鵜飼さんと港さん
ハァハァハァハァ
「生駒さん・・・400通過が・・・68秒です」
「・・・はい・・・このままではないと思いますが、和田さんいいですよ」
「優信ファイト!鵜飼ファイトッ!港ファイトッ」
ダダダダ
「ジワリジワリ上がってきましたね」
「はい・・・3人ともまだ1年生ですよね」
「そうです、琵琶湖商業の中瀬選手・我妻選手・本田原選手が上がっていきます」
「ちょっと倉本さん港さん苦しそうですね、ですが大丈夫だと思います」
「あ、琵琶湖商業の選手がペース抑えましたね。生駒さんどうですか」
「はい、鵜飼選手いいですよ、倉本選手 港選手は助かりました」
ー優信テントー
「港苦しそうだね・・・」
「うんでも大丈夫だって・・鵜飼は足大丈夫かな」
「あーそれなら大丈夫大丈夫」
「琵琶湖商業が前っすね」
「ほら、ボーっとしてないで声出す!1年」
「はいっ」「優信ファイト!先輩ファイト」
1000M 3分01秒
先頭に琵琶湖商業の我妻、中瀬、本田原
すぐ後ろに 鵜飼先輩、港先輩、倉本、名田
少し離れて 日向、家内、和田
1100M 3分17秒
カランカランカランカラン
鐘がなったラスト400
「生駒さんいかがでしょうか」
「はい、いいタイムでますよ・・・まだまだわかりません、いいレースです」
ハァハァハァハァ ハァハァハァハァ
「生駒さん琵琶湖商業がでました」
「はい、スパートきましたよ」
猛烈なスピードで琵琶湖商業の3人は突き放しにかかった
こんなに苦しそうな港先輩は初めて見た
ハァハァハァハァ ハァハァハァ
琵琶湖商業の我妻さんがさらに突き放す。
(・・・マジかこの子・・・)
(ちょっと あがちゃん・・・はやいよ・・・)
(・・・はぁ?・・・)
(えぇ・・・無理・・)(へーまだスパートくるんだ)
(もう・・・しんどいのにぃ誰この子)
(・・・)
「凄いスピードですね我妻選手」
「はい これはもう短距離ですね」
残り200で我妻さんは抜け出た
ハァハァハァハァ
ダダダダダダ
(もらいっ!ハァハァハァハァ)
(あもうっ!!)(はぁ)(・・・)
ダダダダダダ ダダダダダダ
「あ~~~~っと!・・・・来ました~~~~っ!後ろから3選手の猛追です。ガンガンあがってきます。」
「はいっ!!頑張れっ・・・あ・・・失礼しました。港さん鵜飼さん倉本さん きましたよ」
「凄いレースです。昨年の悔しさを晴らす舞台となるか鵜飼選手。ギリギリの所で6着に入り込んだ倉本選手か、黙々と走り続ける港選手か。この3選手が 今 1年生の我妻さんに並びま・・・・あ、そのまま抜き去りました~~~~~っ」
「決まりますよ!!決まりますよ!ゴールそこです!!」
毎日一緒に練習してる先輩
気さくな先輩。怖い先輩 紅い顔をしながらいつも励ましてくれる。
この二人の先輩は今 何を考えて走ってるんだろな・・・って頭ん中空っぽだよな。頑張って・・・優信。
かっこいいよな。凄いよな。
(・・・・ラスト100・・・鵜飼・・・私負けないから)
(優信おちて・・1着は私なんだから)
(あーもースパート意味ないじゃん!!待ってよ)
(ちょっとちょっと!速いんですけど)
「柳君、先輩達かっこいいね」
「うん、浜田君、先輩達もう 無 なんだろうね」
「うん、きっと何も考えてないよね」
「うん、前だけ見てただ走ってるよね、凄いな」
(もう 拓ちゃんのクラスメイトめっちゃ美人だし。なんか知的!本読んでるし 晩御飯なにかなー)
おおっ!!!おおおおおっ!
「今ゴ~~~~ルッ」
おおおおおおおおおおっ!!
「あ・・・生駒さん・・これは・・・」
「・・・・は・・・・ぃ」
<お知らせします。暫くおまちください 暫くおまちください>
おおおおおおおおおおっ!!
