BARスウィーティー
カランカラン
「毎度っ!いらっしゃい、また来たんか 笑」
「こんばんは、いらっしゃい」
「こんばんは…マスターまた来たんかって…客に向かってよく言うよ 笑」
「お前はいいねん 笑 ビールでいいか?」
「うん、それと適当にお願い」
僕は 柳拓47歳 独身
ここBARスウィーティーの常連客。
お目当てはお手伝いのララさん 笑。
可愛いんだもん。
「拓ちゃんお待ちどうさま」
「ララさん有難う」
優しい笑顔に 爽やかな と〜っても爽やかな巨乳…って何言ってんだ僕…爽やかな巨乳っていったい……。
「よ〜柳君、おいちゃんのララに手だすなよ〜」
「マスターの違うやん 笑。大丈夫大丈夫、見てるだけ」
「なんや中々いい人おらんのか?なんやったら隣の弁当屋のおばはん紹介したろか?」
「はぁあ?なんで弁当屋のおばちゃんなんよ」
「なんでて、前歯2本ないのどや?ん?なぁ?ゲラゲラ冗談やがな…ララ!誰かおらんけ?」
「マスターよく喋るよな〜 笑」
「ん、ララ、どないや?誰かおるけ」
「ん〜私はどうかしら?独身だし 笑」
冗談と解っていたがニヤけた。しかしマスターが割って入る。
「そや柳よ、この前 新田が来たぞ。ほんで伝言がな、10月に同窓会あるからまた連絡するやてよ。お前等お互い連絡先知らんのか?」
「ん、家の電話番号はわかるよ…でもさ、いつのまにかお互い原君を通してになってる 笑」
「邪魔くさいっ、アホやなお前等 笑」
気がつけば いい人いないか話からそれていた。
「あ、そだ拓ちゃん、昔話してよ、私聞きたいな〜」
「おいちゃんは聞きたないわい 笑」
僕はララさんにお願いされ
マスターを無視して昔話を始めた。
マスターはカウンターに手を置き、タンタンと指を上下し、音を奏でていた。
今日は暇なのかララさんは僕の横に座り話を聞いた。
僕とララさんを見ながらマスターは
「フッ」
と鼻で笑い 僕に向かって微笑み
グラスにビールを注ぎ飲んでいた