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そこでいいんじゃない  作者: リトルバタフライ
27/41

策略

「ただいま〜」


「おかえりぃ、たのしそうやんか」


「うん、久しぶりのオフでカラオケ行ってきた」


「あんたお金あったん?」


「うん、定期入れに持ってる」


「うわぁこっそりと笑」


「部屋いくわ」


「はいはい」



ギーガチャン



(なんで港先輩が…あれは佐々木さんだよな…どっちだ…涼さん…?凛さん?…あーもーでもなんか…アベック感あったよな…)


プルルプルルプルルプルル


「拓〜電話!」


「は〜い」



タタタ


「もしもし」


「ヤッホイホイホイゴキブリホイホイ」


「……あ…」


「ねぇねぇカラオケ楽しかった?」


「え?あ…うん…」


「斑2丁目だよねぇ〜いいよね〜BOX11?12?」


「は?」


「いいな〜いいな〜」


「あの…野間さん…何かな?」


「バーカ!ズドンバキュンチーン」


ガチャン


(…え?)












プルルプルルプルル


「はい鵜飼です」


「あ、あの…私、柳君と同じクラスの野間と申します。昨日は失礼な態度をとってしまいまして」


「え?あ〜私にかみついてきた娘か。何かな?」


「は、はい…柳君に謝るよう進められまして…連絡先を聞きました」


「そうなんだ!別にいいよいいよ、気にしないで」


「ほんとにすみませんでした…ほんとは…前に教室に来られた時から…かっこよくて…仲良くなりたかったのに…」


「え?あ、そうなの?」


「あ、はい…でも…言えなくて逆に変な態度を」


「いいよ、済んだことだし」


「あの…こんな私ですが…仲良くしてもらえないでしょうか?ダメですか?」


「いいよ〜礼儀正しいし、拓ちゃんと同じクラスだし、うん、じゃ仲良くしよう!」


「やっっった〜!有難うございます有難うございます」


「あはは、そんなに喜ばなくても」


「めちゃくちゃ嬉しいです。なんて呼んでいいです?」

「い、いきなりっ汗 どうかな…名前は鵜飼サクラだよ」


「じゃ… サクねぇ にします(笑)」


「サクねぇって(笑) わたしは…」


「私は野間千鶴です」


「じゃあ……ちーちゃんね」


「わぁ!嬉しいです。決まりですね」


「うん、あ、敬語やめてね、ちーちゃん」


「はい…あ、うん、サクねぇ」


「これから宜しく」


「宜しくです。有難うございます、またかけます」


「うん、だから敬語(笑)」


「あ、えへへ また、かけるね」


「は〜い」


「じゃ、きるよ おやすみ」


「うん おやすみ」


ガチャン




(楽勝楽勝バカだね〜)





