日常
「もしもし、私」
「マッチーどしたの〜?」
「あんたさぁ、綺羅だっけ?何あれ」
「今世紀最大のアイドルじゃないか!」
「あれ1位って…」
「はいはい、ほんとは何の用事?」
「彼どうしてるかな?」
「う〜ん…息してる」
「……窓開けて星空みてるかな」
「今は雨だよ」
「部屋で筋トレしてるかな」
「ガリガリだったけどね」
「勉強中かな」
「アホそうだったけど」
「やまぁ、あなたはどうして…」
「マッチーそんなに気になるなら明日オフだし優信に行ってみる?」
「はぁ?」
「門で待ってよっか、いつかでてくるよ」
「マジで言ってるの?バカじゃない」
「じゃ やめとく」
「え?あ…いくいく行きます」
「はいは〜い。了解そしよう」
「やま サンキュ」
-柳部屋-
【君の心の鍵は〜私が持ってる鍵で開くのかなー。あの人の鍵で開くのかな〜。ねぇ誰がかけたの?自分でかけたの?私は君の鍵をあけたい。わたしがあけたい。もしあけれたならば〜君がわたしに〜鍵をかけて〜誰にも盗まれないように〜しっかりかけてね】
「君の鍵かぁ。ん〜この曲も最高だな」
-中谷部屋-
【ベロッチュララララララ〜!ギャサタナタナタナタナタナタナタナマ〜いくぜ〜!!アチャウッ!アチャウッ!ギガッシュ!!最高の瞬間だぜ!最高の瞬間だぜ!一週間貼り付いてるぜ!取れないぜ!パワーアップアップアップアップアップアップアップアップアップアップアップビゥラカイ!】
スースースー
トントン
「失礼いたし…あら、おやすみですね、失礼しました」
-村山部屋-
【君の心の鍵は〜私が持ってる鍵で開くのかなー。あの人の鍵で開くのかな〜。ねぇ誰がかけたの?自分でかけたの?私は君の鍵をあけたい。わたしがあけたい。もしあけれたならば〜君がわたしに〜鍵をかけて〜誰にも盗まれないように〜しっかりかけてね】
トントン
「パパ」
「萌々香、いいの聴いてるじゃないか」
「うん、あんずっていい曲沢山あるよね」
「最近はハリーズ聴いてないのかな?」
「うん、ちょっと聴いてないかな…あれでは寝れないしね」
「あはは確かに」
「パパはどの曲が1番好きなの?」
「そだなぁ…沢山あるけど、パパは 落ち葉 かな」
「あ〜それ柳も言ってた!凄く悲しい曲なんでしょ?」
「そだね、また聴いてみな」
「うん」
-浜田明と弟たける部屋-
【も〜しらないからな〜おこっちゃうぞ〜!えい!や〜!も〜おこったからね〜ふ〜んだ!ふ〜んだ!でもぅ謝ってくる彼にキュンなんだチューッ】
「にーちゃん綺羅かわいいな〜」
「たける!だろだろ、この チューなキュンタロウいいだろ」
「いい、みんな好きだよ、クラスで一番人気」
「だろ、みんなわかってないよな〜」
-野間部屋-
ウィーン
カキン ナイスバッティング!
