表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そこでいいんじゃない  作者: リトルバタフライ
19/41

嘘つき

ウィーン カチャ


カキンッ



「ナイバッチ」



「あんた毎日観てるの?」


「もうすりきれちゃう〜でも観るの〜キャー凄い」


「……あ、これ高田じゃん」


「高田はいいのぉ〜ほら、ね、門脇ちん見て見て」


「はいはい、この子でしょ(あ〜めんど)」


「ほらまた打った!すご〜い」


「(悪いけど…柳って子可哀想…)凄いね」






プルル



「はい柳です」


「中谷です」


「…あ…」


「あ、あのさ、5000佐久間と同じ組なんだね」


「え?(あ、あの人か)うん」


「ちょっと聞かれてさ」


「そうなんだ」


「私さ、アイツと陸上クラブ一緒で、ちょっと親同士が知り合いなんだ」


「そうなんだ」


「うん」



シーン




「あ、あのさ、柳…君のお父さんは何してる人?」


「言ってなかったっけ?大工だよ」


「大工さん?」


「うん、もうじき大工が出張」


「出張?」


「うん、ほら中谷さんと同じ名前の中谷建設のリゾート開発の内装に行けるみたい」


「……そそそなんだ…」


「うん、どしたの?」


「え?あ、別に、私も一緒の名前で光栄でございます。あはははは…」


「大丈夫?なんか変だよ」


「大丈夫大丈夫、TVで あんず 観ててさ、そしたらたまたま佐久間が柳君の事聞いてきたから…」


「で?大した事ないって言ってくれた?」


「……ま…そんなかんじ……」


「ありがと。僕なりに頑張るよ。中谷さんも幅 頑張ってね」


「うん……佐久間15分前半で走るってさ」


「そうなんだ凄いね。僕は17分目指して頑張る」


「うん。でね、佐久間は柳君には興味ないって言っとけって」


「うん、だよね。大丈夫、僕も興味ないよ」


「(ヤバいヤバい私何言ってんだろ)ちちがうの」


「何が?」


「ほ、ほら、ね、ほらあれよ、鵜飼先輩もほら」


「え?鵜飼先輩?がどしたの?」


「あはは、そうよね、あ、呼ばれた!はいは〜いいきま〜す。切るよ」



ガチャ


「……?」



「あちゃー私って最悪!」



「どうかなさいましたか?お嬢様」


「木野…私…最悪だ」


「はい?」


「リゾート開発って来月だったよね?」


「そう、聞いておりますが」


「そっか…」


「何か?」


「佐久間さんが仕切るの?」


「どうでしょうか、そこまでは聞いておりませんが」







プルルプルルプルル


「はい柳です」


「よっ!」


「あ、村山さん」


「観たか?」


「もちろん。村山さんも観たの?」


「え?あ、パパが観てたからついでにな」


(部屋で一人で観たなんて言えるかよ)


「そうなんだ笑」


「たしかベストアルバムの14曲目だよな?」


「正解!」


「パパが言ってたぞ。あんず髪切っただろ」


「お〜流石お父さん、わかるんだ」


「み、みたいだな…」


(うわぁ…どしよ)


「村山さんはさ、もう中谷さんに漫画貸さないの?」


「は?貸してって言ってこないからな。てか話してこないし」


「だよね。でも貸してあげたら?」


「なんだよ、気になんのかよ」


「さっき電話があってね」


「………そ、そうか、で?漫画貸せって言ってきたのか?」


「違うよ。それは僕が勝手に話してる。中谷さんはわけわからないこと話して自分から切った」


「それはだな、お前が気になるんだよ多分」


「違うよ。僕の事聞かれたんだって」


「誰に?」


「知り合い」


「で?」


「ちゃんと聞かれた事は話したよ」


「じゃいいじゃないか。それは中谷の言い訳じゃない?ほんとはお前と話したいんだよ」


「そうなのかな?」


「お前なぁ」


「……そうかなぁ」


「はぁ。これから仲良くしろよな」


「う〜ん」


「あんずも言ってただろ!明日も後悔しない1日にしようって。な、頑張れ、仲直りできるさ」


「村山さん……あ、ごめん電話の用事って何だったかな」


「え?……わ、忘れた!」


「えー!」


「じゃまた思い出したらかけるよ」


「う、うん」


「じゃな」


ガチャ



(……あ〜ぁ…まいっか)








