第三次 〜出発先はいづこ?〜
「…手…洗った?」
気になったので、聞いてみる。
「!…えっと…あの…さ?…几帳面っていうか…清潔好きっていうの?一様洗ってあるけど…」
「なら良かった…」手を洗ってなかったらすぐに洗わせようと思ってたからね。
「あっ、そうだ…ねぇねぇ?そのかわいいリュックサックには何が入ってるの?」「え?かっかわっかかかわいいの?」
『(そこ?!)う、うんかわいいよ?』
「そう…なんだ…え〜とボールとペンとバナナ!とメモ帳と護身用に……ナイフ…かな。それがどうしたの?」
動揺しつつ、聞かれたとおり応える。本当になんだろう?
「ふむふむ…真面目だねぇ〜?」「!……そんなこと……ないよ……」
「んふふ。照れてや〜んの!…それじゃ、行っこっか。」
「…どこに?」「決まってるじゃ〜ん?こ〜んなにこの都内は、広いんだよ?まずは……東京スカイツリー…でしょ?」
「…いいの?そんな立派なところに行って…お金が…」
「ん?お金?心配せずともちゃんと上から了承は受けてるし旅費……じゃなくて、調査費は、頂いてるから大丈夫!」「(上の人破綻しないことを願おう…)そうなんだ…なら、行くよ…」
「心配する理由もわかるよ。だって、あそこの入場料?は結構お金かかるもんね〜たしか…10万円じゃなかった?」
「うん。10万円であってるよ。その殆どをライトアップ用の料金に宛ててるらしい…それで残りの半分は、結構前まであった税金?っていうのの代わりらしいね。」
「…むむむ…私が説明しようと思ってたのに…」「えへっ。まぁ、それはいいから行こう?……あっ、あの…さ、なんで東京スカイツリーなの?」「え…と。えっへへ。行ってからのお楽しみだよ!」「ぐ…ぅ(誤摩化された…)」
ここから東京スカイツリーまで徒歩で20分ほどだ。
たぶん神奈耐のことだから途中でお店によるんだろうな
と思いながら神奈耐の道案内についていくのだった。