夢憑依Ⅰ（次元夢旅行、変な能力に目覚めたらしい）

物語は６０になるじいさんが変な能力に目覚めたことから始まる、全部夢だと思っていた。
あるとき夢の中で少年の体に憑依し未来を体験する。
それは虫との闘い、そして彼は憑依した人物が自分に似ていると感じていた。
たった２日間の体験だがそれは彼にとってとても刺激的でありそして、自身の未来をも暗示していた。
一方憑依された少年は目が覚めたとき２日が経っていたが、老人の書き残したメモを見つけ読んでみる。
そこには信じられないことが書いてあったが、全てを受け入れ自分の進むべき道を見つける。
だが、少年の戦いはまだ終わってはいなかった、大学院へと進学した彼は交換授業で北海道へと向かう。
そこで見た物は蟲の群れ、再び虫との戦いに身を投じるがそこには一人の青年が。
そう１年前自分に憑依した老人はその青年だった。
タガヒデキ、彼は魔法を手に入れ若返りこの時代に生きていた。
２人は言葉を交わすが、その青年は多くの言葉を交わさず立ち去った。

その青年こそ多賀秀樹だとは彼にも気づかなかった、多賀秀樹　彼は今でも未来を夢見て旅をする、この世界を守るために。


６０歳と言えば還暦である
昔は赤いちゃんちゃんこなるものを着て祝ったものだが
何のいたずらか、夢と言う形で初老の男に祝福が訪れた。
それは唯の夢ではない
未来の世界へ
夢を見る度に謎が解けていくその旅の意味は
夢の中で若い肉体を操り歓喜と共に苦悩する一人の男の物語

転生とも召喚とも違う憑依という能力
憑依するのは若い体、幾度もの憑依でわかる成すべき事の意味を。
老いた身体を脱ぎ捨てて新たな世界へ踏み込んだ
夢は希望そして未来への暗示
私たちは夢があるから生きて行ける