トントントン


「入りたまえ」


「失礼致します、社長!人員のリストと宿泊先でございます」


「有難う。佐久間さんにも渡してあるんだろうな」


「はい同じものを」


「そうか、ご苦労さま」


「失礼します」


ペラッ ペラッ











ガラガラ


「グッドモーニング」「ザーマス」


「モニン」「おっはー」


「や〜な〜ぎ〜君っ!おはおは。ね〜ね〜おは〜」


「…や、やぁ…」


「柳君おはよ」「浜田君おはよー」


ガラガラ


「……来たのかよ中谷」


「は?何よ野間さん!」


「お〜怖っ」


「中谷さんおはよ」「浜田おはよ」


「中谷さんおはよう」


「…あ…柳君…ぉはよ」



(チッ!中谷…)


ガラガラ


「邪魔だのけ」


「……は?」


「だから邪魔だ!のけよ」


「……(村山…ボケ)」



「村山さんおはよう」


「おっす柳」


「お、おはよ村山さん」


「よっ!はいよ中谷、続きな」


「え?いいの?」


「もちろん。読んだらカニシに渡せよな」


「?カニシ?」


「ちょっと村山さん、私は カニシじゃなくて小西!いい加減覚えてよね笑」


「すまん」


(どうしたんだろ村山さん…なんか明るいしマンガ…)


「おはよー諸君」


「お〜東出さんおはよ」


「おは」「モニン」


「よっ東」


「村山さんどしたの?つか私 東出だから!」


「何が?…ごめん東出だよな…」


「魂入れ替わった?変だよ今日」


「はっ?」


「だって明るいし」


「そうか?」


「うん、それに…またスカート短くしたでしょ」


「……よく見てるよな」


僕はまた見てしまった。


(椅子になりたい。この雪のような白い肌に膝枕をされてみたい)


※柳は妄想にはいりました


〈柳さん疲れたでしょ?ちょっと休む?村山さん僕ヘトヘトだよ…もぅ駄目だよ。大丈夫よ。さ、おいで。ほらここに頭つけて寝て。うわぁフカフカだよ〜村山さん。頭ナデナデまで…。こらこら子供みたいじゃない笑。だめよ、これ以上は…だって…村山さんの膝枕は最高だよ〜〜〉