まわれまわれ!いいぞ柳〜っ
「かっこいいな柳っち」
ペラペラ カキカキ
邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔
怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒
「あははははははざまぁ!」
ペラ
「渡さない渡さない絶対渡さないからネ。何だあいつ何だあいついちいちクラスにくんなよボケ。ニコニコ笑うな中谷、村山ウザ」
ウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザウザ
「あはははははは柳っち〜ナイスバッティング!いいねーいいよ〜もぅ絶対譲らないからね」
翌日
ガラガラ
「おっは〜おはおは」
「野間さんおはよ!」
「あ、浜田っちおは〜、あれ?みんなは来てない?」
「うん、まだだよ」
「ふ〜ん、私だけだょねぇ…浜田っちって言うの…可哀想にぃ、みんな呼び捨てだょねぇヨシヨシ浜田っちヨシヨシ」
「野間さん有難う!」
「うんうんヨシヨシするのだ」
(野間さんって綺羅っぽい)
「うわぁ!いいね」
「ねぇねぇ浜田っち、昨日来た先輩」
「あ、鵜飼先輩?かな」
「柳っちが好きなのぉ?」
「そう思ってたけど、昨日可愛い後輩なだけって言ったよね?」
「うん、わたしに言ったのだわさ」
「そうだわさ」
「あはははははは」
「あはははははは」
ガラガラ
「柳君おはよ!」
「浜田君おはよ」
「柳っちおっは〜」
「ぉ…はょ」
「もぅ!栗沢中学戦、6回の打席のツーアウト2塁。カーブを左中間に。あれから向こうガタガタ。元気だして〜ねぇねぇ元気出さないと怒っちゃうぞ!」
「柳君、浜田っちも怒っちゃうぞ!笑」
「は、はまだ…くん…どうしたの…」
「柳おっす」
「村山さんおはよ」
「浜地おっす」 「だから浜田っす」
「……」
「なんだ?な、おい、なんだ?」
「べっつにー!じゃ浜田っちまたね」
「うん」
「おはよ」
「中谷さんおはよう」「おはよ」
「柳君、浜田おはよ」
「……へへ」
「野間さん…なに?」
「あのさ問題、柳っちの中学2年、7月6日の唐島戦の第3打席の結果を答えなさい」
「はぁ?何言ってんの?」
「ブブー終了!アウト!中谷アウト!アウト!あんたアウト!」
「……ふぅ…何?」
「正解は3塁セーフティーで内野安打でした〜!ブブー中谷アウト!」
キーンコーンカーンコーン
ガラガラ
「はいはい座りなさいよ、もうじき体育祭です。チームは縦割り、代表がクジね。うちのクラスは…東出さんと柳君だったわね、宜しく。それから種目はボチボチホームルームで決めていきます。では、授業始めます」
「ね、ね、柳君、野間さん何なの?」
「わかんない」
「わたしに中学の試合の事言う?バカじゃない」
「うん、日にちまで…ちょっと…」
「違う中学だよね?」
「うん」
「こわっ!」
「こら!柳君、中谷さん!しゃべらない」
「はい」「はい」
キーンコーンカーンコーン
「まっいどまいど!」
「あ、原くん」
「なぁ拓、体育祭のクジ8組は俺いくねん」
「そうなんだ!東出さん、どうする?」
「私めんどくさい〜柳君お願いできる?」
「うん、わかった。えへへ、とゆ〜ことで、5組は僕です」
「ほな放課後一緒にいこけ」
「うん」
「あれ…?スカート短いヤンキーは?」
原くんも村山さんが髪を切ったのを知らなかった。
僕はそっと、原くんに目で隣だよって合図を送った。
「お〜!髪切ったんけ?いいやん!似合うやんけ!」
原くんの距離感のない会話に村山さんは
「はぁ…で?」
と言った。
原くんは笑いながら
「メンゴメンゴ」
と謝っていた。
ごめんごめんって言ってるのだ。
くるっと後ろを向いた中谷さん。
じっと中谷さんを見つめる原くん。
そして
「モテるやろ?」と。
中谷さんは
「はい?」と。
「ごめんなぁタイプちゃうねん、俺は運動嫌いなワンピースに日傘の似合う女性がタイプやねん」