カチャカチャ


「こら萌々愛、静かに食べないかね、失礼じゃないか」


「お父さん、僕は大丈夫ですよ。萌々愛らしくて可愛いです」


「すまないね」


「(おえっ!何が萌々愛らしくよ怒)は〜い」


「佐久間さん、いよいよ来週から内装ですな」


「はい、当日のご挨拶は宜しくお願いしますよ」


「えぇ。この事業を成功させましょう」


「もちろん!」


「お父さん、僕もオフなら見に行きたいな」


「お〜っ仁、そうしたまえ。萌々愛ちゃんも来るかい?」


「いかな〜〜いっ!」


「こらっ!萌々愛、佐久間さんにあやまりなさい」


「すみません」


「あははは、元気ですな、娘さんは」



カチャッ


「ごちそうさま」


「萌々愛!残ってるじゃないか!」


「おなかいっぱ〜〜い、ごちそうさま」


テクテクテクテクテクテクテクテク


「すみませんね…わがまま娘で」


「あははは、元気がよろしい。な、仁」


「うん、将来の嫁にはあれくらい元気がないと笑」


「仁君…有難う、ぜひ嫁にもらってくれ」


「はい喜んで」





ギーガチャン


「は〜も〜イラッとする!」



プルルプルルプルル


「はい柳です」


「こんばんは中谷と申しますが」


「あ〜あなたは可愛い中谷さんじゃない」


「あ…え?」


「いつも拓が世話になってるんじゃない?」


「いえいえ、私が柳君にかまってもらってるんですよ笑」


「あら珍しい。ウチではあんまり話さないけど学校ではちゃんとしてる?」


「はい、柳君大人気ですよ〜カッコイイし笑」


「どこが〜笑 ガリガリのモヤシでしょ〜」


「あはは、お母さん自分の息子さんですよ笑」


「確かに笑 でも腹筋は凄いわよ、もう皮、筋肉、骨って感じ」


「どんな感じですか〜あはは お母さん面白い」


「ほんといつも有難うね」


「いえいえこちらこそ。あ、お母さんのカレーライス、めちゃくちゃ美味しいです!たんびたんびもらっちゃってます」


「そうなの?じゃまた作ってもたせるね」


「はい、是非!楽しみにしてますね」


「ごめんね〜かわるわね。喋りすぎちゃった」


「私こそ笑 でもほんとカレーはみんなもらうんですよ、ちょっと怖かった人も笑」


「そんな人もいるの?」


「あ、今は見た目普通なんですけどね笑。村山さんって言うんですが、もう目の色変えて食べてます笑」


「(村山…さん…)あはは、その人は女性?」


「はい、バリバリのコワコワです(笑)」


「あらら」


「でも…柳君には優しいんですよ…笑」


「たまたまじゃない」


「きっと柳君が好きなんだと思います笑」


「あら〜そんな…あなたは?拓嫌い?」


「あ!え?……」


「ごめんごめん、ちょっと呼んでくるね」


「は、はい(ふぅ…ヤバ…)」



「もしもし」


「柳君今日は楽しかったね」


「うん、またオフならみんなで行こうね」


「うん、みんな歌上手いよねぇ」


「ほんとビックリだよ」


「あれなら合唱コンクール優勝じゃない?」


「確かに笑 でも原くんは8組だし」


「うん、あの人上手いよね…感情の艦長?」


「あはは、そんなんだったね」


「柳君も上手だけど…あの歌は駄目よ…悲しすぎるよ」


「ごめんごめん、中谷さんのハリーズは気合入ってたね」


「うん笑 村山さんもビックリだね。めちゃくちゃ上手かったね」


「ほんと花ヶ崎はわかるんだけど、3曲目」


「そうそう、妄想激ラブでしょ!も〜ヤバいよね」


「歌手になるんじゃない笑?」


「ほんとよ。先輩達のカラオケも気になるなぁ」


「うん、何歌ってたんだろね」


「上条先輩はなんだろね、綺羅とか笑」


「あははーそれはないっしょ!多分だけど ジャングルグルグル吠えて呼びマッスル じゃない?」


「そうだね、きっとそれだよね、いつも上裸で部室から出てきて筋肉見せてるよね」


「まさか中谷さん等が来る時も まだ着てないの?」


「うん、1年女子が集合したら着てるよ」


「露骨狂かな」 


「あはは、柳君、それを言うなら 露出高だよ」


「そっかそっか笑」


(※アホ2人の会話であった)


