スイッチ
「ママお腹空いたよ~」
「はいはいこれ並べて、さぁ食べましょう」
私はママと夕食。
大好きなハンバーグだ。
「あ、そうだ愛ぃ、柳さんの息子さん知ってる?優信高校の陸上部」
「・・・さ、さぁ・・・いっぱいいるし知らない・・・」
「そう、あ~それから あんた柳さんにブラスバンド部っていったやろ!」
「え?あ・・・知らん知らん」
「で何であんたが柳さんの家に電話したん?番号もよ、なんでよ」
「え?あクラスの子にかけようと思って・・・リダイアル?押したら柳ですって・・・びっくりしたわ。ママの友達ん家にかかってしもたねん・・・うん・・・」
「そうなんかぁ柳さんゆ~てたよ、アホそうな娘やねって」
「はぁ?なんよあのおばはん!」
「嘘やんウソウソ笑。おばはんゆーてたゆーとくわ」
「ちょ、ちょっと~やめてよ」
ママと柳さんの話をしてたら声が聞きたくなった。
「ごちそうさま」
洗い物を済ませ
「ママ今日は私電話つかうからね~」
「えーもーしゃ~ないな・・・はいはい」
私は気合を入れて受話器をとった
ピピピピ
プルルルルプルルルル
ガチャ
ドキドキドキドキ
「はい今田です」
(・・・やってしまった)
「もしもし?今田ですが」
「・・・もちもち・・・」
「はい?」
「えとね・・あしたもあそぼうね」
「・・・ん?おじょうちゃん どこにかけてるのかな?」
「(よしいける)やまもとくん」
「んとね、おにいちゃんのおうちは やまもとくん じゃないんだ」
「え・・・じゃぁ・・・う○こ?」
「ん?なにがかな?」
「だから う○こ」
「え?おじょうちゃん トイレかな?でんわをきって いきな。ね」
「ちがうの・・・おにいちゃんは う○こ」
「ん?おにいちゃんってだれかな?」
「いま おはなししてる~おにいちゃん・・・う○こ」
「・・・ぼくのことかな?」
「うん」
「どうして おにいちゃんが う○こなのかな?」
「だってう○こなんだもん」
「・・・えっとおじょうちゃんおにいちゃんはね26歳だよ」
「ふ~んお家にいるの?」
「うん」
「おしごとは?」
「おにいちゃんはゆっくりしてるんだよ」
「どして?」
「え?」
「だからう○こ」
「え?どうしてそうなるのかな?
「それはね、だっておにいちゃんは・・・う」
ガチャ
(ふぅあぶねーまた今田やん)
(・・・きられた・・・う○こて・・・いたずら電話やん・・・)
ピピピ
プルルルルプルルルル
プルルルルプルルルル
「はいもしもし柳です」
「(あ・・・柳がでた)」
「もしもし?」
「あ・あの・・・」
「はい柳です」
「まままま町田と申しますが・・・」
「あ・・・え?町田さん?びわしょうの?」
「うんうんそうそう、町田、その町田。う○こじゃない町田」
「何言ってんの?聞いたよお母さん達が。ちょっと待ってね」
「(え?)うん・・(なんや)」
受話器の向こうで
「おか~さん、町田さんから電話~~っほらさっき言ってた、今日も娘さんからやわ~」
(柳・・・違うねん、あんたと話したいねん・・・違うねん)
「はいもしもし、かわりました」
「あ、どうも・・・」
「うん、智ちゃんから伝言かしら?」
「え?あ・・・うちの母・・・再婚しますかね?(あーもー適当に話そう)」
「あはは、気になるんだ、智ちゃん何か言ってる?」
「・・・いいえ(あら何この展開)」
「そう、おばちゃんはいいと思うんだけどなぁ」
「は?」
「愛ちゃんは新しいお父さんほしい?よそ様の話なのにごめんなさいね」
「え?うちのママ再婚するんですか?」