1着 鵜飼 4分31秒08
2着 倉本 4分31秒10
3着 港 4分31秒11
4着 我妻 4分32秒09
5着 名田 4分35秒27
6着 中瀬 4分35秒55
7着 本田原 4分36秒13
8着 家内 4分40秒29
9着 日向 4分49秒46
10着 和田 4分57秒34
ハァハァハァハァハァハァハァハァ
「鵜飼サンキュ」
「倉ちゃんあんがと」
「港サンキュ」
「うん」
「港お疲れ!テント戻ろっか」
「・・・」
「はいはい ひとりでどうぞ~~」
「あの、ありがとうございました・・やっぱ速いですね」
「ちょっと笑 ヤバかったよ。なによスパート そのまま行ける予定だった?」
「ホントよ」
「あはは・・・失敗しました。近畿では負けませんよ・・・って港さんは?」
「しんない」「しらな~い」
「じゃまた。失礼します、ありがとうございました」
「倉ちゃん私ら危なかったね」
「うん、琵琶湖商業マークだね・・・で・・・港と仲悪いの?」
「別に笑 お互い関心ないだけ」
「ふ~~~ん」
「そだ、彼氏に5000 うちの1年出るから宜しく言っといて」
「うん、速いの?」
「全然だめよ。むしろ遅い笑 でもいい子よ」
「何それ笑」
「体操服のツンツンヘアの 柳って子ね」
「わかった。でもさ凛さん言ってた・・・琵琶湖商業が不気味だって」
「5000にも琵琶湖商業いんの?」
「うん同じ組に1年で 山本って子」
「速いの?」
「さぁ聞いたことないって」
「じゃ大丈夫じゃない。ついでにミド高の1年にムカつく子いるから叩きのめして笑」
「あー知ってる。凛さん言ってた。自信過剰で生意気な子がいるって。それじゃない?」
「あはは絶対そうだよ、毎回拓ちゃんに嫌味言うの」
「拓ちゃん?」
「あ、ごめん、柳の事」
「拓ちゃんなんだ笑 じゃ次は近畿で。私は3000あるけど」
「そっかファイト笑 坂下先輩と典子先輩いるけどね~」
「知ってる。この二人は初めから諦めてますぅ あはは」
「あはは 正解正解」
「じゃまた」
「うんおつかれーーっ」
「おつかれーー港に宜しく」
「はいは~~い」
テクテク
「鵜飼ちゃんおめでとーーーー」
「山際さんありがと」
「めっちゃ興奮したよ ドキドキした」
「あはは何とか頑張った~~」
「うん!ほんとおめでとう!じゃまた明日来るね」
「うん、ってもう私でないよ」
「いいのいの見るの好きだしね。じゃばいばい」
「ありがとう ばいばい」
ツカツカツカ
「あ・・・・・」
「おめでとうございます」
「あ・・・あはは・・・ありがと・・・」
「あいつは今日は走らないんですか?」
「あいつ?」
「はい柳です」
「あ~拓ちゃんなら明日だよ」
「そうですか、ありがとうございました」
ツカツカツカ
「ねぇ拓ちゃんとどんな関係?」
ツカツカツカ
「ちょっと!聞いてるじゃない」
ツカツカツカ
(なによ無視かい笑)
ー優信テントー
「鵜飼~~~~~っやったなーーーーーっ」
「あはは 有難うございますぅ」
「先輩おめでとうございます」
「拓ちゃん、浜田・常山・川上ありがと。みんなありがと」
パチパチパチパチ
「よくやったな鵜飼」
「北川先輩」
「あははーーー北川!タイムかわらんやん」
「やかましいわい!」
「あれ港は?」
「あ ほんとだ」
ートイレー
ジャーーーーー
(クソッ・・・負けた・・・)
ギーッ
「あ、どもども さっきの惜しかったっすね」
「・・・・」
「無視しないでくださいよー ね、優信の港さんっ!!」
「は?誰?」
「いやだもう言っちゃう?ねねね知りたい?知りたいでしょ」
「別に」
「んもう優信の人って怖い~~~~っあ!ゴリラはいいけど」
「はぁ?じゃ」
「3日目の3000、楽しみにしといてくださいよ」
「・・・でないし」
「しってま~~~~~~す!だって2000から足動かないっしょ港さん」
「あんたね!」
「坂下さんと鈴木さんビックリするだろなー笑」
「倉本もいるしから!」
「あはは ないない あの人はないから笑 じゃど~~~も」
ギー
(・・・琵琶湖商業・・・)
ーテントー
「ふぅ疲れたぁ~」
「良かったじゃないですか先輩」
「うん、去年悔しかったからね」
「だけど無心ってさっきのレースみたいなことなんでしょうね」
「え?誰が無心なの?」
「だって柳君と言ってたんですよ、ね柳君」
「うん、頭空っぽで走るってどんな気分ですか?」
「どうだろ・・・わかんない」
「え?さっきはどんな気分だったんですか?」
「そうね、拓ちゃんのクラスメイト考えたり晩御飯考えたり笑」
「はい?」「え?」
「ちょっと何よ、私なんか悪い?」
「そこは先輩・・・無我夢中でしょう」
「そかなー無理っ!ない。あ!港お帰り」
「お疲れ様です」「お疲れ様でした」
コク
頷くだけの港先輩は坂下先輩と鈴木先輩の所にいった。
何やら深刻な顔をして話している。
そして一礼して・・・こっちに・・・来た。
「倉本3000出るんでしょ?」
鵜飼先輩に・・・話したではないか
「うん言ってたよ なんで?」
「便所で言われたよ 琵琶湖商業の子に」
「プププ・・・あははーーーあははーーー」
「何よ!鵜飼」
「だって・・・あははあはは 便所って あはははは」
「・・・・」
「ぎゃははお手洗いって言いなよ、ね、お腹痛いあはは」
「・・・・」
港先輩は去っていった
「先輩、折角話してこられたのに」
「うんうんわかるけど無いわ 便所 しかも あはは港がそれ言う?あはは」
「まぁあそうですけど」
にこやかに笑っていた鵜飼先輩は
右足首にずっと手を添えていた。
「そうだ拓ちゃん!スタンドの子が聞いてきたよ」
「え?村山さん?」
「柳君、村山さんきてるの?」
「うん、昼はスタンドにいたけど」
「決勝終わって歩いてたら聞いてきたよ 拓ちゃんは今日は走らないのかって」
「おー柳君、村山さんは柳君を見に来たんだよ」
「違うって」
「ねぇ浜田、その子どんな子?」
「めっちゃ怖い人です。ですが髪切って黒色になってからキャラがへんです」
「へーそうかぁだから堂々としてるのかぁ」
「はい、僕なんて話したことないです」
「拓ちゃんは?」
「僕は席隣なんで」
「ふ~~んそれだけ?」
「は?」
「別に、じゃ表彰式だし行くよ」
「はい」「はい」
女子1500Mは
鵜飼先輩と港先輩 近畿大会決定。
おめでとうございます