「そだ、帰りさ…港先輩見たよ」


「そうなんだ、クールと言うか…怖いよね」


「うん、なんか背筋が伸びる」


「わかるぅ、ずっと挨拶で下向いてるもん」


「だよね笑 港先輩の時だけ長いよね挨拶」


「うん。で、話したの?」


「話してないけど…なんか…東高の…」


「なによなによ」


「佐々木さんって双子のどっちかと一緒だった」


「え〜っ!付き合ってるのかな?」


「さぁ…でもアベック感あったよ」


「キャー…先輩やるぅ」


「明日顔合わせづらいよ…」


「普段通りでいいんじゃない」


「…だね笑」


「柳君、気をつけなよ野間さん」


「ちょっと最近こわいよ」


「うん、どんどん嫌がらせしてくるね」


「さっきもバーカって電話あったし」


「ええっ!!大丈夫なの?」


「わかんない…」


「ちょっと つきまとわれてないでよ!」


「うん…あ、いまさらだけどなんだった?」


「あはは、忘れてた〜。宿題教えて」


「うん、右のはミジンコ、ほんで、真ん中がアメーバ、左がミカズッキーニ、下が水戸黄門ドリア」


「やるぅサンキュ…水戸黄門ドリア?」


「うん、そだよ、あんな時代にドリアってあったのかな」


「う〜ん…」


「うん、きっとあったんだよね」


「そだよ」


「じゃまた明日」


「有難う、また明日ね〜おやすみ」


「おやすみ」







「……あはは……切りなよ」


「えへへ、中谷さんが切ってよ笑」


「柳君が切りなよ笑」


「じゃ せーので切ろうよ」


「うん」


「いくよ、せ〜の〜」



ガチャ













ガラガラ


「おはよ」 「おはよ〜」


「おはよ」


「……」「野間さんおっは〜」


「浜田君おはよう」


「え?」



ガラガラ


「浜田君おはよ」


「柳君おはよ」




「柳君、おはよう」


「………の、のまさん……お、おはょ…」




ガラガラ


「柳おっす」


「村山さんおはよ」


「村山さん、おはよう」


「……な、なんだ…ょ…のま…」



ガラガラ


「柳君、村山さんおはよ」


「中谷おっす」 「中谷さんおはよ」


「中谷さん、おはよぅ」


「………は?」




今日の野間さんは変だった。


キーンコーンカーンコーン



ガラガラ


「宿題な、ほなこれは小西」


「ミジンコ〜」


「ほな佐藤こいつは」


「鮎っす」


「じゃ中谷これは」


「水戸黄門ドリア」


「おいおい冗談やめて はいほら なんや」



「え?水戸黄門ドリアですって」



「プププ〜ウケる〜。はいはい先生」


「じゃ野間」


「ミトコンドリアです」






そして野間さんは中谷さん、村山さん、僕を見て



ニコーっと満面の笑みを浮かべ…その後真顔で



バーカ と口を動かした。


ガタンッ



「野間てめぇ!」


村山さんが立ち上がり野間さんに向かおうとした。



「きゃー先生…こわいぃ村山さんこわいぃ」



「村山っ!座れっ」


チッ



うつむきながら振り返り僕たちを見て



舌を出して笑っていた。


「てめぇ」


「村山っ!!いい加減にしろ!野間大丈夫か」


「は、はい…ちょっとビックリしました…あは…あはは村山さん、私は大丈夫だからねっニコッ」


チッ…


(野間てめぇ…)



キーンコーンカーンコーン



「村山、職員室にこいっ!」


「誰が行くかよ!」



「先生、私は大丈夫ですよ」


「野間、ほんとに大丈夫なのか?」


「はい、私は村山さんと仲良くしたいですから、職員室に呼ばないであげてください」

 


「そっか…そこまで言うなら 村山!良かったな。ほら、野間に礼をしろ」


「はぁ?」


「村山!早くしなさい」


「誰がすっかよ」


「先生、大丈夫ですから行って下さい」


「そ、そうか…困ったもんだ」


ガラガラ





「野間てめぇ!」


「やだーそーやって 気に入らないと 脅してるの?こわ〜い」


「……こ、こいつ…」


「あ〜ぁほんとバカばっかで困りますねぇ、ね、浜田クン」


「え?あ……」


「柳君も大変だねぇ、そんな席で。こっちおいでよ、ねぇねぇ池田さん、席代わってあげたら笑」




どこか余裕の野間さんに僕達は戸惑っていた。



キーンコーンカーンコーン



「柳ばーい」


「樋口また」



「じゃ中谷さん先行くね」


「うん」


「じゃ村山さん部活行くよ」


「あぁ」


「気にしない方がいいよ」


「あいつ…」


「じゃまた明日」


「おぅ、頑張れよな」


タタタタタタタタ









「あ…」




「そうなんだよ〜サクねぇ、ほんと…あははは」


「ちーちゃん大丈夫なの?」


「うん平気だよ、ちょっと嫌がらせされただけだし」


「ん〜どの娘よ」


「いいよいいよ、大丈夫だったし」


「駄目よ、誰?」


「え〜っ…柳君の隣の席とだけ言っとく笑」


「拓ちゃんの隣なの?」


「そだよ、金髪をさ、黒にして、ショートに切って…あれ絶対あんずヘアだよ。よせてるよ」


「そうなのっ?」


「うん、柳君あんず好きでしょ?だからだと思うなぁ」





(…野間さんと鵜飼先輩…今は出会ったらヤバいな…)



「じゃ拓ちゃんが好きなの?その娘」



「絶対そうだよ…ねぇねぇサクねぇ…私怖い〜」


「大丈夫、私がいるから ちーちゃん大丈夫よ」


「ほんと?」


「うん、部活で拓ちゃんに会ったら聞いてみるよ」


「うん、サクねぇ有難う」


「じゃ行くね」


「は〜い頑張ってね」


「有難うバイバイ」


「バイバイ」







(フッ…ざまぁ)






トントン


ビクッ!!


