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ラヴ11 彼女はブレない

すみません、短いです…




 さて、現在昼休みになろうと言う所だが、本日もブレない我が彼女に驚愕しっぱなしである。何と、朝から俺の腕から一度も離れておりません。・・・分かりましたかね?つまり、各教科の先生の意見をバッサリ切って張り付いておられるのです!


 で…複数の教科で俺が良い点を取る約束が()()にかわされておりました。もう、俺は未来への約束で首が回らない状態であります…


「愛海瑠…」


「何処か分からないところあった?」


「それは今は良いんだ。それより、これ以上俺のテスト結果上昇を条件にされると…デート出来なくなるぞ?マジで」


「大丈夫だよ?毎日付きっ切りで教えるし♪デートはテスト終わった後でも良いんだらね♪」


「・・・俺と居られればいいってやつですか?」


「ですです♪私の中では、円斗君と居られる事が最優先事項となっておりますので♪」


「そう言われてしまうと何も言えないんだよな…弱すぎ、俺…」


 色々あっても、結局俺と一緒が一番!とか言われると、それでもダメ!!とか強く言えないのです。我ながらヨワヨワである。


 残りの時間はノート取ります君になっているうちに終わった。そして、昼休み…


「いつの間に弁当を用意したんだ?」


「昨日の夜ご飯と、今朝の朝ご飯の準備の時にだよ?時間かかるのは昨日で、今朝は詰めるのが主だったけどね♪」


「マジか…そう言えば、朝食が終わった後何か持って上がってるなぁ?とは思ったが…」


「聞かれたら誤魔化すつもりだったけど、聞かれなかったら聞かれなかったで寂しかったかも。まあ、仕方ないよね?今朝は、私の一部分に集中しない様に気を付けていたみたいだし?」


「な、何の事か分かりませんなぁ?」


 と答えつつ、内心何故分かったんだ!?と驚愕しております。仕方ないだろ!?徹夜で耐えてたんやで!?色々とやばくなってたんですよ!動きかがると余計に…って、言い訳にもならんのですけどね!?


「まあ、意識して貰えてるって分かったし良いけどねぇ?」


「う…全面降伏するのでお見逃し下さい…」


「別に私は気にしてないのに♪じゃあ、お昼休みも短いし、食べよっか♪」


「結構長いんですけどね?やっぱり…アレですか?」


「アレですね?はい、あ~ん♪」


「私たちが集まる前におっぱじめましたよ、こやつらは」


「那々瑠、相変わらず毒舌だねぇ…付き合い始めたばかりのカップルなんだから、少しは大目に見て上げたら?」


「この恋愛自由の学校の教員すら驚愕させるカップルを大目に見れる何て、喜美子は大人」


「まあね♪と言いたいところだけど、激辛料理すらマイルドに感じそうなほどの甘みを感じてるけどね?」


「さもありなん」


「ごめんね?喜美子、那々瑠。でも、これからの私は全てにおいて円斗君が最優先になるのでよろしくね♪」


「言い切ったよ、この子」


「その前に、その手を止めろし」


「…ごくん。すまん、二人とも…しかし、全部これで食べるとあまり時間に余裕がないのだよ」


「「全部食べさせる気なの!?」」


「え?普通だよね?」


「俺に問わないで下さい…」


「違うし、常識を覆すなし」


「愛海瑠が遠くに行ってしまった…まあ、それはともかく私たちも食べようか?」


「喜美子も大概マイペース」


「那々瑠に言われると否定したくなるなぁ…家来君たちが早く食べたそうにしてるよ?」


「なるほど…ホレ!報酬の餌だよ、下僕たち」


「「有難き幸せです!姫様!!」」


「…ごくん。なるほど、報酬があったのか?良かったな、お前ら」


「お前に言われるとありがたみが薄れるわ!!」


「マジでな!食べさせてもらいながらどの口が言うか!!」


「…ごくん。那々瑠って料理出来たんだな?」


「「無視すんなよ!?」」


「五月蠅い、下僕たち」


「「すんません…」」


「しつけられてーら…」


「料理はたしなみだからある程度出来る。まあ、弾除けにはなりそうだからこれくらいはね?一人分でも、三人分でもそんなに手間変わらないし」


「…思ったより優しいのな?」


「思ったよりとか言うなし。と言うか、隣の子が睨んでるけど?」


「ハッ!?今日も美味しいです姫!!」


「遅いよ、円斗君!確かに、意見を求めてなんていないけど…いないけど!でも、やっぱりそう言うのは欲しいんだよ?」


「すまん、タイミング悪くて…その…」


「まあ、甘い私は許します!でも、次は私ね?あ~ん♪」


「・・・あ~ん」


「・・・ん!中々良い出来です♪じゃあ、これからは交互に食べようね♪」


「・・・マジか?」


「マジです!はい、あ~ん♪」


「あ、あ~ん」


「・・・口から蜂蜜零れそう」


「私は何も聞こえないし、見てないからね?」


「一人、現実逃避を始めたし…」


「「姫!やつに天誅を与える許可を!!」」


「やっても良いけど…愛海瑠の恨みを買うよ?」


「「やっぱりなしで!!」」


「役に立たない下僕ども…」


「いつの間にか家来から下僕に下がってたんだね…」


「さもありなん」


「飽きない毎日になりそうだねぇ…」




「本当に最後まで食べさせ合うなんて…信じられないバカップル」


「あはは…もう、私は諦めたよ。それに、途中で愛海瑠はお腹いっぱいになって最後は円斗が食べさせられていただけだったよ?」


「一回やれば十分だと思う」


「円斗はともかく、愛海瑠が納得しなそうだよね、それ」


「我が友人ながら恐ろしい逸材を見つけてしまった」


「友人として温かく見守ろうよ?」


「時と場合による」


「流石那々瑠って言っておくね?」


「よきにはからえ」


「「姫!どこでもお供します!!」」


「・・・付いて来たら契約打ち切るよ?」


「「た、待機させて頂きます!!」」


「見てる分には面白いなぁ…」


「それくらい察せないようじゃ仕方ないよね?」


「だねぇ」


「ん?何の事だ?」


「分かってない円斗君も良い♪」


「愛海瑠はもう手遅れだね…」


「何がなんやら?」


 結局、那々瑠は一人で出て行ったが何処に行った?・・・あ!トイレか!!よく考えれば分かるじゃん…俺含めて男はアホしかおらんなぁ…



 そのまま、午後も愛海瑠VS教師の戦いは続き、俺はもう全教科優良点を取ることを約束させられたのだった。マジ困りますよ、愛海瑠さん…

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