と言った。
中谷さんは笑いながら
「良かった〜私もタイプじゃないから安心したよ」
と。
ちょっと複雑な時間だった。
「ねぇねぇ君は何組ぃ?」
「俺は8組ぃ あはははは」
「わたしの〜柳っちに何か用かなぁ?」
「君はだ〜れ〜」
野間さんの話し方を真似ながら原くんは
「ちょっと〜こわいぃ〜、こわいぃ」
と笑い、素になり
「なんや?」
とキツめに野間さんに問いかけた。
「べっつに〜」
野間さんは席に戻っていった。
原くんは僕に
「ヤバイやろあいつ」と。
「うん…ちょっとこわい」
村山さん、中谷さん、東出さん、小西さんも
少し真顔で黙っていた。
ピンポンパンポン
「陸上部、本日は小野寺緊急会議により、トレーニングはオフとする!繰り返す、陸上部、本日はトレーニングオフとする」
ピンポンパンポン
「柳君聞いた?やったね」
「うん!久しぶりにオフだね」
「せっかくだしカラオケ行かない?」
「俺も行く〜」「私も〜」「私も〜」「原 参加!」
「村山さん行こうよ」
「は?中谷何言ってんだ!」
「そうだよ、いこうよ村山さん」
「あのな」
「ね、村山さん、行こうよ」
「や、柳まで…じゃわかったいくょ」
「やった〜」「うんうん」
こうして僕達は放課後カラオケに。
中谷さん、村山、東出さん、小西さん、浜田君、原くん、僕。
キーンコーンカーンコーン
ガガガ
「じゃみんな玄関で待ってて、原くんと縦割りクジ引いてから戻ってくるよ」
「うん」「ガンバ」
-会議室-
「お〜柳やないか!」
「か、上条先輩」
「何組や?」
「5組っす、先輩は?」
「うでくみ〜っ!あははは」
「…は…はは」
「アホか!」
「え?なんでですのん」
「しょーもない笑い方しやがって!」
「えぇっ!そんなん…(ゴリラめ)」
「あ!拓ちゃん!上条」
「お〜鵜飼のモンキーやないけあはははは」
「拓ちゃんもくじ引き?」
「はい、先輩もっすか?」
「うん」
「鵜飼、無視すんなよな」
「あ!こんにちは」
「ども」
「お〜港」「港きたんだ」
「うん」
ピリッとする港先輩。
見渡すと、青木さんも新田君も坂下先輩も鈴木先輩も…陸上部いっぱい。
そしてクジをひき
僕達1-5は
1-3.2-4.2-9.3-3.3-10
と一緒になった。
「拓ちゃん!一緒だね〜やったね〜」
「柳、鵜飼よろしくな」
「鈴木先輩宜しくです」「典子先輩っ」
「お〜坂下先輩ヨロシクメカドック!」
「上条かよ!ヨロシク」
僕は鵜飼先輩や鈴木先輩と同じ色になった。
赤 1-1 1-9 2-1 2-2 3-4 3-9
青 1-2 1-8 2-3 2-5 3-1 3-2
緑 1-4 1-6 2-6 2-7 3-5 3-8
黄 1-7 1-10 2-8 2-10 3-6 3-7
桃 1-3 1-5 2-4 2-9 3-3 3-10
ザワザワザワザワザワザワ
「チーム名は3年の代表にて決定され各クラスに通達されます。では解散」
「ほな拓行こか!待っとるやろ」
「うん」
原くんはもぅ5組の人と馴染んでいた。
「拓ちゃんどっか行く?」
「あ…すみません今からみんなでカラオケなんすよ」
「そうなんだ!私も山際さんといくよ!上条、港もいく?」
「いくぜ!」「かえる」
「じゃ、!私参加〜」
「典子先輩」
「私も〜」
「葉山先輩、小泉先輩」
「気にしない気にしない、山際って娘毎回試合見に来る娘だよね?じゃいいじゃんウチら行っても」
「は、はい」
「拓ちゃん等は何処のカラオケ?」
「多分ですけど、斑2丁目やと」
「ふ〜ん、じゃ楽しんでね…って一緒笑」
「おぉ!はい、お先に失礼します」
ガラガラ
「おい拓、あの先輩めちゃくちゃ可愛いな」
「あぁ鵜飼先輩だよ」
「横にいたゴリラはヤバいな」
「ははっ上条先輩か!ムキムキやろ」
「何食べたらあんななるねん…」
「脇とじないし笑」
「やろな笑」
「おまたせ〜」「おまた〜」
「そろったそろった。じゃいこっか!」
「うんっ」
僕達は斑2丁目のカラオケ屋を目指した。