「あはは何コソコソと」


「あ〜ビックリしたぁ」


「柳君探偵でもしてるの?笑」


「違うよ…ちょっと大変な事になりそうだよ」


「ん?」


「また話す!先行くね」


「うん」





「ミカどしたの?」


「え?あ、なんか…柳君大変そう」


「わかるの?」


「あんな顔は初めてみたから…洋子部活?」


「今日は病院」


「がんば」


「サンキュ〜じゃミカ頑張って」


「はいは〜い」






「青木さん、一緒にいこっか」


「中谷さん!うん行く行く」



テクテクテク


「ええ!マジで?」


「うん、なんか柳君大丈夫かな」


「ちょっと私も気にしとくよ」




「集合〜〜〜っ!」



ダダダダダ



僕達は競技場に向かった




「拓ちゃん」


「あ、先輩きたか…


「ねぇ拓ちゃんの横の娘ってどんな娘?」


「どんな娘って先輩知ってるじゃないですか」


「え?」


「ほら、大会見に来てくれた…本読んでた」


「あ!あの娘なの?横。私行った時いた?」


「はい、そうですよ。いましたよ笑。なんかありました?」


「え?あ…別に…どんな娘かなぁなんて」


「(予想外で先輩焦ったか)そうなんですか笑」


「うん(あれ…そんな嫌な娘じゃなかった…)」


「先輩、今日も頑張りましょう」


「う、うん」



-競技場-


「失礼します」「失礼します」




いつもの位置で靴を履き替えていた。


「やぁ、野球部君まだいたの?」


「……」


「昨日さぁ萌々愛と一緒だったんだ〜」


「そうなんだ…なんで一緒なのかな?」


「内緒〜いわな〜い。僕達いずれ結婚するんだよ」


「……そぅ」


「萌々愛と仲良さそうだし、式に招待するよ」


「……」



「ちょっと!あ、柳ごめん」


「福田さん気にしないで」


「だけど」


「いいよいいよ」


「じゃその時は宜しくね、せいぜい頑張りなよ。遅いんだから君は」


「こらっ仁!柳、マジごめん」



「………」


なんとなく孤立した気になった。






「あ〜っ!チース元気?」


「あ、琵琶湖商業の町田さん」


「うんうん正解。今日はウチ等も競技場なんだよね〜。坂下さんと鈴木さんは?」


「あ、3年は斑大橋行ったよ」


「マジでっ!あんなとこ行ってんの?」


「うん」


「帰りは電車だよね?」


「え?走って戻るよ」


「ひょえ〜〜。ウチなら歩くわ笑。ねぇ、あんず好きなんだってね」


「あ!え、うん聞いたの?」


「うん、昨日聞いた〜。私もめっちゃ好き〜」


「マジで?」


「うんマジマジ、また話そうよ。ね、電話番号教えて」


「い、今?覚え……」


「大丈夫大丈夫」


「えっと◯◯◯◯◯◯◯◯◯だよ」


「オッケーサンキュ〜電話すっわ〜」


「…あ、は、はい」


「ほらまた敬語(笑)じゃね〜」


「あはは…ごめん」



テクテクテク



「柳〜っ!お前知らん間に琵琶湖商業と笑」


「あ、三原先輩」


「ふ〜ん ま、いいけどね〜先生の前では今のアウトだからね」


「え?話してただけですよ」


「アホッ、あるやろ雰囲気が!」


「そうなんすかねぇ」


「そうなんすよ〜」


「三原先輩、鵜飼先輩と話してます?」


「うん、さっきも話したよ。どして?」


「いや、ちょっと」


「そうだ、何か妹みたいな子ができたんだって」


「え?先輩に?」


「うん、柳と同じクラスだって言ってたよ」


「マジっすか!」


「うん、そう聞いた」


「(もしかして野間さんか…)有難うございます」


「わかったら早くいきな」


「はいっ」



タタタタタタタタ


今日のメニューは200のインターバルを30本



走りながら考えていた



「27.28.29.今の1本30秒です」


ハァハァハァハァ


「30本目いきま〜す」「はい」


「ごーっ」


「26.27.28.」


「ラスト29秒です」


「ダウンいきまーす」「はい」


タタタタタタタ



「ハァハァ柳…」


「ハァハァあ…港先輩…」


「内緒な昨日のハァハァ」



「ハァハァハァハァは、はい」





学校に戻り着替えをし部室を出た



「浜田君また明日」


「柳君お疲れ様」「お疲れ様」


改札に鵜飼先輩がいた


「せんぱ〜………」





「ちーちゃん待った?ごめんね今終ったの」



「うううん平気。サクねぇお疲れ様」


「有難う。じゃいこっか」




「柳君お疲れ様。どしたの?」


「な、中谷さん…あ、あれ…」


「どれ?」


「ほら」


「えっ?なんで!!」



野間さんと鵜飼先輩は楽しそうに話しながら改札をくぐりホームへ向かった。


野間さんは僕と中谷さんを見て先輩に気づかれないよう小さく



ニコーっと笑いながら手を振って去っていった。



「………」「……何…ね、柳君…なに?」


「……わ、わからない…」









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