美女は微笑む
美女は微笑む
アリョーシャは現在医学部2年、医学部は最低6年の勉強が必要で履修するカリキュラムも俺たち気功物理学部とは大違いだ。
彼女は現在19歳、学年はひとつ上だが年は2つ上だという、彼女は最初進学するつもりは無く家の手伝いを優先していたらしい。
そのときは非常に家業が忙しかったのと、親の勧めに違和感を感じ進学することができなかったと言う。
半年が過ぎそれでも説得をあきらめない親に根負けして受かれば言うことを聞き進学する、受からなければ家業を手伝う、そう約束し1年遅れながら受験することにしたらしい。
それで医学部に受かるのだから、彼女は相当の才女と言っていい。
「それじゃ案内しますね、こちらが獣医学部の研究棟です」
3人が連れ立って歩いていく、外には少なからず学生が歩いていて。
何人かはこちらを見て挨拶をしてくる、ほとんどがアリョーシャに対してだが、その中の学生一人が3人に話しかける。
「アリョーシャ何しているの?」
「交換学生にキャンパス内を案内しているところよ」
「へ~ちょっと!イケメンじゃないこの子」
「そう?私もそう思ったから引き受けたのよ」
「じゃあ私もお邪魔していいかな~?」
「彼女も加わって良いかしら?」
アリョーシャは横目で俺たちに同意を求めるが美女が2人に増えるのを断る理由などあるはずが無い。
「ど どうぞ」
新たに加わった女子はエリザベート・ナリャスカヤ獣医学部3年華やかな顔立ちと人懐っこそうな少したれた目じりそして泣きほくろが印象的、大昔の大女優モンローを思い出す。
髪の毛はやはりブロンドだがこちらはプラチナブロンドと言った感じ、スタイルもよく特に上半身は魅力的だった。
「じゃあ遠慮なくおじゃましま~す」
「なんか夢みたいだ~美女にかっ・かこまれてるよ~ちょっと待って記念写真を一枚」
そういうとヒロキはVR端末の写真機能を使い小型のドローンを目の前に浮かべ何ショットか写真を撮る、そして彼女たちに写真を送るよと言ってちゃっかりアドレスを聞き出す。
「ふふふありがとう」
「きれいに撮れてるみたい」
「君のアドレスも教えて?」
「ああうんいいよ」
美女二人のお目当てはヒロキよりもアスラのようだった、当然アスラはそんなこと気にしてはいない。
4人は広いキャンパスを端から端まで歩き宿舎まで戻ってくるといつの間にか2時間以上は経っていた。
「じゃあ又ね~」
エリザベートは豊満な胸を揺らしながら走っていく、ヒロキがその後姿を見ながらボーっとしていると、アリョーシャが声を掛ける。
「あらヒロキ君は彼女にもアタック掛けたいみたいね?」
「そう・いや・え・そうじゃないけど・・・」
(あっちも捨てがたいがこっちも魅力的だし・・えらべない~~)
「ヒロキは幸せそうだな」
「アスラは感じないのか?」
「何を?」
「何ってシンパシーを」
「シンパシーって仮に彼女が好意を持っていても、それは好奇心からだと思うぞ、好きとか嫌いとかじゃなく。物珍しいからって事だよ」
「アスラ君、君はロマンが無いねー」
「ああそれよく言われるよ、しかたないだろう性格なんだから」
「やっぱり君たち面白いわ、じゃあ私もこれから用事があるから又今度ね!」
「あ はいありがとうございました」
2人でお礼を言うと彼女は医学部の研究棟の方角へ去って行った。
アリョーシャの後姿はまるでモデルがランウェイを去っていくような堂々としていてそして美しさにあふれていた。
アスラとヒロキはしばしその姿に見入っていると、後ろから誰かが声を掛けてきた。




