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A{0,1} Youtu部・第0回 発足

別話を挟みます。

ウサ以外のキャラの話です。


前話の5か月前の話となります。


ウサとシナンの1学年下の、ツタエを含めた同じクラスの4人の話となります。

A{0,1} 

——TIMES_A{0,1}——

 2023年9月11日(月)

 モエ、チキ、ツタエ、セツコ、全員中学二年生


 チキとツタエが中学二年の夏休みの間に魔法少女になった。

 その後、2学期が始まり何日か経ってからのこと。


 東京都波常見区、

 津田中学校・高等学校中高一貫の女子学校だ。


 チキとツタエが所属する、インディアカ部が廃部になることになった。

 この学校の決まりとして、学期の初めに、部員数のチェックが行われる。

 やんわりと行われるチェックではあるが、まだ中学二年生であるチキやツタエがその慣習を知ることは無かった。

 高校の3年生が引退するころに行われ、先生などに指導を受けて発生する。


 高校の三年生が夏休み明けに引退する。

 顧問の先生が産休に入る。


 様々な偶然も重なり、顧問の先生から廃部の連絡を受け、チキとツタエはどうしようか考えてるところだった。

 主にツタエがであるが。


 事の始まりは、チキとツタエが中学に入ったばかりのとき、二人で学校探索というか図書室を探していた。

 そのときに二人は、部員数確保の為にインディアカ部員に捕まり、流されて入部したのだ。

 なお、高等部で探しつくしても見つからず、中等部まで来て探してた模様。

 (さらに、17歳の高3が、小学校卒業したばかりの中1に、お願いという脅しを行うの図)


