20万で購入した自慢の15年落ちワゴン車で山に向かいました。
埼玉県の棒ノ峰。この山の登山コースは沢を登っていくのでアスレチック要素が多く、花太郎のお気に入りでした。普段山に登ることがほとんどない彼でも、棒ノ峰は既に4回ほど登頂していました。
標高1000メートルに満たない山ですが麓に貯水ダムの湖が広がっていて、早朝の肌寒い時期に山頂から景色を見下ろすと湖から霧が立ち込め、さながら雲海の上に立っているような感覚を覚えるのです。
日の出とともに山を登り始め2時間半ほどで山頂に到達しました。
山頂には誰もいません。すっかり暖かくなったので湖に霧はかかってはいなかったのですが、景色を独り占めできて花太郎は満足しました。 高く登り始めた太陽と湖を眺めながら山頂のベンチに腰を降ろしました。
「腰は大丈夫」
花太郎はそう言うと、にっこりと誰もいない山頂でほくそ笑みました、お巡りさんが近くにいなくてよかったです。
そして一息つくと下山を始めました。
登山道の中腹、左に大きくカーブした木の杭の階段を下ると沢に出ます。沢の音が聞こえてくると火照った身体がちょっぴり涼しくなっていくような感覚を覚えました。
「沢に出たら、一休みして沢の水でインスタントコーヒーでも入れようかな……」
などと考えながらカーブの階段を終えて沢に出ました。
翼竜がいました。
身体の大きさは花太郎の5倍はあるでしょうか。木漏れ日が青い鱗に当たり、神々しく輝いていました。
そして花太郎は自身の死期が眼前に迫っていることを知ったのです。翼竜は沢の水で喉の渇きを潤しているようでした。
お互い目が会いました、この時花太郎の脳内では”森の熊さん”が再生されていました。
突然の巨大生物の遭遇に花太郎は一瞬びっくりしましたが、脳内で”森の熊さん”が流れている以外は彼は努めて冷静でした。そして花太郎は言います。
「君が巨大なトカゲか、生き残った恐竜か、はたまた伝説上の生き物であるドラゴンかはわからないが、君が爬虫類であることに変わりはない。僕は哺乳類だ、爬虫類と哺乳類の間でも友情を育むことが出来る、僕はそう信じているよ。だから僕は逃げないよ、君が”お兄さん、お逃げなさい”と言うまではね。ハハン」
花太郎はアイロニーに富んだ巧みな話術で足が竦んで逃げられないことを隠しました。
翼竜が口を開きました。
「君は外界交官なのか?」
”森の熊さん”のボリュームが大きくなりました。もう沢の音は聞こえません、花太郎は言います。
「日本語がお上手ですね」
花太郎に山菜の知識などありません、ですからニワカ野草博士を気取って毒草や、いけないきのこを食べたわけではありません。花太郎は車で登山道まで来ました、飲酒なんてもってのほか!
彼は脳内で「スタコラサッサッサーのサー」と逃げながら思いを巡らせました。
僕が幻覚を見ている要因について、……特に思いつきません。そして翼竜が言います。
「こちらの言葉は話していない。」
この時花太郎はある答えに達しました。これは今思えば生き残るために本能的に意識を切り替えたのかもしれません。
花太郎が出した結論。それは”自分はすでに瀕死状態である”ということでした。
「これは自身がやすらかに命を終えるときに見せる幻影なのだ」と、この時の熊さんは少女と楽しそうに踊っていました。
「僕も少女を見習わなくてはな…」
花太郎は「僕が僕の形をした肉の塊になるまえに精いっぱい刹那の余生を謳歌しよう!」と覚悟しました。
「Shall We Dance?(一緒に社交ダンスは如何?)」
「遠慮しておこう」
「チョコ食べる?」
「チョコとはなんだ?」
「カカオという植物の実を粉末状にして、いろいろなものと混ぜて作るお菓子さ。カロリーの高いものは携行食にも優れているんだ」
花太郎はザックからホワイトチョコレートの箱を出しました。いつの間にか足のすくみは消えていました。「きっと初めて見るものだろう」と察した花太郎が、
「この箱の中に白い固形物が入っているから、それを食べるんだよ。」
と教えました。
翼竜はその箱を眺めると、
「もらえるものならば、是非いただきたい」
と答えました。花太郎が封を切ろうとすると
「いや、出来れば後で頂きたい。じっくり楽しみたいからな」
