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第一次〜僕と僕の相棒〜

ここは、今から何十年経ったある島国に居る元探偵であり

能力者兼この物語の主人公の旅物語です。

ゆーらゆーら。

「……お願い…助けて……」

ゆーらゆーら。ゆーらゆらゆらゆーら。

「お願いだから…」

ゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆーら。

「ゆらゆら言ってないで…助けて…ください!」

(はぁ…こんなに神聖な呪を唱えているときに…)

ゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆら

「聞こえて…おられない…のですか…?!」

ゆーーーらぁ!!!

「ふぅ…これで今日の分の呪は、完了っと。さて、君はこの僕に助けを求めているのかい?具体的に…どんなことを助けて欲しいんだい?」

「見てわかる通り……私は…貧乏でここ最近何も食事を…」

「ふむ。なるほど…君は…詐欺師…だよね?」

「え…?」

「だって、無理矢理その服装にしたようにしか見えないその頬にある線もクレヨンか…まぁ、インクの類で

付けたもの。そうでしょ?」

詐欺師だと思われる人の頬に指をさしながら、推理したことを淡々とした口調で僕は言ってみる。

試して見る気持ちで…

「………なぜ…そう…思われるのですか?」眉を潜めどこかゾッとしたような口調で問う。

「あっはは。元探偵の僕を惑わせられるとでも?

悪いね。君は助けを求める相手を間違えた。君は…

救いようのない…『罪人』のようだね。さようなら。

通りすがりの詐欺師さん。警察に送ってあげる。」

少し脅しつつ相手の様子を伺う。

「なっ!何を根拠に!そうおっしゃる?!」

「ほら、その態度だよ。ぜんっぜん貧乏そうに見えない。多分殆どを騙したお金で暮らしていてちょうど底を付きそうになったからまた騙そうとする。君みたいな人がいるからこの世界は…まぁ、こんな話はいい。

さぁ、行くよ。」

そう言って詐欺師…いや罪人と思われる人の手首を握り警察署に向かって引っ張る。

「離してください!やめっ……きゃぁ〜!!この人が、

連れ去ろうと!」

「無駄だよ。それだったら僕も返し方があるよ。ふふ。この人!実は詐欺師です!気をつけてくださ〜い!僕も騙されてお金を取られそうになりました!!

この人を警察に送るんです!なので手伝ってくれませんか〜!」するとそこに聞き覚えのある声が聞こえた

「おっ!あんちゃんじゃねぇか!」

「あ!久しぶり!え〜と、たしか…金豪きんごうおじさん?(あってるかな?)」

その人は金髪で鉱夫のような容姿をしていた。

「どうしたんでぇい?」

「(あってるのか…よかった…)いや、この人がね、道端で貧乏な人を装ってお金を騙し取ろうと僕に話しかけて来たんだよ。だから警察送りにしようと思って!でも僕ちぃさぁーいから。送ってあげられないんだぁ〜…」上目遣いで頼み込む

「おう!わかったぜ。あんちゃんには、困った時、助けられてるからな!おいせっと。」

金豪おじさんは、罪人と思われる人を軽々と担ぐ。

「ありがとう!金豪おじさん!」

「ちよっと!何するですか!辞めてください!」そういって、金豪おじさんに拘束されつつももがいて逃げようとしている。

「はいはい。ジタバタできる時点で何日間も食べてないとは、信じがたいんだけど。」

「!そう、分かった風に装ってこうなるかどうか見てたのね!くそっ、騙された…」

そして罪人と確定された人は、逃亡することを諦めた。

「あっはは。よく分かったね。でも、こうなってしまった以上君は本当に警察送りだね。僕は法律にあんまり詳しくないからどんな罪になるか知らないけどね。じゃあ、さようなら。哀しい哀しい罪人さん。」

