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夢憑依Ⅰ(次元夢旅行、変な能力に目覚めたらしい)  作者: 夢未太士
[第3部]-東京帝都大学
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過去の憑依

過去の憑依


「おじいちゃん久しぶり」

「おお アキナか久しぶりだね」

「元気そうね」

「まあね、やることがあるうちは、元気でいないとね」

「今日はアスラをつれてきたわ」


彼は見た目50代前半のナイスミドルなおじさんにしか見えなかった、本当に500歳を超えているのかアスラには到底信じられなかった。


「よく来たね、お~彼女まで連れてきたのか」

「ミサ・コシナです、今はアスラ君と付き合っています」

「おいミサそれ言うの?」

「はははっ、知っているよかわいい玄孫にガールフレンドがいることもね」

「さて、立っているのもなんだしどこにでも良いから腰掛けてくれるかな?」

「はい」


アスラは腰掛けるが、アキナはキッチンに立ちドリップ式コーヒーのスイッチを入れ同時にポットでお湯を沸かす。


「ミサちゃんは紅茶だったわよね」

「あ はいありがとうございます、私も手伝います」


それからは大学のお話をしたが、内容はこれといって目新しいことは無かった。

だがおじいちゃんは、大学の話が終わり思い出の話に入るとある人物の名をアスラに告げた。


「私たちの祖先にヒデキ・タガという人物がいるのを知っているかね?」


突然告げられた人物の名にアスラは驚いた、最近その名を聞いたことがあるからだ。

半年前、新潟県にある第三防衛学院において華連邦による侵略戦争でアスラは決定的な打撃を与え勝利に貢献した。

だが現実にはアスラではなく、そのとき憑依していたタガのおかげといってよい。

その名をきいてアスラの頬が引きつる。


「おうそうだ忘れていた、ちょっと待っていてくれ」


そういうとおじいちゃんは先ほどの奥にある別の部屋へと行き本をひとつ持ってきた。


気功術協会刊行、著者 多賀秀樹


題名は 気功術の未来


「これをアスラに渡しておこう、本は貴重だから大事にしてくれるとありがたいが」

「これは・・・」


「まあ読んでみると良い、私も何度と無く読んだが、その本には未来が書いてある。そして未来の物語もね、彼は全て知っていたんじゃないかと思う」


アスラは本を受け取るとすぐに内容を確かめた、その中にウィルスそして戦争という見出し、その内容は虫との戦争そして日時こそ10年の開きがあるが半年前に起こった事とまったく同じ事柄が記述されていた。

この本が刊行されたのは今から千年近く前の話だ。

キッチンで2人が飲み物と茶菓子を用意している間に、おじいちゃんは更なる衝撃な出来事を告げる。


「アスラ君実は僕も憑依されたんだよ」


憑依されたおじいちゃんは彼のおかげでBIWビーアイを開発できたこと。

そしてそのとき付き合った女性と結婚し、今では知る人ぞ知る近代学問の貢献者となったこと。

彼の妻は2人いる一人はUAFC(アメリカ大陸共同体)出身の美女でその人とは今でも連絡を取っているがそのときできた子供たちは皆UAFCで暮らしているらしい、そしてもう一人の妻はここ東和皇国にいる、でも現在は別居状態 別に浮気したというわけではなく、仕事の関係で離れて暮らすことになったようだ。


そして子供は4人それぞれの妻に2人ずつ、孫は10人ひ孫は16人玄孫は27人。

だがこの中に彼と同じように憑依されたのは今のところアスラだけだという。

なぜそれを知っているのか?それはタガがおじいちゃんに憑依している時、記憶がおじいちゃんの中にも共有していた部分として残っていたかららしい。

だけどそれが本当かどうかを調べることは難しい、400年以上が過ぎ子孫の中にアスラという名の子ができたときも半信半疑だったが、その先に起きた華連邦との戦い、本に書かれていることそして自分の中に残る記憶の残滓ざんし

そして思った、タガが始めて憑依したそれがアスラなのではないかと。


「僕は2年も憑依されていたんだ」

「・・えっ!」


アスラはたった2日だが彼は2年もの月日を彼のせいで奪われたという。


「まあ別に恨んではいないよ、それまでの僕は普通の旧高校3年生だったからね、目が覚めたときに大学2年になっていたのにはびっくりしたけど。どうやら彼の夢は日時や人物を特定して憑依することができなかったようだ。」

「それでも頭にくるでしょう」

「君のときはどうだか知らないが、三流大学に入学するはずが。いつの間にか東大に入っていてしかも2年で卒業まで決まっているし、彼女まで2人も作ってくれたのに。恨むなんてできないよ」

「何の話?」


ミサがキッチンから紅茶とコーヒーを持って戻り話の内容に反応する。


「おじいちゃんがモテモテだった話だよ」


この話を続けるとミサとキスしたのが憑依されている時だとわかってしまう。

とっさにアスラは話をそらせようと思ったのがばれたのかじいちゃんは、ニカッと笑い合わせるように話を変える。


「もう昔の話だからね~今ではもててもどうすることもできないよ」

「もうおじいちゃんったら、又その話?」


そこにアキナが加わり笑いを誘う。

そこからはアキナの話に変わり途中でミサの話を聞き最後に又大学の話に戻るといつの間にか時間は午後の5時を過ぎてしまった。

入学式は明日なので、これといって他に用事の無い2人は、めったに会うことの無い親戚2人のとめどない話に付き合うことになった。

アスラとしては疑問に思っていた心配事の裏付けが取れたこと、そして高齢とはいえ自分と同じ犠牲者(仲間)がいたことで一種の安心感を覚えていた。


「もうこんな時間か、飯でも食べようか、アキちゃんネットで注文してくれないか?」

「いいわよ、皆何食べる?」


下のレストランからデリバリーしてくれるらしい、和洋折衷何でもそろうとの事。

おじいちゃんは蕎麦が良いと言う、僕らもそれに同調した。

母はネットから手早く蕎麦関係の付けあわせを同時に注文すると待つこととなった。


「蕎麦とてんぷらそれにデザートを頼んでおいたわ」

「いつも悪いね~」


どうやらアキナはちょくちょくここに来て世話を焼いているらしい。

蕎麦他多数は1時間を待たずに運ばれてきた1階にある日本そば店からそば6人分てんぷら5人分そしてデザートとついでにお酒まで注文しておいたらしい。

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