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そこでいいんじゃない  作者: リトルバタフライ
25/41

15歳の気持

「やっほー聞いてる?」


「あ…野間さん…どしたの?」


「大会どだったの?野球部は1回戦敗退だよん」


「…そうなんだ、なんとか頑張ったよ」


「ふ〜ん。あのさ、高田喜んでたよ、柳っちいないから」


「そうなんだね。野間さん…何か用事かな?」


「柳っちてさ、わざわざ苦しい道選ぶよね?野球ならとっくにスタメンだし、先輩より上手いし、1番上手いのに走るだけって楽しい?」


「え?ま…」


「先生に言われたからやります。約束したからやります。そんなの楽しい?ほんとに後悔してないの?野球好きなんでしょ?陸上部辞めて来なよ。ねっ、お願い、一緒に甲子園目指そうよ。54円持ってお参り行こうよ」


「(54円…こうしえんか…)野間さん…ごめん、僕はもう陸上部なんだ」


「あきらめない!嫌なの!我慢してるの柳っちが。嬉しそうにバット振って守って走って。あんなに楽しそうにしてたのに、どうしたの?陸上なんて苦しいだけじゃん」


「……そんな事ないよ・・・てか野間さん何?」


「中谷がいるから?ね?そうなんでしょ?可愛くて優しくてあんなにモテるのに柳っちに夢中女!ほんとイライラするの!わかる?小麦色に焼けて白い歯で柳っちを夢中にさせて!私嫌いよ!だから柳っちも嫌いだよね?」


「は?」


「もぅ、照れないでよ笑 中谷に…あ、いたいた、村山?あんなのは私が守ってあげるからね笑」



「ちょっと野間さん…」


「そだ先輩もいるよね?鵜飼だっけ?何あの人。ただ可愛いだけじゃん」


「ちょっと野間さんいい加減にしてよ!」


「ごめ〜ん、ごめんね、ほんとごめん。おこらないで!冗談よ冗談。明日からまた楽しく過ごそうね」


(…こ、こわい…僕は野間さんがこわい)


「ごめん、切るね」


ガチャ



(…なんなんだ…)


「ちょっとあんた大丈夫か?今の娘怖いわ」


「うん…て何で!お、お母さん・・・内容・・・え?聴いてる?」


「はいはい寝ます おやすみ」


「…おやすみ」









ガラガラ


「柳君おはよ」「浜田君おはよ」


「柳君、浜田おっはー!」


「東出さんおはよ」「おはよう」


「モーニン!!おっはーおはおは」


「・・・」「お、おはよ・・・」


「もう!柳っちに浜田っち!元気ないないいないいないばー」


「おお!!野間さん!浜田っちって!!」


「うん、そだよ、なんで?」


「柳君聞いた?野間さんありがと」


「はいは~~~い」


ガラガラ



「チッ・・・はぁ」


「柳君、浜田おはよ」


「中谷さんおはよ」


「聞いて聞いて、野間さんが僕を浜田っちって」


「そ。で?」


「え?」


「だからどうしたの?」


「い、いやぁ・・・」


ガラガラ


「邪魔のけ!」


「・・・(うざ)」


「おはよ」


「村山さんおはよ」「おはよ」「おはよう」


「柳、浜田5000残念だったな。中谷さんおめでとう」


「うん、応援ありがとう」「村山さんありがと」


「ジーっと見られてた、琵琶湖商業ってジャージの子に」


「え?村山さんが?」


「連れとじゃべりながらジーっと見てきた。本読んで知らんぷりしたけどな」


「本って笑」


「あ?浜地なんだてめぇ」


「・・・ごめんなさい・・・浜田です・・・すみません」


「でさ、その琵琶湖商業、あんずの話してたぞ!お前より詳しそうだぞ」


「え?そなんだ!負けないって笑。でも昨日の歌は残念だったね」


「あぁ」「ほんとよ。何あの歌。綺羅だっけ?あんなの好きな人いる?」


「いるんじゃない、ブリブリだけど」



(琵琶湖商業1-6山本  ハクション)



「ハリーズよかったのに」


「あんずもよかったよ!って・・・浜田君・・・大人しいね」


「え?・・・あ・・・」


「お前まさか綺羅?」「マジで?」「うそやん!」「はぁ?」


「違う違う違う・・・違うって!!!違うから。違う」


「わかりやす」「決まりだな」「うん」「うん」


「・・・みてるよ・・・柳君・・・野間さん」


「・・・ぁ・・・」


今日の野間さんは目をそらさず


ずっと僕を見ていた。


中谷さんが



「野間さんどうかした?」


と問いかけると、ニコーっと白い歯を見せ


「楽しそうね」


それだけ言って・・・前を向いた。



キーンコーンカーンコーン


数学。担任の西川先生。



「どう柳君わかる?」


「わかりません」


「中谷さんは?」


「18ですか?」


「違うわねぇ・・・樋口は?」


「知らん」


「ちゃんと言いなさよ!じゃ野間さん」


「3x-2baです」



ザワザワザワザワ



「ねぇねぇ習った?」「知らないって・・・何それ?」


「村山さん・・・」


髪型が変わったのでついつい調子に乗ってしまった。


ゆっくりと本を閉じ、首がゆ~っくりゆ~っくり左にまわりだした。


(やばい・・・こえー)


そして目が合った。


穏やかな笑みを浮かべた。


(ふぅ・・・助かった)


村山さんは短いスカートをキュッと伸ばし


優しく


「邪魔するな!しばくぞ」


と優しく優しく僕に囁いた。


前の席、斜め前の席の肩が揺れている。


「ご・ごめん」


僕の声に村山さんは


「うん、冗談、大丈夫だよ」


と。


それを聞いた中谷さんの肩はピタッと止まり


首が下を向いていた。


キーンコーンカーンコーン



ガガガ  タタタタタ



中谷さんは走って教室からでていった



「どうしたのかな・・・」



「柳お前バカか!」


本を閉じ村山さんはそう言って教室から出て行った。



ートイレー



(はぁ・・・)