 インディアカというスポーツは、バレーボールのような対戦を、バトミントンの羽が大きくなったようなもので行う競技である。

 1チーム4人である。

 1チーム4人といえど、試合をするときは、相互審判制のため5名以上必要とされている。

 マイナーなスポーツだけに、インターハイなどはなく、試合は大学生との合同練習のような練習試合だけであった。

 また、中高一貫の学校内での練習場所としては、バレー部の練習をしてない時にコートを借りていた。


 チキとツタエはつい最近魔法少女になった。

 楽しく1年半の(あいだ)、過ごして来た部活動であったが、最近は参加できなくなっていたこともまた事実。

 なので、部活の先輩方には、家の用事で部活に参加できない旨を伝えていた。

 もう合同練習遠征に行く予定も無く、チキとツタエ以外が受験生であるインディアカ部は、すでに何も活動をしていない。

 チキとツタエの幽霊部員状態は、何も問題がなかった。


 だが、インディアカ部が廃部になることとなってしまった。

 魔法少女としての家族に対するアリバイ作りの為に、()()()()としてインディアカ部が存続し続けて欲しかった二人だが、思わぬ誤算だった。

 そして、この学校のルールとして、部活動を続けて行くには部員が4人以上必要というルールだった。


 産休に入る顧問の先生の指示では、他の部活、バレー部などに入るように言われていた。

 理論上は後2人部員を入れ、別の顧問の先生を見つければ、部活を維持できる為、ツタエとチキは、クラスメイトのモエとセツコに相談をしていた。


 ◇◇


 ツタエはモエとセツコに、自分たちの心情、求めていること、どうしてインディアカ部に入ったかの説明をした。

 その後、セツコとツタエで話が進んで行く。


「なるほど。分かったわ。私達に()()()()になっているインディアカ部に入って欲しいってことね。

 名前を貸して欲しいっと。

 で、活動はしない、と。

 したとしてもほんの少しだけ、っと」


「そういうことになるのですわ。話が早くて助かります。セツコさん」

 と、答えるツタエ。


「うーん、で、確認なんだが要件定義を煮詰めておこうと思う。

 インディアカという競技をしたいという訳でもないのね。

 というかそもそもスポーツをしたいという訳でも無い。

 でも、先生の手前もあるから、たまに活動をするくらいがちょうどいいと。

 で、自身らの家族を含め、アリバイを作れるような状態が好ましいっと。

 まぁ、なんの為にアリバイが必要なのかはとりあえずは聞かないでおくね」

 と、ツタエに言うセツコ。


「アリバイって……。でも、まぁ、そんな感じですわ。ありがとうですの」


「なるほど。把握(はあく)した。

 でだ、そのもしアリバイをちゃんと作れるならインディアカ部は廃部になってもいいのね?」


「え、まぁ、先輩方も部の存続とか別に、そこまで拘束するようなこと言ってませんでしたの……。

 産休に入る顧問の先生の(げん)に従えば、私とチキとでバレー部に入ったらどうかと言われてるのでして。

 であるからしますと、そうするならば、どの道インディアカ部は廃部になりますわ。

 そのあたりは引退する先輩方にしても、許容範囲のようでしたわ」


把握(はあく)した。

 ツタエさんとチキちゃんはインディアカ()()勢では無いと。

 ならば、私から逆に提案がある」


「提案?」


「私は、動画を取る活動をしようと思っていてね。

 個人でやろうと思ってたんだけど、いい機会だから、クラブ活動にしてしまおうかと思う。

 今や、全国の多くの学校にある動画研究部、Youtu部を作ってしまおうかと思い至った。

 それで、皆に聞きたいのだが、コンピューターとかプログラミングとか(アイ)(ティ)の雑学とかに興味あるかお?

 私は、少し詳しくてね。

 私が教師役となり解説して、他の誰かが生徒役となった動画を作ろうと思ってたんだ。

 知識量の問題で、ごっこ遊び風になる可能性もあるけどね」


「コンピューターや、プログラミングや(アイ)(ティ)ですか。

 授業でやるSTEM(ステム)教育のプログラミングの授業のようなモノですわよね?

 授業の復習にもなるかもですし、興味なくは無いですし、知っておいて今後得なような気もしますし……。

 チキはどう思う?」


「ん、私は、ちょっと興味あるかも」


「ボクも興味あるかな。でもほんと、ボク、そういうこと全然分からないけど、大丈夫なの?」


 チキが興味があると答え、モエも興味はあるが、能力的に大丈夫なのかを問う。


「大丈夫。むしろ、生徒役が分かって無い方が動画としては成り立つと思うよ。

 初めて聞いた話についての新鮮感を出してくれた方が生徒役として映えるんだお常考(じょうこう)


上皇(じょうこう)?」


「じょうこう? まぁ、なるほどですわ。

 それに、内容としても、部活動として通りそうな気もしますし、かなり良いかもしれませんわね」


「活動としても、そんなに頻繁にやる必要もないので、SNSチャットで連絡して、週1くらいで集まって動画を取る様な感じを想定している」


「いいと思いますわ」


「じゃぁ、こっちで顧問の先生の目星も付いているから任せてよ。

 コンピュータ部に組み込まれたりするのも面倒なので、部としての認可が下りそうになければ同好会でも問題無いかな?」


「問題無いですわよね?」


「「問題無い」」


「これで思惑通りにいけば、日常系というか、アニメでまれにある、(クール)の中盤を空虚な感じでダラダラと過ごせそうな、ぐうたら部活動、ができますですわねぇ。

 忙しい活動の日々の、()()()()()()()()()……、ともていいですわねぇ」

(それに、ウィキに120個くらいあって、いろいろ調べたけど、部活動に入ってる魔法少女って小数だけど、不幸率低いのよねぇ。

 部活動だけでなく、何かをやりながら魔法少女になる子のほうが不幸率が低いのですわ。

 幸せにならなくちゃ)

 大して、魔法少女の活動もしていないツタエはそのようなことを言う。


「ツタエちゃん、隠さなきゃいけない本音漏れてるよ……」

 慣れているとはいえ、やっぱりツタエに呆れるチキであった。

 (ツタエちゃんもいろいろ、考えてるみたいだし、まぁいいかぁ〜)


 そのような流れで動画研究部——Youtu部が出来上がるのだった。

 活動場所も、今まで使っていたインディアカのスポーツ用のプレハブから室内用の部室へと移ることとなる。


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