「それは僕の事か? チョコのことか?」と問いただしたい衝動に駆られた花太郎でしたが、翼竜が身体の割には若干小さいけれど、これまた大きな右腕を花太郎の前に差し出す姿をみて「ええい! ままよ!」と覚悟を決めて歩き出しました。
花太郎は悠々とした千鳥足で翼竜に近づくと、ホワイトチョコ”DEーSU”を箱ごと彼の右手の上に置きました。彼の手は4本指でそれぞれに鋭い爪がついていました。
「ホワイトチョコ、”DEーSU”ですぅ」
「ありがとう」
花太郎が得意とする”つまらないネタとわかっていながら、あえて口に出す”逆張りギャグに対して翼竜は気付いてないのか、敢えてスルーしたのか、花太郎にはわかりませんでした。
しかしこの逆張りギャグのおかげで、花太郎は自身の力で自身をクールダウンさせることに成功していたのです。
すっかり平静を取り戻した花太郎は、いままで封印していた彼の能力”フィロソフィア グランス(哲学者の視線)”を発動しました。
フィロソフィア グランス:花太郎が高校時代に獲得した特殊能力。 当時彼が「尺貫法ってかっこいい!」と覚醒し、一時期は、尺メモリつきのメジャーを日々持ち歩いて扉や家具、床のタイル一枚一枚に至るまでの寸法を計測していた。
その成果が実り、メジャーなしでも目見当で寸法を正確に計測できるようになった。全盛期は分の単位(約3ミリ)まで目算できたが、尺貫法からメートル法に変換するときに計算を誤ることがままあったため、今までその能力を封印していた。
尚、名前の由来については彼が日本の建築物や家具の設計は尺貫法を基準に考えられているということを発見したため、”万物の理を知る者の目”という意味が込められている。
「フム…腕の長さは四尺七寸といったところか…身長は腰を丸めているからよくわからんが、腕の長さは僕の身長より尺は短いというところだな」
一尺は約30.3センチ。尺貫法を用いる職人の方々は寸法が一尺の場合は”一”を省略し”尺”と呼ぶのが通例でした。「尺は短い」そんな小粋なフレーズを思い浮かべた花太郎ですが、彼の職務経歴に尺貫法を利用する職種はありません。
これは高校時代に培った杵柄モドキの貧弱な知識でした。花太郎は全然冷静なんかじゃなかったのです。そのことに気付いた花太郎は今度こそ冷静でした。そしてあらためて彼を見ました。
「目の前にいる青き翼竜は確かに見た目こそ恐ろしいが、とても穏やかな性格ではないか?」
と花太郎は感じました。言葉が通じるということが大きいのかもしれません。彼がどことなく人間らしく見えてきていたのです。
これが現実なのか否かを推し量る術はありませんが、花太郎にとってそれはさほど大きな問題ではありません。
「結論が出ないとわかっているものを思索するより、目の前の出来事に対して最良と考えられる行動をとる」
彼が約30年間生きてきた中で得た人生観でした、花太郎は先ほどその場しのぎで発した「爬虫類と哺乳類の間でも友情を育む」事が、その気になれば可能ではないのかと本気で考えて始めていました。
これを世間では”無謀”といいます。これが進行すると”無望”に転じます。
”フィロソフィア グランス”を解除した時の彼の耳には、既に沢のせせらぎが帰って来ていました。翼竜はしばらくの間手のひらの上のチョコレートを見つめていました。
翼竜を見つめる花太郎は、翼竜が茶色い無地の肩掛け鞄を斜め掛けしていることに気付きました。
「きっとこの長い肩掛け紐はオーダーメイドなんだろうな」
などと考えていると、翼竜はその鞄の蓋を大きな腕で器用にあけて中にチョコレートをしまいました。そして言いました。
「”でえす”と言ったか、口に入れる時を楽しみにしているよ。それともう1つ、折り入ってお願いがあるのだが」
「なんだい?」
思索することなく自然に返答することができました。
「俺を担当してくれている外界交官とはぐれてしまったのだ。」
平常心を取り戻した花太郎は外界交官と再び聞いて、翼竜がアッチ界の住人であることに気付きました。
「はぐれた場所はどのへんかわかる?」
「つくばだ」
「ここ埼玉だよ。どうやってここまで来たの?」
