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夢憑依Ⅰ(次元夢旅行、変な能力に目覚めたらしい)  作者: 夢未太士
[第3部]-東京帝都大学
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BIW(ビーアイ)生みの親

BIWビーアイ


【新入生諸君、入学おめでとう、わざわざこの国で一番面倒な学校へようこそ】


笑いが起きる。


【知っての通り、今我々が住んでいる地球は死に瀕しているそれは我々が生きているせいでもあるが、だからこそこの大学で学び新たな力を想像し我々の生きる意味そして人類のその先をイメージしてくれることを君たちに託す、我々に残された時間は長いようで短い。今日まで無駄に生き延びてしまった私が言うことではないけどね】


笑い・


【まだまだ学問は未知の世界だ、新入生諸君にも新しい英知を生み出す可能性がある。僕がたどり着けなかった世界へ若き獅子がいつかたどり着けることを大いに願う】


【おめでとう そして進め宇宙へ】


拍手喝采だった、短いスピーチにも関わらず端的に新しい芽に可能性を植え付けた。


「すげー」

「でしょ~あたしの時もあんな感じだった。100年生きたぐらいじゃ出ない言葉よね」

「涙がでてきま~す、アイアムクライ~」

「なんか勇気がわくわね」


その後の名誉教授や在校生祝辞が小さく聞こえてしまったのは言うまでもない。


先輩の祝辞はほぼコウ教授に対しての嫌味に終始したが、それも仕方のないことだった。

若いうちの話なんて欲望ばかりで希望も自分の将来についてのことばかりなのだから。


だがその後先輩たちの祝辞の中でもひときわきれいな先輩の言葉は聞きほれてしまった。


【アリソン・キジマです私は現在ここに通いながらアフリカの僻地へ医療のお手伝いに行っています。

この国はなんだかんだ言っても裕福で、街を歩いても浮浪者も少なく孤児もほとんどいない。

いくら化学が進歩しても他の国では貧しい人たちが常に危険や悪意にまみれておびえながら生活をしています。】


全員が聞き入っている。


【医療を志し彼らの助けをようやく始めた私には、まだまだしなければいけないことがたくさんあるのに。

この手が幾つあっても彼らの助けになるには程遠い、新入生の皆さんにもできる限り考えてほしい。

私たちは恵まれているのだと、そして恵まれているものには感謝を込めて恵まれない人たちに手を貸してあげなければならないと。

新入生のみなさん私たちと一緒に考えましょう、皆さんを歓迎します入学おめでとう】



簡単なようで深い言葉だった、知っていてもできないことがある、ここには貧富の格差をなくすための発想も力もあるはずなのだと。


(いいね~顔もスタイルも彼女に付き従う男はたくさんいそうだ)


そして声がやさしかった、たぶんオスは本能的にこのF分の揺らぎのような声にうっとりしてしまうだろう。


横でミサがほっぺたを膨らましながら俺を見ている。


なんかチクチクする・・・ミサの視線が突き刺さる。


ミシェルはまた泣いてるし、鼻水まで垂らしてるし。


「あらあら、君は泣きジョウゴなのかしら」


そういいながらアキナがミッシェルにハンカチを渡す。

いつの間にかミサの両親が隣の席へと移ってきた。


「ミサおめでと~」

「パパママ来てくれたんだ~」

「来るよ~当り前じゃない」

「お姉ちゃん久しぶり」


ミサの弟カイ・コシナ現在小等部4年、彼は現在東京都青梅市にある第一防衛学院小等部に通っている、もちろん第一学院も全寮制のため今は春休み中で姉の晴れ姿を見に来たらしい。

ミサの両親は現在東京都立川市に住んでいる父は気功術協会立川支部長に就任、母は朝の顔として現在も某TV局でアナウンサーをしている。


「どう入学式は?」

「なんか新鮮な気分よ」


「そちらの男の子はもしかしてアスラ君かしらその隣は?」

「アスラ君とそのお母様のアキナさん、そしてその隣がミッシェル君」

「はじめまして娘から話は伺っています、これからもよろしくね」

「こちらこそよろしくお願いします」


「娘から君の事は聞いているよ、第三学院の英雄なんだってね」

「そんな事言ってるんですか?」

「パパ何はなしてるのよ~」


どうやらミサは父親にかなり盛った話をしているようだ。


「娘の彼氏のことを何も知らないんじゃ父親として面目が立たないからね、気功術協会でも君の事は注目しているみたいだし」


「そうなんですか、それは初耳です」

「近いうちに協会からお誘いが来るかもしれないよ」


気功術協会にはアキナの両親も所属しているので、もしかしたら本当に近いうち連絡が来るだろう。


「そうなら喜んだほうがいいのかな・・」

「将来はどうするんだい」

「今のところはこの大学院で気功物理学を学ぶつもりです」

「そうか君ならコウ・ミスイ教授みたいに何かやってくれそうな気がするよ」


「パパあまりアスラにプレッシャー掛けないでよ」

「ああすまない僕の悪い癖だ、軽く聞き流してくれればいいよ」


この後入学式は無事終わり一行は家族単位で分かれることになった。


「それではアスラ君又今度話そう」

「はい」

「ミサちゃん又今度ね」

「はい又」


「ミッシェルも又学校で」

「は~い私も用事有るので残念で~す、でも今日はとてもハッピーです」

「お兄ちゃんたちまたね~」

「おお又な」


赤門から外に出るとミサたち家族は最寄の駅へと歩き出しアスラはアキナと一緒に一度寮へと戻ることになった。


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