「わぁ!!嫌だっ!嫌だっ!私を送らないで!お願いだから!」大粒の涙を流しながら僕に訴える。

「さようならっ!罪人さん!! 」

さっき以上にあっさりとした口調で言う。

「さっきよりもあっさりした感じで言ったって!全然救われないわよ!!」

「いいよ!君が救われるように言おうとなんて思ってないから!さよ…あっ…罪人さん!罪人さん!お名前は?」忘れるところだった。と思いながら尋ねるような反応で、聞く。

「え…?紀ノ岡久井きのおかくい…です。」

罪人さん…紀ノ岡久井さんは、僕に名前を言ってしまった。

「そう、紀ノ岡久井さん。さて、金豪おじさん!送ってあげてね!ちゃんとしっかり…『確実に』ね。」

確実にという単語を強調し、頼み込む。

「わかった。しっかり送るぜ。じゃあな!」

「ありがとう。金豪おじさん…」

金豪おじさんには、聞こえないであろう、声量で感謝を述べた。


「ゆらゆら流れ、罪人『紀ノ岡久井』を正しく裁き給え。紀ノ岡久井容疑者の結果をこのゆらゆらといまお教えくれ。」


ゆらゆら〜ゆらららゆらゆら。ゆら、


「ふむ。なるほど…あの人…あっはは。仕方ない僕にあったのは、なにかの縁。あの人の刑を軽くしようかな。いや、正しく裁いていただかないとね…」


「さようなら。紀ノ岡久井さん。お別れのようだ」


「やぁ、君の名前……いや、聞いたら呪を発動するとき間違えて呼んでしまうからやめておくよ。

僕は通称『ゆらゆら探偵』と呼ばれている…

呼ばれている理由としてはたしか…僕の名前がゆらら

だからと探偵だったからとゆらの力を使うことができるからだって、警察のおじさんが言ってた…

僕はまだ、未熟だよ。なのに探偵なんて、できるわけないもん。僕と同じ年の子は、みんな普通に学校に通ってる…僕も普通の生活がしたいな…でも、僕の天職は探偵、推理すること。それ以外にたぶんない。」


「ん、あっ!ゆららだ!お〜いゆらら〜!」

?たしか…

「む、名前覚えてないの…?」

悲しそうに尋ねてきた。本当に申し訳無い。

「ごめんなさい…でも覚えたら…」

「ぁあ、そうだったね。ごめんごめん。私の名前…

いやコードネームは、神奈耐かなた貴方は?」

神奈耐は、僕に僕の名前をわかっていながら聞いてきた。

「僕のコードネームは…たしか句雨雷くうらい?だっけ?」

「うん!あってるよ!そして、今日から君の力の根源とか…?を調査しに君の補佐官兼マブダチ兼相棒になったんだ〜♪」

「……え?」

突然のことに収集がつかなくなる。

「びっくりしたぁ〜?そうだよねぇー私もびっくりだったもん!じゃ、よろしく。そして今日からお世話になります!!」

「え……なぜ…?」

「ん、いやいや、私どこにも泊まれないみたいで…

未成年だからーって追い出されちゃった。だから、

君の家に泊まらせてもらうね。上からも了承得てるし。よろしくぅ〜!」

「うぅ…わかったよ…ついてきて…」

渋々了解し、自分の家へ案内する。

「わぁ〜…広いねっ!!高級なソファーだっ!いいなー…」神奈耐は遠慮なくソファーに寝っ転がる。まったく、人の家だっていうのに……いつもこうだ…

「ぐぅ…そこで寝ないで…ご飯あるけど…いる?」

「はわぁー!!ご飯っ!何?何?」

「はしゃがないで…今日は…カレーだよ…」

「カレー!!やったー!大好物なんだよねっ!嬉しい!ありがとう!いただきまぁ〜す!……うん!美味しい!」「……どっどうも。僕の手料理気に入ってくれて良かった…」

「え!手料理なのっ!!すごい!私よりちぃーさいのに…」「うっ…頑張って身長伸ばさなきゃ……」僕みたいな人に言うと傷つくってわかっていながら言うのだから通常よりも凄く傷ついた…

「え、ごめん…傷つけちゃったよね…」「いいよ…気にしないから…」「涙目で言われても説得力ないよ…」

「うぅ…」


こうして僕の能力について調べるという不思議な不思議な任務が始まったのである。







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