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夢憑依Ⅰ(次元夢旅行、変な能力に目覚めたらしい)  作者: 夢未太士
[第3部]-東京帝都大学
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北の大地で戦闘?

北の大地で戦闘?


その夜は腹がいっぱいと言うこともあり少し苦しい腹を押さえながらも若者たちはそれぞれの夜を迎える。


北の大地は夜になると普段はかなり寒いはずだったが、その日は生暖かい風が吹くようなかなり気温の高い夜だった。


部屋の中は暖房が効いておりやや暑めのようで布団などいらない夜だったが、東京から来た学生たちにとっては逆にすごしやすく感じる気温だった。

寮の建物は暖房効率を上げるため窓ガラスも2重サッシがほとんど、だがその日は変な物音が窓からずっと聞こえていた。


アスラは不思議に思いベッドから出ると窓際へ行き音の正体を確かめる、するとそこには巨大なバッタが張り付いていた。


「おい 皆起きろ、なんかおかしいぞ」

「なんですか~まだ朝じゃないでしょ」

「外を見ろなんかやばそうだ」

「えっ まじか・・」


窓の外は巨大なバッタで覆われていた大きいものは1メートルを超え小さくても30センチはある。


「なんだこりゃ」


そしてサイレンが鳴り響く


【ウーーーーーーーウーーーーーー】


アスラはとっさに戦闘服へと着替える。


「お前何着替えてんの?」

「決まってるだろ戦うんだよ」


バッタは種類によりかなり違うがほぼ菜食であり植物であれば何でもたべる。

問題はその後だ、このバッタはどう考えても大きすぎる、跳んできたのかそれとも誰かが運んできたのか。


5年前の新潟で起きた事件を思い出す、まだ寒いはずの北海道が今日に限って言えば暑いぐらいだ、この地は牧草などもたくさん植わっており蟲の食べ物には事欠かないが、それはめぐりめぐって人間の口に入るものだ。


この日アスラが危惧していたことが現実になる、北海道沿岸の日本海側に華連邦と見られる船がたくさん押し寄せ。貨物船の上から虫を解き放った。

最初に放ったのはバッタの群れ、バッタは食料を求め十勝地方の主要な穀倉地帯をあっという間に丸裸にして行く。


そしてその後からやってくる蜂の群れ、5年前の悲劇が又繰り返されると言うのか。


「皆聞いてくれ、これは華連邦の攻撃だ、この後蜂の群れがやってくる、戦えるやつは付いて来てくれ」


「俺も行く」


そういってくれたのはケンジだけだった、さすが格闘技経験者、だが他の学生でアスラについてくるものはいなかった。


「僕は遠慮しておくよ」

「私も参加しないよ危険だよ」

「建物の中にいた方が安全だ、わざわざ外に出る必要な無いだろう」


他のルームメイトたちは口々に外は危険だと言うが、アスラには解っていたバッタがこの時期にいきなり訪れるわけは無い。

その後から必ず次の攻撃が来る、なんとしても止めなければ。


「そうか解った、それじゃ君達は決して外に出るなよ」


まさかピンポイントで札幌だけを襲ったりはしないだろう、たぶん小樽あたりから上陸しているはず。


「ケンジ先輩、おれはこれから小樽へ行こうと思う、虫はそこから上陸しているはず。」

「ああおれもそう思う」


「殺人蜂を相手するのに素手では危ないので鉄パイプまたは金属バットがあれば探しておいてください」


「任せろ」


2人は寮に有る備品の中からとりあえず棒=モップの柄を持ち出し外へと向かう、すると数人が後を付いてきた。


「俺も行く」

「私も手伝うわ」


交換授業で参加した先輩の一人アツシ・コンドウ、そして北大の学生マユミ・キルムが同行すると名乗り出た。


「棒術は使えますか?」

「使えるわ、これでも師範代なんだから」

「俺は新潟出身だ、わかるだろ」

「了解ですとりあえず棒があれば何でも持ってきて下さい、それ木刀ですよね」


「だから一応剣術の師範代ですよ私、とりあえず竹刀も有るので使ってください」

「ありがとう」

「それじゃあ外に出ます」


4人はアスラの後を付いていく、外には30センチから1メートルぐらいのバッタがそこかしこで草にかじりついている、VRを使用して小樽への道順を表示させる、北大は札幌の北に位置するので、ここからそのまま北へ向かえば小樽なのだが途中の国道は狭く銭函ぜにはばこからは海に出る。


国道5号線をまっすぐ行けばよいだけだがこの状況電車や車は利用できそうも無いと思っていたが。


「心配事でも?」

「できれば車が有れば」

「ありますよ」


マユミさんは個人で車を所有しているらしく寮の周りの虫を駆除した後は彼女の運転で一路小樽へと向かうことにした。


「さあ 乗って」


なんとその車は気功術式4輪駆動の最新型モバーグだった。


「この車?もしかしてマユミさんお嬢様?」

「そうかもしれないけどそれが何か?」


今風に言うと和製ウニモグ北海道仕様、エンジンは気功力で動くため燃料の心配は無用、ただしスピードはそんなに出ない、最高時速は130k60k前後で走る分には1000k以上走れる。


この時代の自動車には人が持つ気効力を直接利用するため、気功術の等級が5級以上無いと運転できなくなっている。

北大の駐車スペースから国道方面へ走り出すと、その後ろから数台の車が付いてくる。

他の寮からも参加するらしい。


BIWビーアイの気功通信システムを使い甘い声が頭に響く。


【マユミちゃんずるい~私たちも行くから~】


なんとエリザベートとアリョーシャも着いてきたバックミラーを覗くと後ろの車から手を振る美女が2名そして後ろの席にアレクセイが見える。(ササキ自動車の4輪駆動ジープ)


【おいおい俺たちも忘れちゃ困る】


さらにその後ろからラングル1000系の4輪駆動が後を追う。


新たに加わったのはカズ・ザクレフとエレーナ・ナムリチョフそしてトローニャ・コマネチ

総勢10名の戦闘参加者が3台の車に乗り込み国道を北上する。


道路は空いていたが立ち往生している車が多い、蟲のせいでスリップしてしまい前に進めなくなるからだ。


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