「おい、きいてるのかよ!おい柳!」


「え?あ、なに?」


「あのさ、ほんと変態だよな。人の太もも見ながら口開けてデレデレすんなよ。お前ヤバいぞ」


僕は我に返り周りをみた。



村山さん、中谷さん、小西さん、東出さんが


冷たい目で僕を見ていた。



遠くから野間さんがジーッと僕を見つめ


白い歯を出してニコッとし、頬の近くで両手をグーにして首を振りながら笑った。…が一瞬で素に戻り、中谷さんを睨みつけて、眉間にシワをよせ

チッ!と舌打ちをした。




ガラガラ


「起立、礼、着席」


「当番立て!」


ガガガ


「名前は?」


「樋口です」「尾花です」


「黒板拭いたんか?」


「はい」「はい」


「そうか、終わったら職員室ついて来い。座れ」



この日、臨時の国語の先生はヤバかった。


「76ページ!中谷読め」



ガガガ


「メンタルを維持するために手島は毎日のルーティンを決めている。いつもと違うパフォーマンスで終えた日、結果が……」


「なんやわからんのか!ともなわなかったや」


「結果が伴わなかった日は帰り道を変えた」


「よし座れ」


ガガガ


「手島は自分の仕事に誇りを持っていたな。1日でも長く生き残るために」


キーンコーンカーンコーン



「ヤバかったよなあの先生」


「樋口と尾花さん大丈夫かしら」


「村山さん根性あるよね」


「は?なにが」


「あははは…漫画」


「お前…」


村山さんはスカートをキュッと伸ばした


「ちちちがうんだよ」


「何が?」


「えっ?何がって…え?」


「へ〜じゃもっと見るか?」


「え?」


「ほらいいぞ、ほらっ早く見ろよ笑 あ、トイレ」


「え?言わなくていいよ」


「来るか?」


「え?てか僕もトイレ」


「冗談だよ冗談。ついてくんなよ」


「仕方ないでしょ、トイレ隣なんだし」




ツカツカツカツカ





「ねぇねぇ村山さん何かあったのかしら」


「さぁ…今日よく喋るわね。何か知らない?」


「知らないよ…てか…柳君かまわれてる…」


「柳君にはなんだかんだ優しいよね村山さんって」


「うん、ズバリ東出予想は…今いないから言っちゃうよ〜村山萌々香は柳拓が好き」


「そうかなぁ〜コニタン予想は〜中谷さんが柳君を好きだと思うなぁー!でしょ?ね、中谷さん」


「え〜」


「でしょ?ね?ね」


「んな訳ないっしょ!」


「そうなの?」「マジで?」


「大体仲いいからって、好きって発想もどうかと思うよ笑」


「えーなんだ、てっきり柳君だと…ね、東出さん」


「うん、普通にそう思うよ。ほんと違うの?」


「ちがう違う、ないない」


「じゃ誰か好きな人いるの?同じクラス?」


「さぁ…」


「教えてよ〜他校?」


「ま…そんなとこかな(適当に言っとこ)」



ガガガ


タタタタタ


「は、浜田ちょっとちょっと」






「ハァハァ柳君ビッグニュース」


「浜田君どしたの?トイレまできて」


「今さ、中谷さんが好きな人判明した」


「は?で?」


「ハァハァ残念だけど僕じゃなかった」


「そうなんだ…残念だね笑」


「がさ、柳君でもないよ」


「……そ、そりゃそうだよ」


「他校だって」


「……そうなんだ…」


「あんな可愛い人が好きな人って誰だろね笑」


「きっとカッコイイ人だよね」


「だよね〜」


僕はなんとなくモヤモヤした気分で廊下を歩いていた。


「あっ…やなぎくんだ…よね?」


「あ、うん。えっと確か…」


「平田です。2組の」


「あ、そぅだね…って…浜田君の…その」


「うん、香織は大丈夫よ。付き合いはやめたけど両想いだってさ」


「色々複雑だな…」


「仕方ないってさ、浜田って人が部活引退するまで待っててほしいって言ってきたみたいよ」


「へ〜そうなんだ!ルールだけどほんと複雑な心境だよ」


「私も」


「あのさ…膝悪いの?ハードなサポーターしてるけど」


「これ?うん、ちょっと半月板がね」


「半月板?大丈夫?」


「平気よ。折角1年でレギュラーになれたんだし」


「マジか!あのバスケ部で1年から出てるの?」


「うん、ポイントガードで」


「でも無理したら駄目だよ」


「わかってるけど休むの怖いの」


「わかる。2年半しかない時間で休む勇気って怖いよね」


「今休んだら一生後悔しそうだから」


「だけど陸上部の2年の先輩はきっちり休んで治したよ」


「え?」


「3年の先輩から聞いた話だけど、1年の冬前まで休まなかったんだって。だけど今の休息は来年強くなるための準備期間だってインターハイ選手に言われて、補強や水泳で体作りしてたみたいだよ」


「で今は?」


「来週の総体、1500に出るよ。てかめっちゃ速いし笑…だから平田さんも無理しないで。ケガの度合いわからないし、大した事言えないけど、今は無理でも2年や3年になって、平田さんがパス出したりスリー決めるの見てみたいよ」


「……やなぎくん」


「じゃ教室戻るよ。夢中になる事があるって楽しいよね」


「うん!有難う。じゃ」





ガラガラ



「柳君違うの!」


「はい?中谷さんどしたの?」


「だから違うの」


「何が?」




ガラガラ


「柳お前、廊下の女性といい感じじゃん」


「村山さん…見てたの?」


「あぁ。応援したくなるよな、頑張ってる人」


「うん」







(頑張ってる人をバカにするな!)


