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そこでいいんじゃない  作者: リトルバタフライ
24/41

坂下登場

「おはようございます。大会第三日目最終日です。本日も最後までお付き合い頂きます生駒さん、宜しくお願い致します」


「こちらこそ宜しくお願い致します」


「いや〜いいレースが続いてます」


「はい、琵琶湖商業、優信、緑学園、東高、もぅ楽しみばかりです」


「そうですねぇ〜。そんな中いよいよ女子3000ですね」


「はい、いよいよ登場ですよ!」


「はい注目の坂下選手ですね」


「えぇ、9分前半を期待してます」


「他には?」


「やはり同じ優信の鈴木選手に期待してます」


「有難うございます。では最終日も宜しくお願い致します」


「お願いします」









「おはようございます」


「おはよ〜」


「おはようございます」「おはようございます」


「よっ、柳、浜田おは〜」


「鈴木先輩今日頑張って下さいね」


「は〜いサンキュサンキュ」


「なんか…余裕っすね」


「ん?坂下が1位、私2位、倉本3位かな笑」


「へ〜1位にはなんないんすか?」


「あのさ、坂下だよ」


「典子先輩おはようございます」


「鵜飼おっは〜」


「拓ちゃん浜田おはよ」


「おはようございます」「おはようございます」


「今日こそ坂下先輩に勝ってくださいよ〜笑」


「無理無理、この子らにも話してたけど、坂下だよ」


「分かんない分かんない、坂下先輩下痢かも!ユニホーム忘れたかも」


(うわぁ…やっぱり2年の先輩…)


「おはよ!鵜飼なに?私が下痢?」


「あっ、坂下先輩おはようございます、違います違います、下痢なら嫌だなって…ね、典子先輩」


「坂下おは!そうそう鵜飼達は心配してくれてるの」


「有難う」


「はい」「はいっ」「はいっ頑張って下さい」



「おはようございます」


「あ、中谷おはよ」


「中谷さんおはよ」 「おはよ」


「柳君、浜田おはよ」


「中谷おはよ」


「鵜飼先輩おはようございます」


「あ、そだ中谷ちょっとちょっとこっちきて」



「はい」


タタタ


「スタンドに来る娘って中谷も同じクラスなんだよね?」


「えっと…」


「ほら、本読んでる娘よ、拓ちゃん見に来る娘!」


「あ…村山さんですね、何かありました?」


「あの娘さ、あの髪型って あんずヘアだよね?拓ちゃんが好きな歌手」


「はい…いきなり切ってきて…それまではポニーテールの金髪だったので…ビックリしました」


「そうなんだ!すっごい美人よね」


「はい、初めは怖かったんですけどね」


「あの娘 拓ちゃん好きよね?」


「はい、そうですよ」


「そうですよって…中谷」


「私に言ったんです。柳君が好きって」


「へ〜そうなんだ」


「はい」


「じゃ頑張らないと笑 サンキュサンキュ」


「はい、失礼します」


(よくあんな堂々と言えるもんだ先輩)









「さぁ生駒さん、800、400H、円盤どれも素晴らしいですね」


「はい、ほんとに素晴らしいです。15時回りましたよ、いよいよですね」


「はい、女子3000メートルいよいよスタートです」




「ふぅ…坂下〜なんか緊張するわぁ笑」


「ふっ典子珍しいね、いつも通りよ」


「どうも」


「あ、倉本さん宜しく」「倉本宜しく」


「こちらこそ宜しくお願いします」



「ちゃ〜す!」


「……」「?」「は?」


「もぅ先輩ら恐いっす笑 琵琶商の町田っす!よろしくでーす」


「あはは…あは…1年か…あははは」


「なんすかなんすか?鈴木さん何か言いたげって言ってましたよね」


「もぅうるさい!ちょ静かにしてよ」


「は〜いすみませんね〜。すぐ黙るから。坂下さんお手柔らかに」


「はい宜しく」


「私 倉本、宜しくね」


「なんすか?」


「東高の倉本」


「ふ〜ん、ま、頑張ってください!」




ピーッ!