「あっ!マッチー来たよ来たよ」
「……ちょっと やま、彼の制服姿もカッコイーんすけど!」
「マッチー…大丈夫?いく?」
「あれ?…なんか陸上部いない?」
「え?わかんない」
「つか……あ!」
「なに?なに?」
「あんずだ!」
「は?」
「ほら、スタンドに本読んでたって話た」
「どれ?」
「ほら、後ろ歩いてる」
「あぁ、色白の、なるほどぉ確かに」
タタタタタタタタタ
「ちょっとマッチー」
「やっほー!」
ドキッ
「あ!琵琶湖商業の」
「チース!お揃いで」
「あれ?どうしたんです?学校向こうですよね?」
「え?あ、ま、ちょっと やま と用事があってな…つかまだ敬語かよ!」
「山本君います?…あ、やぁ」
ハァハァハァ
「こんにちは、こないだはお疲れ様」
「お疲れ様、町田さんとお出かけ?」
「ま、そんな所。歩いてたら柳君見つけて」
「そうなんだ!」
「みんなでどっかいくの?」
「うん、カラオケだよ」
「私もいきたい〜」
「あはは……町田さん」
テクテクテクテク
「お〜い、柳〜っ!浜田〜っ!中谷〜」
「あ、鈴木先輩達だ」
「追いついたよ〜っ!……は?あ?なにしてん!」
「ども〜鈴木さん」
「生意気な琵琶湖商業1年やん。なに?」
「違うんですよ違うんです。はい違うんです」
「なにが?」
「コケた処大丈夫かな〜って…ね、やま」
「……初めまして山本です」
「鈴木です。つか 嫌味言いに来たの?」
「違いますよ、たまたま会ったんです。ね」
「柳そうなの?」
「はい、たまたまです」
「そう、じゃ私等カラオケだし、グッバイ」
「お疲れ様でした」
「じゃ山本君、町田さん、またね」
「うん、柳君またね」
「あ〜ぁば〜い」
テクテクテクテク
「ちょっとちょっと」
「は?」
「スタンドにいたよね?本読んでた」
「あぁ、あんたか、あんずの話してた人」
「正解!つかその髪型だよね?だょね?」
「別に」
「絶対そうだよ」
「しらねぇよ!あんずの話なら柳に聞けよ!」
「なんで!」
「めちゃくちゃファンだしな柳」
「へ?マジ?綺羅とかじゃないの?」
「ないない、柳はあんなの大嫌いだからな」
(浜田ハクション 山本ハクション)
「ふ〜ん、サンキュ…じゃあんた柳好きなんだな」
「はぁ?なんだてめぇ」
「ごめんごめんごめんごめんごめん こわぁっ!だって髪型そうだもん。よせてるよね?」
「チッ」
「ちょっとちょっとこわいこわいこわいこわい」
「じゃな」
テクテクテクテクテクテク
(はい決まり、あんた絶対そうだよ)
「やま、有難う帰ろっか」
「……」
「やま どした?」
「あの左の娘…可愛いよね」
「え?誰?ちょっと やま?大丈夫?」
「………」
「もう!」
タタタタタタタタタタタタ
ハァハァハァハァ
「な、なんですか?」
「ま、町田さん…まだなにか…」
「違う違う違う柳ごめん違う、あんた名前は?」
「え?小西さやかです」
「有難う、じゃ」
タタタタタタタタタタタタ
「何」
「さぁ」
斑2丁目BOX11
「切り込み隊長いきま〜す!原が歌います、フェチな感情と館長のフェチ」
【館長は〜っ!網タイツの〜】
「いいぞ〜」「ナイス原くん!」
「泣かせます!中谷が泣かせます。きいてください」
【ビゥラカイ!カモンっ!ラララララ!アアガギュサタハタタタ】
「いいぞー!」「なけるよー」
原くんも中谷さんも上手かった。
「僕も歌います!浜田明いきま〜す!」
【プンプンオコオコ オコオコプンプン!そーれーいくよープニプニプヨプヨプニプニプヨプヨ】
「……」「マジか〜」「うわぁ!でもナイス」
斑2丁目BOX12
「聞けよベイビー!今からヨロシクメカドック!」
【プンプンオコオコ オコオコプンプン!そーれーいくよープニプニプヨプヨプニプニプヨプヨ】
】
「上条…お、おまえ…」「……は?」
「鵜飼サクラ歌います」
【寒さをしの〜ぐ〜一枚の〜布団にあなたと〜よりそって〜】
「演歌かよ…」「うまいな」
BOX11
「柳いきます!ハンカチ持ってよ!落ち葉」