「さぁそれはおばちゃんはわからないけど・・・毎日智ちゃんを見に来てる人いるわよ」
「どんな・・・え~毎日?」
「うん、智ちゃんが休みの日は私に【今日は町田さんは休みですか?】だって。きゃー」
「(うわぁ柳の母親めっちゃ楽しそうやし)そそそうなんですね」
「うん、かっこいいわよー。アイドルみたいよ」
「まじですか!」
「うん智ちゃんもまんざらじゃないみたよ」
「へー」
「あ、ごめんね、ちょっと 必殺なぎたおし 観ないと」
「え?」
「大丈夫大丈夫、ちゃんと貴女の事一番に考えてはるから、そんなんで電話しなくて大丈夫よ」
「(ちょっと・・・)は、はい」
「じゃ、今度 拓に出会ったら声かけてあげてね」
「・・・・は・・・あ、あの・・・」
「うん?」
「はいわかりました、ありがとうございます」
「は~い智ちゃんに宜しくね」
ガチャ
プープープー
(はぁ・・・)
プルルルルプルルルルプルルルルプルルルル
「はい山本です」
「ヤマぁ・・・」
「マッチ‐どしたの?」
「はぁ」
「(マッチ‐・・・おかあさん・・・か)大丈夫?」
「私なにやってんだろ」
「え?陸上だけど」
「私ってアホだよねほんと」
「うんそだね」
「はぁ」
「マッチーこれからどうするの?」
「どしよっかな」
「無理だったんだね・・・」
「なんで?」
「え・・・あ・・・ごめん」
「まだわかんないじゃない!勝手に決めつけないで」
「ご、ごめん(危篤・・・なのかな・・・)」
「もう走って走って忘れるしかないか」
「そんな簡単に忘れられる?沢山思い出あるでしょ?」
「そんなないけど・・・」
「(仲悪かったのかな・・・)そうなんだ」
「知ってるじゃんか!」
「え?(マッチーんちの事そんなにしらないよ)ごめん」
「はぁ折角スイッチ入ったのにな」
「(電気もとまってるのか・・・)そうなんだ」
「うん、そっこー切れたよ」
「お金は?」
「あんたね!お金で解決することじゃないでしょが!あほっ」
「(えーだって払わないと使えないよ…)でも・・・」
「お金で動かすなんて・・・ありえない」
「みんな払ってるよ」
「サイテー!お金で解決するなんてサイッテー」
「ちょちょっとマッチー」
「もういい!切るから」
「スイッチはどうすんのさ」
「はぁ?いちいち聞かないで!はいはい切れてますよ、うん、入りませんよ」
「じゃ家来る」
「はぁ?ヤマたまに陰気臭いし余計に暗なるわ」
「明るいよ全灯だもん!」
「はいはいそうですか。よろしいですね。わたしはお先真っ暗ですから」
「大丈夫?見える?」
「見えません恋は盲目ですから!!」
「うまいね、恋に例えちゃって。やるなぁ。ま足元気を付けてね。お金ないなら貸すからね」
「サイテー!」
ガチャ
(マッチ‐・・・相当苦労してるんだね・・・)
(ヤマってあんな奴なんだ!お金で恋を手に入れようなんて・・・バカだな)
‐翌日‐
「じゃ27ページを樋口」
ガガガ
「父親は会社で商談中です。相手はこの父親がパンツを履いてないなんて全く想像してません。きっと駅のゴミ箱には謎のパンツが捨ててあるでしょう。先日 柳が言ったハンカチ鼻紙を持ってる人?」
ザワザワザワザワザワザワザワザワ
「17人。かなり増えましたね。ビビッてますハイ。夜食を出してくれた母に感謝しつつも警戒してる今日この頃です」
「樋口ありがとう。しかし嘘はいかんぞ。お前夜勉強しとるんか?」
「はい、10時に寝ます」
「夜食は?」
「19時頃っすかね」
「うむ、それは夕食じゃないのかな?」
「帰って16時半頃におやつを食べますので」
「うむ、それは間食だよな?」