「じゃ並んで」



タタタ



「位置について」



パンッ



「さぁいよいよ始まりました女子3000メートル決勝です!生駒さん」


「はい、もぅこのレースを楽しみにしてました。やはり坂下選手、鈴木選手、倉本選手が引っ張ってます」



「ゴーゴーレッツゴーレッツゴー優信、ゴーゴーレッツゴーレッツゴー優信、イケイケ坂下イケイケ坂下、イケイケ鈴木イケイケ鈴木」


「まもなく400です、今通過しました。生駒さん、74秒です」


「はい、このまはまだと9分10前後でしょうか」


「すでに縦長の展開ですね」


「はい…倉本選手の前は……琵琶湖商業の町田さんですね」


「まだ1年生です」


「えぇ、中学でも聞いたことのない名前です」



「まもなく800です」


2分27秒



「生駒さんっ!ハイペースですね」


「えぇ、もう4人しかいません」


「はい、坂下選手、鈴木選手、町田選手、倉本選手です」




ハァハァハァハァ


「倉本さん大丈夫っすか?」


「…ハァハァハァ…」


ダダダダダダ ダダダダダダ


「鈴木さんハァハァ落ちてくださいよ」


「……(なにこの娘)」



1200


3分41秒22


「いやぁ坂下選手いいですよ!そこに鈴木選手町田選手がついてます。ちょ〜っと倉本選手が離されてますね」


ハァハァハァハァ


1600


4分53秒97



ズルズル…



「ハァハァ鈴木さん…もぅお疲れっすか?」


「うるさいっ!」



ハァハァハァハァ


「流石…坂下さん……」



「あっと〜倉本選手遅れました」





「倉本ファイト!」「倉本さんファイト!」


(みんな…あ…優信)


「倉ちゃんファイト!」「つけつけ!」



「坂下ファイト!鈴木ファイト!」


「先輩ファイト!」



ハァハァハァハァハァ


2000


6分07秒51


(2000か…じゃボチボチ)



「あっ!町田選手が鈴木選手の前にでました」


「…はい、坂下選手にピッタリついてますよ」


(なにこの娘…腹立つけど…速い)



「さ、声出して」「はいっ!」


「典子先輩ファイトついてついて!」


「鈴木先輩ファイト!大丈夫です!あがれます」



(鵜飼…柳…ちょっと…無理かも)


「おいこら典子!つけっ」


(北川……泣かす)


2400


7分21秒09


ハァハァハァハァハァ




「優信ファイト!坂下ファイト鈴木ファイト」


ハァハァハァハァ


「倉本選手遅れました」


「はい、坂下選手に琵琶湖商業の町田選手がついてますね、すぐ後ろに鈴木選手、頑張ってついてますよ」


ハァハァハァハァ


「……さ、さすが…坂下さん…はやいっす…ね…」



ハァハァハァハァ


「……」


2800


8分35秒11


「さぁ残り200です」


「はい、鈴木選手少し遅れました」


「優信の坂下選手スパートです!」



「いけ〜」「先輩いけ〜〜っ!」


「マッチー負けるな〜」「愛〜っぬけ〜」


ハァハァハァハァ


「あっ!きましたよきましたきました鈴木選手きましたよ」


「ものすごいスパートです。後ろから鈴木選手が…もぅ短距離です」



(ハァハァ負けるかよ1年ハァハァハァ)


「残り100です!町田選手並べません、坂下選手速い!速い!グングン離します。そして今ゴ〜〜〜ル」


ザワザワザワ



「並びました並びました!凄い2位争いです」


「このまままだと鈴木選手です!」




(ハァハァハァ典子…こいっ!)