「地名を言われてもよくわからん。飛んできた。あまりに風変わりな世界だったから上から眺めてみたかったのだ。ここの者たちが空を飛べない事を失念していた」
「つまり初めての旅行に浮かれて、勢いの赴くままにここまで来てしまったということだね」
「ああ。戻ろうにも土地感覚がわからなくて難儀しているのだ」
「JOXAに戻れればいいのかな?」
「ああ……、確かそのような名前だったと思う。出来ることならば俺の肩に乗って案内してくれないか」
「え、肩?」
「やはりだめか?」
「いや、僕、かなり重いと思うんだけど」
「全く問題ない」
「振り落ちたりしない?」
「それが心配なら肩ではなく腕で抱えたり、足で掴みあげることもできるが」
「いや、肩がいいです」
「ならばよろしく頼む。乗ってくれ」
翼竜はそういうと花太郎の前に頭を下げました。花太郎は慣れない足取りで翼竜の首を跨ぐようにして彼の肩に乗りました。
花太郎は内心わくわくしていました。
「飛ぶぞ」
「うん」
翼竜は一度大きく翼を広げました。その時ポキポキっと小気味よい音がしました。花太郎は「きっと翼の関節を鳴らしたんだな」と思いました。
そう思ったのも束の間、翼竜が翼を閉じたかと思うと少し湿った岩肌を蹴り上げ、空高く飛びました。しかし翼はずっと閉じたままでした。
おそらく途方もない年月をかけて削られたであろう沢を囲む岩壁、さらにその上に生い茂る高い木々を突き抜けて、上を見れば一面空しか目に映らなくなった時、翼竜ははじめて翼を大きく広げました。
高度は山頂にいた時とさして変わらないのに眼下に広がる景色が違って見えました、視界を遮るものがない為でしょうか、高揚した気分が錯覚を見せているのでしょうか、花太郎はしばらく美しい景色と神話の青き翼竜に見とれて我を忘れていました。
「どちらに行けばいい?」
翼竜の問いに我にかえった花太郎は
「え……、あ、ごめんごめん。取りあえずカリントウ目指せばいいのかな」
「かりんとう?」
「カリントウは黒砂糖をつかったお菓子さ、チョコとはまた違った甘さを持っている」
「今、持っているのか?」
「あいにく持ち合わせていないよ。」
「そうか、いつか食べてみたいものだな」
花太郎は「やだ、この子かわいい」と思いほくそ笑みました、近くにお巡りさんがいなくてよかったです。
そして花太郎は言います。
「さっき言ったカリントウっていうのは、別の意味なんだ。宇宙エレベーターの事を指したのさ。あなたはそこから降りてきたんでしょ?」
「ん? ああ……あの高い塔のことか。確かにそこを目指せばよいのはわかるが、今はどこにも見えんぞ」
東京、千葉方面を見やると雲がかかっていました。かろうじて新宿の高層ビル群を見つけることが出来たので、花太郎は翼竜にまずあのビル群を目指すようにと言いました。
「東京は雨が降ってるかも」
「ならば雨雲より高く飛ぼう」
翼竜はさらに高度を上げました。不思議でした、高度はグングンと上がるのに、翼竜は精々翼を2、3度羽ばたかせた程度でほとんど広げたまま静止していました、揺れも全くありません。
しかしこの翼の大きさ……、成人男性1人を持ち上げるには揚力が不足しているように思えてなりません。「この竜はどうやって飛んでいるのか?」と疑問が花太郎の脳内をよぎりましたが、それはほんの一瞬のことでした。
そびえる山々よりもはるか高く翼竜は飛び上がります。視界は一層広がり、ともすれば関東平野が一望できるのではないかという高さまで登りつめました。建造物がミニチュアのようにならんでいるのが見えます。
まさに飛行機の窓から観た景色のそれでした。飛行機と違うのは360度、上下左右を見渡せること。まるで世界が自分のものになったかのようでした。そして全身を吹き抜ける風……
「……寒い。ごめん、めっちゃ寒いわ。あと、耳もなんかキーンってする」
容赦なく花太郎の体に叩きつけられる冷気を孕んだ突風は、雪の女王が吐く息の如く彼の体温を奪います。「この竜はどうやって飛んでいるのか」などと悠長なことは考えていられません。
「ごめん、高度落として、ほんとにヤバい」
「ああ、すまん。ここまで脆弱な種族とは思わなんだ」
「やだ、この子ちょっとむかつく」と思いながら、花太郎はさらに注文を付けました。
