敵は華連邦
敵は華連邦
この時代 東和皇国に敵対しているのは華連共和国連邦(華連邦)もともと海を隔てているのだが今から5年ほど前勝手に東和皇国に進軍し沿岸の新海市(佐島を含む)を接収してしまったのだ。
それからは接収された土地をめぐり小競り合いのような戦いが繰り広げられている。
華連邦にはインセクターの自治区もあり軍部はインセクターの性質を利用して戦闘を仕掛けている。東和皇国としては話し合いで解決するべきと考えているが相手は当然 領土を広げるべくこうやって嫌がらせのような戦闘をたびたび仕掛けてくる。
ではなぜ学生が戦闘員として駆り出されているのかというと、この学院の位置と取り巻く環境にある
。
この学院は一般人を教育するのではなく国営の育成機関である。それとこの町全体が学園都市となっていて、敵国 華連邦と東和皇国の戦時境界線の真ん前に位置しているからに他ならない。
華連邦は現在海岸線から学院の北西15k離れた所までを占領している。
各種ドローンにより占領位置や兵員の情報はあらかた調べがついており、今すぐ大規模な侵攻は行わないようであるが。
敵はどうやら我々がいるこの街をできれば無傷で手に入れたいと思っているようで、国の上層部との交渉でも嘘やデマカセなどと合わせ軍事力を盾に政治的に有利に運ぶよう小規模な戦闘を仕掛けている。
華連邦の使用するインセクターは元々軍事用に開発されたものだが開発の途中で一度失敗し、その種を疑似的に国民として扱うことで外交的に認識させ、廃棄自治区の一部にコロニーを作り開発する事にしたものだ。
(インセクターはわが国の国民であると発表)
蟻はもともと女王蟻がトップで、働きアリがほとんどを占める。
蟻の性質を利用し女王蟻を操ることで配下の蟻全てを掌握できるので、
使い捨ての兵士として徴用するならコスト的にも安上がりだからだ。
蟻研究の派生で他のインセクターも軍事用として開発し、今では数十種類のインセクターが開発されている。
主に蟻、蜂とカマキリやカブトムシ ゲンゴロウやトンボなど昆虫の性質により軍事に向くか凡庸で使用できるかは様々であるが、今回は簡単に命令できる蟻と外殻が固く防御に適したカブトムシ型が投入されたと判断できた。