鵜飼先輩は何故あんな事を私に言ったんだろう…




「柳君!私言ってないから!」


ビクッ


「……どしたの大きな声で」


「だから私は言ってない!」


「大丈夫だよ、言わないから、大丈夫だって」


「はぁ?」


「浜田君から聞いたけど、言わないから大丈夫」


「何を?」


「だから言わないから」


「浜田っ!柳君に何を言ったの?」


「へ?内緒」


「ちょっと」


キーンコーンカーンコーン(6時間目のチャイム)






-2組-(5時間目と6時間目の合間)


「青木さん?」


「平田さんどしたの?ちょっと泣いてる?大丈夫?」


「うん平気。確か青木さんって5組の柳君と同中だよね?」


「うん、部活もね笑。柳君がどしたの?まさか平田さん泣かしたの?」


「あはっ。ある意味正解」


「そんな人じゃないんだけどなぁ柳君」


「大丈夫よ、嬉し泣きだから」


「嬉し泣き?」


「うん、柳君ってどんな人?」


「どんな人って…お父さんは大工、お母さんは友達マートの野菜売り場のパートさん。で、彼はあんず好きで、野球が上手い人かな」


「野球?」


「うん野球」


「じゃなんで陸上部なの?」


「私は知らないわよ。色々あるじゃない。どしたの?柳君が気になるの?新田が好きなんでしょ笑」


「うん、そうなんだけど」


「否定しないんだ笑」


「廊下で励まされて…先輩の話とか色々…」


「あ、もしかして鵜飼先輩かな。よく柳君の近くにいるし」


「その先輩って故障してた?」


「ごめんっ!全然知らない笑、パート違うし挨拶しかしたことないから」


「へーそうたんだ」


「二人で何の話?」


「香織…ま、ちょっとね」


「あらやだ…洋子泣いてた?」


「泣いてないよ」


「ふ〜ん。まいいけどね〜廊下で話してたの陸上部だよね?」


「えーっ見てたの?」


「うん。明君見に行ったら洋子いたし。柳だっけ?感動したわマジで」


「ちょっと聞いてたの?」


「うん。君のパスやスリーポイントがみたいよ!だって〜キャー洋子ったらウルウルして。私だったら新田じゃなく柳かな。イケてるし。ね、ミカ」


「確かに。新田は怖いもん。柳君は中学ん時からモテてたからね」


「ミカは柳を気にならないの?」


「うん、全くないかな。友達は絶対好きだったと思うよ」


「まだ好きなのかなその友達」


「さぁどうだろ。エリート高校行って、競技場では見るけど、話しないし」


「そなんだ」


「うん、それに中谷さん、あ、柳君と同じクラスの陸上部。あの娘も柳君を好きだと思うなぁ」


「あー明君見に行ったときいたいた〜。あれは絶対そうだよね」


「うん…平田さんどしたの?大丈夫?具合でも悪い?」


「…ごめん、ちょっと職員室行ってくる」



「洋子!」「ちょっと平田さん」






ガラガラ


「失礼します」


「おぉ平田どした」


「あの先生、本当はドクターストップなんです私。すみませんでした」


「ん?ケガの事か…何故嘘ついた?」


「…怖かったんです。このまま終わるんじゃないかと」


「どうして正直に話す気になったんだ?」


「今も大切な時間ですが、私は…私はバスケが大好きなんです。ずっとずっとたずさわっでいきたいんです。すみません先生、完治するまでマネージャーでも何でもやりますから私を治療に専念させてください。お願いします」


「よく言ってくれたな。マネージャーはいるから、お前は別メニューで体作れ。いいな」


「はいっ!すみませんでした」


「もういいぞ、今日から無理せず無理しろ笑」


「はい」





「だから黒板拭いたんかよ!聞いとるやないか」


「はい、拭きました」「はい」


「ほななんであんな汚いんや!お前ら何やった名前」


「樋口です」「尾花です」


「もうええわ!いね、お前等次の俺の授業中立っとけ!ええな」


「……」「……」


「ちょっとちょっと林田先生」


「はい?益田先生なんですの」


「先生のは教育と違いますよ」


「ほなどないしますねん」


「どないしますて、次からちゃんと拭けよで済む話ですやんか」


「は?甘やかし過ぎですわ!だから調子にのりよりますねん」


「別に彼等は調子になんか」


「もうええわいけ」


「失礼します」「…すみませんでした」






ガラガラ



「樋口大丈夫か?」


「…ムカつくわ」


「尾花さん大丈夫?」


「嫌!何あの先生」



キーンコーンカーンコーン(6時間目)