「高度下げるときはゆっくり頼むよ、僕たちはぜい弱な生き物だからさ。急な気圧の変化に対応できないと思う、多分。」
「ああ、わかった。……ここの風は重いな」
そういうと翼竜はゆっくりと高度を下げました。
高度を下げながら翼竜は言います。
「だが高く飛んだおかげでカリントウが見えたぞ」
前方の遠く離れたところに、黒くまっすぐ空に伸びる円柱が見えました。
円柱と判別できたのは花太郎がそれが宇宙エレベーターであることを知っていたからで、実際は細い黒のボールペンと定規で真下から真上にラインを引いたようにしか見えませんでした。花太郎は「3次元に落書きしているみたいでおもしろいな」と思いほくそ笑みました。近くにお巡りさんがいなくてよかったです、このネタはもう使いません。
雲のやや上空まで高度を下げると耳鳴りが消えました。花太郎はザックからウィンドブレーカー兼雨合羽を取り出して装着するとなかなか快適な空の旅です。
翼竜とは主にこちらでの食べ物について話が盛り上がりました。
しかし埼玉県と千葉県の直線距離はさして長いわけではなく、この奇妙な行きずり道中もあっという間に終わりに差し掛かりました。
翼竜は前方の視界を遮る大きな壁となった宇宙エレベーターの目と鼻の先まで近付くと、翼を広げたまま垂直に降下を始めました。
花太郎は「ほんとにどうやって飛んでるんだろう」と思うより、彼との別れが少し名残惜しくてセンチメ
ンタルな気持ちに浸っていました。
下方の雲を突き抜け翼竜が地上に立つと、そこはJOXAの門の入り口でした。
翼竜は先ほどと同じように頭をさげたので、花太郎は翼竜の肩から降りました。
翼竜は言います。
「ありがとう、助かった」
「力になれて光栄だよ」
「出来ればもう一度会いたいものだな」
「そうだね、僕もそう思う」
とは言ったものの、花太郎は内心「きっともう会えないだろうな」と考えていました。
「次会えるようなら、お菓子のカリントウを進呈しよう」
「それは楽しみだな」
辺りには人だかりができ始めてきました。門の向こうから職員らしき人が駆け寄ってくるのが見えます。
翼竜が言います。
「かなり心配をかけさせてしまったようだな。そろそろ行くよ」
「うん」
「俺の名はシンベエだ」
「僕は花太郎」
「また会おう、友よ」
「ああ、じゃあね」
そして花太郎とシンベエはお互い踵を返して帰路につきました。ぽつぽつと雨が降っていました。
「こっちは雨か……」
雨と言っても傘をさすほどのものでもありません。花太郎はつくばの雨雲を見上げながら今日の出来事にもう一度思いを巡らせ「ふぅ」と息を吐きました。
そして花太郎は、埼玉県の山奥に車を置き去りにしたことを思い出したのです。
翼竜シンベエとの出会い 終。
後日談を少々。
車はその日のうちに回収に行った。
シンベエとの空の旅は午前11時くらいに終わったんだけど、その後はつくばの駅前で蕎麦食って、電車に乗って西武線の飯能まで行った、後はバス。
車回収して帰ってきたのは18時頃かな、チキショウ。
シンベエとの出会いがこの日記をつけるきっかけになった。
こういう非日常的な出来事の記録って、なんとなく貴重な感じがしたから、でも「こんなことって一生来ないなぁ」と思ってたから別に書く気にはなれなかったんだけど、アズラがうちに来たから「やっぱり日記を付けよう!」と思って書くことにした。どこまで続くかわかんないけどね。
JOXAの人とも馴染みになって、結構楽しんでいる今日この頃。
そういや”シンベエ”って妙に馴染みやすい名前だったけど、本名は別であるのだろうか
「人の舌では発音できん」
みたいな感じで気を遣ってくれたのだろうか、気になる。
この日記を読んでいるかもしれない未来の僕へ。
まだ日記をつけてるかどうかわからないけど、当時の僕は結構楽しんでいるよ。後は薄給さえなんとかなればな……。
いいことも悪いこともずっと続くわけじゃないからな、頑張ってもいいし頑張らなくてもいいぞ! うん。
あ、あと今度アキラと飲むことになった。あいつはいろいろ詳しそうだから、いろいろ聞いておこうと思う。
こんな感じかな。
今日は普通に出勤して、そこそこ忙しかったけど、定時で帰れた。 以上。