「はぁ?川端先生だけっすよ、そんなん言うの。な、みんな」
シーーーン
「おいおい、柳、だよな?」
「ん?樋口すまん・・・僕は部活だから16時のはないんだ。だから20時半くらいに夕食なんだ」
「ですって、柳はしかたないっすよ。池田、だよな?」
「え?あ?・・私は19時ごろのを 天の惠 と言ってますので・・・」
ザワザワザワザワザワザワザワザワ
ザワザワザワザワザワザワザワザワ
「うむ、そうか人それぞれ言い方があるからな」
「村山!君はどうかな?」
「チッ」
「おいおい先生に向かってチッってなんだ。要するにだな、このご家庭の出来事は、文科省がだな」
キーンコーンカーンコーン
「きりつ・れい・」
「ちゃんと作文書いて来いよ(はぁやっぱ転職しよかな・・・)」
「ねぇねぇ柳君、池田さんのお家って特別なのかしら」
「え どうなんだろ・・・中谷さん結構気になるんだね」
「うん・・・東出さん、池田さん所どうなんだろね」
「お父さんが ハンターなんでしょ?」
「ええ?そうなの?」
「いつも帰ったら石をとがらせてるらしいわよ」
「まじで?で?」
「山行って狩ってるって噂、コニタンも聞いたわよね?」
「うん、象に牙あるやつ・・・マンモッスだっけ?マンモスマン?」
「フ、カニシ、マンモスマンて」
「ちょっとちょっと村山さん、小西です。マンモスマンがなによ」
「それ漫画だろ?強いんだよな」
「そうなの?」
「あぁ。なぁ?柳」
「うん、確か いきま~すってすぐにやられてたよ・・・戦車の人」
「そうなんだ・・もう直接聞いてこよっと」
小西さんは池田さんとこに話に行った
ビックリした様子で戻ってきた小西さんは、僕達に
「消防士だって」
と言った。
キーンコーンカーンコーン
「おつ~」「またな」
放課後のわずかな時間。
野間さんが来た。
睨みつける村山さんに
「ごめんね」
といった。
村山さんは
「?!」
少し意外なコメントにビックリしていた。
少しホッとした。
「じゃあたし帰る。柳っち部活ファイト」
野間さん・・・鵜飼先輩に怒られておとなしくなったか。
「じゃ中谷さん先いくね」「うん」
「村山さんまたね」「あぁ」
「東出さん小西さんまた」「いってら~」「ガンバ」
僕は走って部活に行った。
ツカツカツカ
「ベロベロバーッバ~カ!ごねんね・・・あははは 冗談だから冗談。誰が言うかよ。中谷に村山、ほんであんたら大っ嫌い!ほんと毎日毎日よくそんだけアホでいられるわね」
「・・・」「ちょっと」「はぁ?何?」
「んとさ、中谷はアホ!、村山もアホ!東出と小西は~~~~ん~と・・・バカ!あははははは」
「あんたなぁ!」
「東出さん、そのはなしかたぁ・・・きらい~~~っ大阪のおばちゃんだよね?ん?ん?」
「野間さんっ!どうしたのよ!何でそんなことになるの?」
「さぁね、柳っちと仲良くしてると恨んでやる」
「ちょっと!!柳君に嫌がらせの電話してるでしょ!」
「おーおー中谷必至だねぇ必死っ中谷必至っ中谷そ~れそ~れ必死な私は可愛いかな?な~んてねブス!」
「ちょっと野間さんいい加減にして」
「コニタ~~~ンごめんねぇ、ノース虎夫?うけんだけど笑。ないないないそんなの信じてるのは、あ・ほ・」
ガガガ
「てめぇ」
「はいきましたよ、ボスのおでましですよ~。ね、叩いて、はやく~はやく~。ほら、ここ、さ、ここ」
「村山さんダメよ、挑発してる」
「あれ~ど~したのかなぁ・・・う~~ん・・・あ、な~んだ弱いんだ!でしょ?でしょ?」
パシン
「・・・痛いんだ~ いや~ん叩かれちゃった・・・村山に・・・職員室いこっと」
「て、てめぇ」
