表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RED ROSE  作者: 西園寺 悠里
第一章
2/3

『何気ないカイワが(1)』

ーーー此処はとある学園のとある教室ーーー


*・゜゜・*:.。..。.:*・'


「ねぇ、今朝のニュース聞いた?」

「知らない。何のニュース?」

「イーストタウンにある、とある屋敷が火事になったんだって。で、その屋敷の中には、銃で撃たれて死んじゃった人たちの死体があって、それが焼かれちゃったらしいの。多分、放火だと思うって言ってた」

「え〜嘘でしょ?怖くない?」

女子の朝の会話から、クラス中にこの話が広まった。

「その殺されちゃった人たちね、マフィアらしいよ。鷹だったと思う。やっぱり、|殺《や》っちゃったのは、敵の鷲じゃないかな?」

「敵?鷲は格下は相手にしないだろ?」

「鷹はね、イーストタウンを荒らす事が多かったみたいだよ。イーストタウンは、鷲のシマでしょ?」

「まぁ、いくら格下とはいえ、街を荒らす奴らをほっとくようなファミリーじゃないぜ、鷲は。だからカッコイイんだ」

「あ、そう」

「あ、お前馬鹿にしただろ」

「なによ、そんなに鷲が好きなら、ボスの名前くらい知ってるでしょうね!?」

「鷲は秘密主義なんだよ!そんなところもカッコイイんだ!」

「あーはいはい」

「お前、今適当に流しただろ!ねぇ、ハルーさんどう思いますか?」

突然、1人が話を振った。

「え…ボク?」

余談だがこの子、一人称は"ボク"であるものの、正真正銘の女子である。

彼女の名前はハルー・ロミュア。彼女は、実は鷲の一員である。彼女の姉は鷲のボスだ。この事を知ってるのは、彼女の親友達のみ。

「こら、やめなよ!馬鹿男子!ハルーちゃんが困ってるでしょ!」

「ゴメンね、ハルーちゃん。コイツら、気が利かなくて」

「大丈夫。どう思うって、事件の事?鷲のボスの事?それとも、両方?」

「じゃあ、両方で」

「事件は、多分、君達の言ってた事で合ってると思う。鷲のボスは…多分女性だと思う」

それだけ言うと、彼女は教室から出ていった。

彼女が去ったあとには、薔薇の花びらが落ちていた。

真っ赤な薔薇の花びらが一枚。


*・゜゜・*:.。..。.:*・'



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