あとがき
物語の主人公の境遇とは違いますが、執筆をしている間、私の中に二人の私がいました。
”読者である私”と、”作者である私”です。
一緒くたに気持ちを綴ると、私自身が混乱してしまいそうなので、二人分のコメントを掲載させて頂きます。
まず、【読者である私】から。
私は、この後どんな展開になるのか、わかっているくせに予想が出来なくて、ワクワクしながら読み進めてました。
この作品、一般的なライトノベルの分量に換算すると7~9冊分くらいになるのかな。
もう精神的にも成熟しかけてる、アラサーの主人公 花太郎(語り手の空気になってる方)は、マイペースな皮肉屋で。大きなエピソードやきっかけはなくても、仲間達と過ごすうちに、少しずつだけど、着実に人として成長していく様子がわかりました。それが私が読むこの物語の楽しみ方でした。
コレを読んでくれた見ず知らずの皆さんと、一読者として最後までこの物語を共有する事が出来た事。とても嬉しく思います。楽しかったです。ありがとうございました。
次に【作者である私】から
初めて書いた長編小説が、総字数100万字を超えて完結しました。ここまで長編の物語を書き上げることができたのは、ひとえに、これを読み進めてくれた読者の皆様のおかげです。深くお礼申し上げます。 ありがとうございました。
さて、この物語。「小説家になろう」のシリーズ機能なるものを用いて、同時進行で投稿していた【甘田花太郎のポエム・あ~んど・ソング集】とを一括りにまとめ、”甘田花太郎の大冒険シリーズ”と銘打ってありますが。この二つだけの寂しいシリーズ作品に、もう一つ、ないしは二つ、家族が増えそうです。
続編、書きます。
いえ、正確には続編ではないです。【本編】です。
花太郎の物語、実は”スピンオフ”作品です。
その肝心な本編はというと、これから書くので、「本編始まってもいねぇのにスピンオフなんてあるか!!」という話しですが。そういう位置付けにしたいと考えました。
だって、スピンオフじゃないと主役張れない感じの方が、花太郎らしいから。だから【本編】では、彼は主人公ではありません。
どうやら私は、花太郎にかなり魅入られているみたいです。
タイトルは決まってます。構想自体は今作品よりもちょっと前から練っていて、まだまとまってこそいませんが、花太郎の物語の序盤からいくつかの伏線をそこはかとなくちりばめさせて頂きました。
投稿はまだまだ先になりますが。経過などは、活動報告やツイッター等で行う予定です。
ツイッターか、活動報告か。はてまた”小説家になろう”トップページの小説の更新欄か。
また、いつか、皆様と物語を通してあいまみえんことを夢見るためにも、私は……そろそろ寝ます。
一年と二ヶ月間。本当にありがとうございました。 2018年4月17日 中村 はちす