(坂下……ハァハァハァ)



ザワザワザワザワザワザワ



ワーッワーッ




「先輩いけ〜」「ぬけー」



「スタンドから大歓声です今 抜きました〜っ」



「あっ!」「あああっ!」



ドンッ




シーン



「今、町田選手ゴールです。そして立ち上がり3着で鈴木選手、今ゴールです」



「……無事でなによりでした…よくがんばりました…」



パチパチパチパチパチパチ


「今、倉本選手ゴールです」



1位 坂下 9分12秒06


2位 町田 9分17秒34


3位 鈴木 9分20秒61


4位 倉本 9分31秒09


5位 橋本 9分56秒74


6位 伊波 9分59秒08



「典子……」



「あは、あはははっ あららコケたわ笑」


「典子…あの」


「坂下おめでとう」


「…ありがと」


「坂下さんおめっす!」


「…ども」


「もぅ鈴木さん、なんでころぶんすか!」


「はぁ?おめでとう」


「よくないない!だって負けたもん」


「あんたねぇ」


「次勝ちますから!じゃ」



「坂下さん、鈴木さんお疲れ様です」


「倉本お疲れ」「お疲れ様」


「鈴木さん大丈夫です?」


「脚もつれてさ…ちょっと…悔しい」


「あの娘速かったですね」


「うん、態度気に食わないけど…速いね」


「はい、じゃまた近畿で」


「はいは〜い」「お疲れ」


「じゃ坂下、先にいくわ」


「うん、お疲れ」




トボトボトボ


タタタ


「典子先輩…」


「鵜飼、あははコケたわ笑」


「お疲れ様です」


「ありがとね」


タタタタタタ


「お疲れ様でした」「お疲れ様でした」


「柳、浜田、サンキュ」


「膝から血が」


「笑え笑え、お前等はこけんなよ」



僕には鈴木先輩が無理に明るくしてる気がした。


「あ柳、使ってごめん、室内に三宅いるからバンドエードもらってきて」


「はいっ、行ってきます」


タタタタタタ




「あ!琵琶湖商業…の」


「やぁ…あんたの先輩はやっぱ はえーわ。鈴木さんにもほんとは負けてたしね」


「お疲れ様でした、町田さん速かったですよ」


「ふっ、まだ敬語?そだ、うちの山本、あんた気にいってたよ笑」


「え?」


「また一緒に走ろうだって」


「はいっ!じゃ失礼します」


「あのさ、あんた彼女いんの?」



「いないっす!男女交際禁止なんで」


「ふ〜ん。柳拓だね」


「はい」


「ありがと、また」


「はい失礼します」



タタタタタタ


「三宅先輩、鈴木先輩がバンドエード頂戴って」


「はいは〜い行くよ〜。あんたさぁ、またややこしそうなんに気に入られたね」


「は?」


「は?て、琵琶商の娘よ、あの娘の目ハートになってたで笑」


「目ってハートになるんですか?」


「あほっ!例えよ例え、さ、いくよ」


「はい」



テントの前で談笑している鈴木先輩。


本当の気持はどうだったのだろうか。


「ねぇ拓ちゃん、今日はスタンドの娘来なかったね」


「はい」


体育座りの僕の横にピッタリくっついて座る鵜飼先輩。


それを見た中谷さんと目があった。


中谷さんは…目をそらした。


「気になる?」


「はい?」


鵜飼先輩はニコッと笑い、また僕に近づいた。


「ヒューヒュー暑いぜ!」


「(うわぁ…ゴリラ)あ、上条先輩」


「おいおい頼むぜ鵜飼」


「上条、これは私が拓ちゃんに聞いて欲しい内緒話があるから近づいてるの!ね、拓ちゃん。早く耳かして」



僕は鵜飼先輩に耳を預けた。


鵜飼先輩は耳元で囁いた



「またキスしたげよっか笑」



そう言って笑いながら副嶋先輩の所に去っていった。



「柳、お前顔赤いぞ、大丈夫か?」


「は、は、は、はい大丈夫です」




県大会は、女子総合優勝。


無事に3日間を終えた。









ガラガラ



「ただいま〜」


「お帰り、どやった?」


「うん、坂下先輩3000 1位、鈴木先輩はコケてしもて3位やったわ」


「あ〜あ〜可哀想に。そっか〜風呂入って」


「は〜い」



チャポン



「ふぅ…」



耳元で囁かれた鵜飼先輩の言葉。





プルルプルルプルル




「拓、電話」


「誰?」


「村山さん」


「え?どしよ」 


「連絡先きいとくしかけ直し」


「は〜い」


慌てて風呂から上がり かけなおした



プルルプルルプルル


「はいっ」



「あの、柳と申しますが、萌々香さんおられますでしょうか?」


「まってや!   (おぃ電話)」


(うわぁ…だれや…こわ)



