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目的:セックス 行動:異性を口説く

【田中 コウキ 視点】


セックスってとてもいいものらしい。

風俗でのセックスは味気なかった。

だから恋愛を経由してセックスするのにきっと意味があるんだろう。

よって2024/10/21からセックスへの到達を目的として異性へのアプローチを開始する。


人間関係のトラブルを避けるため、異性のサンプルはマッチングアプリを経由して抽出する。

マッチングアプリでの異性探索活動、並びに変身応答はAIに代替させるものとする。

デート以降の作業を私が人力で行うものとする。


①異性サンプル1:りか

千葉県在住:距離評価B

年収:C

顔:B

プロフィールの情報量:A

デート日:10/30


1.カフェでのコミュニケーション

目標:ラポールの構築

アクション:お互いの情報を開示


相手に話題を振る

相手が喋る

頭の引き出しから具体的なエピソードを引き出し共感を行う。


1.カフェでのコミュニケーション

結果:

かみ合った話題:30%

お互い探り合いをしており、面白味にかける会話しかしていないので詳細な内容は割愛する


得られた情報:

趣味:アニメ・ボカロ・イラスト

某人気アニメの二次創作イラストを描いている模様


性格:

奥手

こちらから話題を振るのを好む傾向にあり。

心配性

デートプランが80%以上練られている必要あり。


セックス可能性:

奥手アピールが強いため、ガードは固め

しかし、恋愛経験がなさそうなため

恋愛感情を抱かせるとセックスは容易と推測


以後2回ほどデートを繰り返すが、これらはくだらないので割愛


〇3回目のデート

住まいが近いこともあり近所の公園でデートを行った。

インドアな彼女にとっては心地が良い距離らしい。

2回目のデートにて「距離だけで言えば私の家でもよくないか?」と聞いてみたが、大きな拒絶反応あり。

やはりセックスに対する抵抗感が強い模様。


さりげないボディタッチを敢行。

私「私、足29センチでめっちゃでかいんだよね」

りか「ほんとだ!」

私「手も大きいんだよ」

ここで手をりかに向けてみる。

にっこにこで手を当ててきた。

好感触。


親密度の高まりを検知。

この状態はボディタッチを増強すると相手を落とせる可能性大。

そのまま手をぎゅっと握ってみる。

あれ、失敗。

りかがぎょっとした顔をしている。


距離感の縮め方にミスがあった。

慎重な個体ゆえ、さらにステップを踏むべきだったと学習。

そうそうに解散して、次の個体とのデートに備える。


異性サンプル2:えり

東京都在住:距離評価S

年収:SSS

顔:S

プロフィールの情報量:S

デート日:11/3


①カフェでのデート

えりさんは非常に話しやすい女性であった。

会話の引き出しが多く、共感コミュニケーションに持っていくのが非常に容易だった。

果ては私の専攻である機械学習の話にまで興味を持ってくれていた。


私「あ、だめだ自分の話ばかりになっている、修正」

えり「どうして?あなたの話楽しいよ?」

私「楽しい?ならば問題ないや」

自分の話ばかりになっていると、相手は負担を感じている傾向であるはずなのに、、、

個体えりは優秀な個体なのかもしれない。


えり「あなた、本心で話してる?」

本心?何のことだろうか、もしかしてセックスをしたいという感情のことだろうか?

えり「あなた、すごく頭がいいけど恋愛を感情でたのしんでないでしょう」

私「恋愛の目的はセックスなのでは?」


えり「聞かせて、あなたの本当の目的を」

私「至極単純。セックスがしたい」

えり「風俗にいけばいいんじゃないの?」

私「それは楽しくなかった」


えり「素人のほうが興奮する的な?」

私「いいや」

私「よく分からないけど、セックスは素晴らしいものだと友人から聞いた。しかし、風俗はそれほどでもなかった。

となると、恋愛を経たセックスにしか素晴らしさはないという仮説を立てた」


えり「あっはっはは、だからわざわざマッチングアプリでセックス相手を探しているのね」

私「はい」

えり「あなた、大きな勘違いを犯しているわ」

私「というと?」


えり「素人相手とセックスを実現したところで、必ずしも恋愛を経たことにはならないわ」

私「確かに、ではどうすればいい?」

えり「あなた自身が恋に落ちる必要があるの」

私「恋というのは脳内物質であり、、、」

えり「そう、脳内物質。だけどその出し方は人間的なコミュニケーションでしかだせないの」

私「ほう、ではどうすればそうなれる」

えり「私が教えてあげるわ」

私「非常にありがたい話だ」

えり「決めた、あなたはこれからマッチングアプリで女の子とデートするたび、私に報告してちょうだい」

えり「そしたら、その報告をもとに私が恋愛に落ちるためのアドバイスをしてあげる」

私「ありがたい。が、あなたにとって何のメリットに?」

えり「小説の題材になるからに決まってるじゃない」

確かに、えりのプロフィール欄には小説家と書いてあった。

この日から、えりと私で恋愛に向けた奇妙なアクションをとり続けることになった。


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