「だからこうなってだな。聞いとるかお前ら」


「先生、先生は何故先生になったんですか?」


「ん?先生はずっとサッカーしててな、なんだろな…教師になって生徒にサッカー教えたいって思ったからかな」


「じゃ授業よりサッカー?」


「正直先生はそうだ。ついでが古典だったのかもな…みんなには申し訳ないとは思わないぞ!ちゃんと授業はしてるだろ?」


「はい、でもサッカー部は昨年不祥事で出場停止と聞きましたが」


「そうだよ…先生も残念だったよ。強豪校は強豪校なりの悩み、弱小校は弱小校の悩み。問題校は問題校の悩み。みんなそうさ。悩んで悩んで生きてるんだよ」


「今年は大丈夫?」


「あぁ。先生は生徒を信じてるからな。な、佐藤」


「は、はい」


「みんな一生懸命生きろ!な、そして悩み苦しみ成長しろ!諦める時もあるさ、駄目な時もあるさ。だけど逃げるな!笑え!そして泣け。感情豊かな人間になってほしいんだよ先生は」



キーンコーンカーンコーン



「じゃ終わり」



「起立、礼」


ガラガラ



「じゃ部活行くね」


「おぉ頑張れよな」


「有難う。村山さんまた明日」


「じゃな」



タタタタタ




「……あの」



「中谷どした?」


「マンガ有難う…」


「うん…柳に頼まれてな」


「え?」


「続き貸してやってくれってさ」


「………」


「なんであんまり話しないのかしんないけど、いい奴だよな柳って」


「う、うん」


「じゃ今日は用事あっから帰るわ」


「あ、うん、じゃ」


「おぅ。そだ、もう自分に嘘つくの辞めるよ。叶わなくていい。でも私は柳が好きだ。大好きだ!あいつの前なら本当の自分でいれる。中谷だってそうなんだろ?」



「……え?…」


「じゃな!はやく部活いけよ」










「拓ちゃんオッス」


「ちわ」


「もうすぐだね総体」


「はい、なんか緊張してきました笑」


「あはは大丈夫よ大丈夫」


「はい」


「今日も可愛いよ笑」


「ちょっと先輩」


「困った困った」


「はい?」


「ライバル多し笑」


「はい?」


「拓ちゃんにはわからないよ」


「先輩…」


「あ〜あ、独占したいな〜」


「ちょっと…」


「冗談よ冗談笑」


「集合〜〜〜っ!」


総体まで1週間。


選ばれた者、外れた者



今自分が出来ることを精一杯やろうと。



「ちょっと、あなたいいかな?」


「私?はい」



90年代を懸命に生きる柳達。


知らない所で起こっていた出来事。




「あんたさ…ムカつくんだよね」



僕達は毎日を必死に生きていた




「好きです」「ごめんなさい」


知らない事だらけ



「あんた柳が好きなの?」


「……」


「どうなのよ!答えなさいよ」


「わ、わたしは……」





嘘つきは泥棒の始まり



「わたしは…」


「どうなんだよ!」


「わたしは…」



嘘も方便


「なんだよ!言えよ」


嘘から出たまこと



「なんだよ…」




わたしは…嘘つきだ



「え?私がですか?やめてくださいよ笑」


「は?関係ないのかよ」


「はい、そんな訳ないじゃないですか!同じクラスで部活一緒だから仲良いだけですよ笑。辞めてくださいよ勘違いです」


「そ、そうか…ならいい…かな…」


「もういいですか?」


「もういいよな?」


「うん」


「じゃ部活戻りますね」


「あぁ」



人は本性を隠す。


「港、良かったな、違うんだってさ」


「うん」





「あ、中谷さん今の誰?」


「さぁ知らない…陸上部は大変?って聞かれたよ笑」


「へー陸上部に興味あるのかな」


「さぁ。柳君また。私いくね」


「うん」


少しづつ壊れていく関係。


「中長いくぞ!」


「はい」


「声出していきましょう。元気出していきましょう」


「はい」


長い長いロードが始まった。






「本当にいいのかい?」


「はい、こんな感じにお願いします」


「…はい。じゃ遠慮なく」



チョキッチョキチョキ


「黒でいいのかな?」


「はいお願いします」



「何かあったのかな?かなり切ったよ」


「ちょっと気分転換したくて」


「そうかい。可愛くなったよ。どうかな?」


「うわぁ〜これ私?笑」


「うん」


「マスター有難う」


「はいよ、またね」


チリンチリン













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