「あ…」
【じゃまた!いつも交わした挨拶。寒さがました帰り道。あなたの笑顔がまぶたにやきつく。拾った落ち葉に願いを込めて2人で川に流した金曜日。わたしの〜耳に泣きながら話すあなたの妹。飛び出した冬の〜日曜日。じゃまたっていったよね?一緒に願いを込めたよね?踏みつけれた落ち葉が涙で滲む…】
「…柳君」「そんなん歌うなよ」「ちょっと…」
BOX12
「聞けよ後輩!葉山と小泉だ!」
【ごはんはまだかい? あなたがつくりなよ いいじゃないか!君のが食べたいんだ 私はあなたのご飯が食べたいわ〜 あははひきわけだね〜 じゃ出前にしましょうか〜】
「うわぁ先輩ら渋い」「流行りのユズリ番後ハン だ」
BOX11
「むっらやまっ!むっらやま」
「はぁ…うたうよ」
【きっときみは花ヶ崎〜絶対君は花ヶ崎】
「あ、主題歌やん」「めちゃくちゃ上手いやん」
【恋の時間はとまらない〜忘れたわ〜忘れたわ〜あなたの甘い囁きで〜今朝の自分のむくみ顔〜忘れたわ〜忘れたわ〜恋はお預け 花ヶ崎さ〜〜〜ん!愛してるよ〜】
「うま〜い」「ヒューヒュー」「村山さんいいよ」
「あ〜楽しかったね」
「うん、最高!」
「うん、またいこうね」
「柳君の 枯れ葉?」
「落ち葉」
「あ〜それ、ダメだよ泣かせちゃ」
「ほんまや!あれはあかんぞ」
「は〜い、もっと明るいのうたいます」
「でも、村山さんも上手だよね」
「そか…サンキュ」
「じゃ!みんなお疲れ様!またなっ」
「ばーい」「ばーい」
「あ、私はなんか迎え」
「中谷さんいいな〜」
「じゃお先!柳君、村山さんまたね」
「うん」「じゃな」
僕は村山さんと歩いていた
「良かったぞ」
「村山さんも」
「パパが 落ち葉 好きなんだ」
「そうなんだ」
「悲しい曲だよな」
「うん、あんずの友達に起こった実際の話なんだって」
「…そか…」
「うん」
僕と村山さんはしばらく黙って歩いていた。
カラッとした夕方だった。
「さっきさ、琵琶湖商業の」
「あぁ…陸上部の人達だよ」
「そか、あのよ、その」
「ん?どしたの?」
「座るか?」
「うん」
僕と村山さんは段になってるコンクリートに座った。
「見んじゃね〜よ笑」
「ご、ごめん」
なぜだ!なぜなんだ!なぜ僕は村山さんの太ももを…
「あんずが好きなんだってさ そいつ」
「だれ?」
「琵琶湖商業の女子」
「そうなんだ」
「あぁ、であんたの髪型そうだろって言われたよ」
「え?………」
「だから、そうだぜ!柳の彼女だからなって言ってやったさ笑」
「あ…え?…あ…」
「冗談冗談」
「ビックリした〜笑」
「いうかよ!」
「あははだよね笑」
「だろ笑……」
「また誘ってくれよな」
「うん、絶対行こうね、花火もしようね」
「あぁ」
夕日に映る村山さんの横顔は
とてもとても綺麗でした。
「さ、帰ろっか」
「や、やなぎ…」
「なに?村山さんどしたの?」
じっと僕を見つめた村山さん。
そして
「絶対頑張れよな!じゃな」
そう言って走っていった。
暫く座ったままの僕。
「やっ、ひっとり?」
「え?あ…あぁ!お疲れ様です」
「寂しそうね、なんかあった?」
「いえ、特に」
「そぅ」
「あれ?みんなとカラオケじゃなかったんすか?」
「もうとっくに終わったよ、私は買い物してたから」
「そうっすか」
「うん、帰らないの?」
「帰りますよ、何買ってたんすか?」
「青、紫、茶でしょ、それに、ほれ新しいパレット」
「へ〜美術部も大変っすね」
「ま〜ね〜」
「鵜飼先輩らは?」
「え?あ…鵜飼ちゃんは先に帰ったよ」
「そうっすか」
「うん」
「じゃ僕もボチボチ帰りますね」
「はい、お疲れ様」
「失礼します」
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
プシュー
「あっ」
「え?どして」
「君は確か…」
「し、失礼します」
タタタタタタタタタタタタ
「誰だったっけ?」
「あぁ、うちの1年」
「そっかそっか」




