「話」と「話し」は別物ですよ
小説を読んでいると、「話」と「話し」が区別できていない作者様を時おり見かけます。
しかし、この二つの言葉は明確に別物なので、場合によって使い分ける必要があります。
わかっている人にはとても当たり前の話だけれど、わかっていない人が思いの外多いようなので、今回筆をとってみました。
まず「話し」ですが、これは『動詞』です。「話す」が変化したものですね。
なので、『主語』で指したキャラクターの動きを表すときは、送り仮名をつけます。
次に「話」は、『名詞』です。
「話を聞く」、「話が長い」などで使えます。
例文で示すなら、『彼が話したそうにしていたので、「私でよければ話を聞きますよ」といったら、嬉しそうに話し始めた』などでしょうか。
センスがなくてすみません。
この二つを区別せずに使うのは、英語で譬えるなら「speak」と「story」を区別しないのと同じようなものではないかと思います。
私は『名詞』が入る場所に「話し」と入っているととても気持ち悪く感じてしまい、物語に集中できなくなります。
どんなに面白い小説でも、そういった冷めてしまう要素が入っていると読まなくなるのです。
もちろん、あえてキャラクターに間違えさせるというのも表現方法ではありますが、特に意図がない場合は正しく書いていただけるとありがたいです。
私の文が、作者様方の執筆活動において少しでも役に立てるのなら、こんなに嬉しいことはありません。
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