「よっ」


「あ・・・村山さん・・・」


「何か悪かったな」


「ん?何が?」


「いいよいいよ中谷も好きなんだろ?」


「・・・あはは、え?誰を」


「柳だよ」


「柳君?私が?えーーーーっ」


「ま、わかりやすいよな中谷」


「は・・・あはは・・・」


「あいつは誰か好きな人いるのか?」


「本気で あんず だったりして」


「マジで!」


「さぁ、柳君ってウトいよね色々と」


「あぁ・・・野間とか大丈夫かよ」


「うん、ちょっと心配」



「ごめ~~~ん!柳君の話?」


「え?」「あ?」


「私2組の平田です。バスケ部」


「えっと・・何かな?」


「柳君っていい人よね」


「うん・・・えっと」


「大丈夫大丈夫。二人の話は言わないし、私は新田君がタイプだし」


「ええっ!!新田??マジで」「中谷、新田って誰?」


「村山さんの男子バージョン」「は?なんだそれ」


「あの・・・平田さん・・・2組って」


「うん、香織も一緒、ほら覚えてない?浜田って人見についてきてたよ」


「あぁ!!わかった!村山さん、ほら浜田見に来た人だよ」


「は?ごめん わかんない」


「いいよいいよ・・・って5組にいるよね?めちゃめちゃ金髪のヤンキー」


「え・・・いないよ・・・ね・・・村山さん」


「あぁいないな」


「うそだーーー!私見たもん。すんごい金髪のポニーテール!いるでしょ?」


「いないいないいないいない。いないの!!」


「「あれ・・・見間違いかな・・・美人でかっこよかったのにな・・・違うクラスかな」


「そうなんじゃない?ね」「あぁ」


「まいいや、じゃまたね。柳君に足治すことにしたって伝えといて!じゃ」


「はい」「うぃー」




「あはは気づかれなかったね」「まぁな」


「じゃもどろっか」「中谷言えよな」


「え?私が?」「あぁ」


「わかった」




ガラガラ



「柳君」「ん?中谷さんどうしたの?」


「2組にバスケ部の平田さんいるでしょ?」


「え?・・・あ、はいはい」


「足治す事にしたってさ」


「そうなんだ!!よかった~~」



私は本気で喜んでる柳君にみとれていた。


「中谷、おい中谷」


「あ、村山さん」


「ふっ座れよ笑」


「あはは」


キーンコーンカーンコーン



「ハイ座れ~~~~~~。ブラックバスはだな、食用として・・・・」



キーンコーンカーンコーン


「じゃちゃんと宿題しろよ」





ガラガラ



ザワザワザワザワ



「拓ちゃんっ!!」



ガガガ


瞬時に起立する中谷さん。


「こ、こんにちは」こんにちは」「こんにちは」


「中谷、浜田、拓ちゃん ちわ」「ハロー」



1-5に現れた鵜飼先輩と三宅先生



「あ・・・あなたスタンドに・・・」


「ども」


村山さんは軽く会釈をして本を読んだ


「先輩、どしたんすか?」


「ん?拓ちゃんの様子見に来たの笑 冗談」



ここで・・・思いもよらぬ事が起った



つかつかつか


「あの、柳っちに何か用ですか?」


「え?どなた?」


「陸上部の方ですよね?」


「そうだけど?どした~?」


シーン


真顔で野間さんの言葉に返事する鵜飼先輩。


黙って立つ僕達陸上部。


黙々と漫画を読む村山さん。


ニコニコ笑ってる三宅先輩。


静まり返る1-5


「ん?どした~?」


「・・・」


「鵜飼、もういいやん」


「いいってこの子が話しかけてきたんだもん。ね拓ちゃん」


「は、はい」


(ちょっと・・・鵜飼先輩怖いやん・・・)


「えっとぉ、柳っちにぃ・・・」


「あのさ、喋り方なんとかならない?」


(うわぁ・・・めっちゃこわい)(マジだ)(しばかれるぞ)


「はぁ?」


「はぁ?って笑・・・三宅、戻ろっか・・・」


「うん」


「中谷、1年の近畿行く者は昼休み教官室に集合ね。1年に伝えといて。それ言いに来たの」


「はいっ!」


「じゃまたね~」「またね~」


「ありがとうございます」「お疲れ様です」「お疲れ様です」


「中谷、浜田、拓ちゃんおつー、んで拓ちゃんの応援あんがとね」


「・・・ども」


「ちょっとぉ!待ってよぉ」


「だから何?さっさとしてよ」


「私はぁ」


「はいはいアウト!無理無理聞こえない聞こえない」


「ちょっとぉ!あんた柳っちが好きなんでしょ!!」


「はぁ?アホかあんた!可愛い後輩なだけですけど」


「・・・」


(え・・・)


ガラガラ



キーンコーンカーンコーン



「おいおいお前らどした?えらい静かやないか。佐藤、どした」


「え?あ・・・ちょっと・・・見てはいけないものを見てしまいました」


「何を」


「美人が鬼になる瞬間」


「なんやそれ」


「先生わろてるけど・・・マジやばいし。めっちゃ寒気した」



ナカタニは先輩が言った可愛い後輩が気になって気になって。




「おーい柳っち~今夜も電話するからね~~~っ」


ヒューヒュー


「・・・」「柳君大丈夫?」「大丈夫か?」


「・・・こ・・・こわい・・・よ・・・」


「あんなの気にするなよぉ~」


「こら野間!授業中だぞ」


「は~い」  ニコッ


「・・・」































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