「いた~い。じゃぁあいってくるね。む・ら・や・ま・さ・ん。停学?退学?あはははじゃね!アホ達」
知らない所で・・・事件はおきていた。
ガラガラ
「中谷さん部活いこっか」
「青木さん」
「あら・・・どしたの・・・」
ピンポンパンポン
「1年5組 中谷萌々愛、村山萌々香、東出ゆかり、小西さやか、今すぐ職員室 西川まで」
ピンポンパンポン
「どしたの?」
「う、うん、ちょっと・・・ね。部活遅れるって言っといて」
「う、うん・・・いいけど大丈夫?何か4人とも変よ」
「だだだ大丈夫。さいこっか」
「うん」「はぁ」「・・・」
青木さんに遅れることを伝え私達は職員室に行った。
「失礼します」
西川先生の前に泣いたふりをしている野間さんがいた。
私達が来たことを知って・・・下を向いたまま笑っていた。
「こっちにきなさい」
西川先生に呼ばれ状況を説明した。
「じゃ村山さんがブッたのに間違いないのね?」
「あぁ私がこいつシバいたよ!」
「村山さんっ!その言い方はなに?」
「先生違うんです。村山さんは野間さんが私達を挑発してきたのをずっと我慢してたんです」
「そうです。散々言われて・・・」「ほんとです」
「え~~~~ん・・・先生ぃ痛いよー・・・ほら真っ赤だよ・・・私はお話しただけなのに・・・」
「野間てめぇ」
「村山さん!やめなさい。叩いたのは事実ですね」
「・・・あぁ!そうだよ!どうせ見た目で判断してんだろ?好きにしろよ!こいつらは関係ないからな」
「村山さん・・・」「村山さん」「・・・むらやまさん」
「もぉ先生、私この人たち怖いですぅ・・・こわいな・・・」
また野間さんは笑った
「わかりました。職員会議にかけます。今日は帰りなさい」
「もぅちゃんと千鶴がお話したら仲間に入れてよね・・・あはっ」
「・・・」「・・・」「・・・・」「チッ」
「失礼しました」
ガラガラ
「西川先生どないしはりましたん」
「はぁうちのクラスの子こらが仲間外れに・・・」
「えぇそらあきませんな」
「はい・・で仲良くしてってせがんだら叩かれたって・・・」
「はぁ?」
「どうしましょう・・・」
「どうもこうも停学でんがなそんなん」
「ですよね」
「ですよねって・・・」
テクテクテク
「村山さん・・・」
「あ?いいってどうせ停学だろ? あいつ・・・」
「野間さんひどいよね」「うん・・・最悪」
「中谷、西出、カニシ、もう行けよ」
「東出だよ~~~ん」「小西だよ~~~ん」
「知ってるって笑」
村山さんも東出さんも小西さんも私も・・・無理に笑った7月。
「じゃ部活いくね」
「あぁ」「いってら」「ファイ」
‐部活‐
「ハァハァすみません遅れました」
「何してたの?」
三宅先輩に事情を話した。
「うわぁうっとーしーわー」
「でしょ?」
「あの娘か!」
「はい」
「はは~ん、鵜飼と三原もしってるよな?」
「はい、鵜飼先輩は仲いいかな・・・あ、内緒でお願いしますね」
「オッケー、そんなん副島に言ったらいいやん」
「え?なんでです?」
「なんでて・・・わかるやろなんとなく」
「あ・・・あははなるほど、怖いですもんね」
「シーッ、一番怖いのは葉山先輩やん」
「え?」
「あんた知らんの?N高よ・・・・・やで」
「えーーーーーーーっ」
「絶対ゆーたらあかんぞ」
「はい、言いません言いません」
三宅先輩と話をして気が紛れた。
前を何も知らない柳君が走っていた。
‐職員室‐
「そんなん停学ですわ」
「話し合いで解決しませんのか」
「泣かされてるし叩かれてるんですよ」
「ん・・・皆さんの意見はわかりました」