「もしもし」


「あ、柳です、電話もらったみたいで」


「うん、さっきでた人ごめんね、愛想なくて」


「大丈夫大丈夫。どしたの?」


「今晩の 歌ッテン観る?」


「もちろん」


「あんずは 何歌うの?」


「多分だけど、満タンエネルギーかな」


「そうなんだ、ハリーズはラメってんじゃね〜よかな」


「あれか笑 めちゃくちゃ叫ぶよね」


「うん笑 何位かな」


「あんずは1位でしょ笑」


「1位はハリーズだよ」


「でもさ、最近でてきた、ほら、綺羅だっけ」


「うん、イライラするドラマの主題歌だよね」


「絶対そうだよ。しったかぶりっ娘」


「あれ1位かな」


「多分ね」


「あ、あのさ…」


「どしたの?」


「夏休み…花火しないか?」


「うん、休みは多分ないと思うけどしようよ」


「そんなに部活か?」


「うん、たしか8月31日だけ休みだって聞いたよ」


「は?マジか」


「でも合宿じゃなければ夜いるしさ、みんな誘いやすいしね笑」


「そ、そだな…(みんなか…)」


「絶対しようね」


「あぁ、中谷や大西、西出と、ほら浜田」


「小西さんと東出さんね笑」


「あははそうだわ笑」


「覚えてあげてね」


「うんじゃTV始まるからまたな」


「うんまたね、バイバイ」


ガチャ





「拓っ!アホ!」


「お母さん何よ」


「あんたわかってへんわ〜」


「何がよ」


「ほんなもん2人でしたいにきまってるやんか!」


「は?」


「花火よ、みんな誘ってってあほか!寝ろ」


「そうなん?てなんで話知ってるん?」


「さ〜ほな部屋いき!ほんまにあんたは」




首を傾げ部屋に入りTVを観ていた。


「今週の第1は!綺羅で しったかぶりっ娘」


【あなたの〜気持ちをもてあそび〜その気にさせて知らんぷり〜。ねぇ好きなんでしょ〜ねぇ好きなんでしょ〜。知ってるのよ〜でも知らんぷり〜っテヘッ!プンプン。テヘップンプン!】



「なんやこの歌…」









プルルプルルプルル


「やぁマッチーおつかれ〜」


「山ぁ、どしよ」


「どしたのぉ?」


「はぁ…優信の柳拓、好きかも」


「へーじゃ言えば?」


「んな言えるかよ」


「そうなんだ、言えばいいのに」


「そだ、観たの?あんたが大好きな綺羅」


「うん1位だった」

 

「そぅ、あんずは4位よ…ぐすん」


「マッチー昔から あんず好きだよね」


「うん。あんたも聞きなよ」


「いやだね。柳君に勧めたら?彼好きそうじゃん」


「そかな、ブリブリのアイドル好きじゃない?」


「そかな、優信ってさ、耳だしのショートヘアでしょ?みんな あんずじゃん」


「どこがよ!あ、でも一人いた。スタンドに香菜が来てたから話に行ったら、めちゃくちゃ美人ショートがいたわ」


「優信なの?」


「高校生なのかな…ずっと本読んでたなー」


「へーそんな娘もいるんだね」


「ま、ウチも優信も女ばっかだしね、彼モテそうだし」


「うん。速くはないけど、柳君いい人だったよ。男前だし」


「そう!そうでしょ!でさ、聞いて」


「マッチーうるさいから切るよ」


「ちょっとちょっと」


ガチャ






プルルプルルプルル


「はい柳でございます。ちょっと待ってね。たく〜っ電話」



「は〜い(中谷さんかな)はいかわりました」










「ヤッホ〜!柳っち〜元気〜っ?」



(…あ)

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