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ルビーアイ  作者: アゲハ
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4話 噂話

3人で校舎内を歩いた


向かっていたのは教室だ


お互いが、お互いのソコへと足を運ぶ


その部屋へと足を踏み入れる前に立ち止まり、それぞれへ笑顔で手を振った








いつもと変わらない日常


授業を受け、ノートにペンを走らせる


だが今日は一味違う


だって、昼の休憩には大好きな読書が待っている♪


つまらない日々を変えたのは桜子からの本だった








4時限の授業をどうにか済ますと昼休みが訪れる


さて、お昼ご飯食べたし、ゆっくり【不思議の国のアリと巣】見よっかな♪


意気揚々と、その本を片手に教室内をクルリと見渡した



教室は、と……



まあ、いつも通りよそ者に風当たり強そーだし……


キョロキョロ辺りに目を配ると良い場所を見つけた


ベランダに出よっと♪


この高校は教室から出入り出来るベランダが各教室ごとに設置されている


椅子も持って出て、準備万端だ


てか、ホントは一応、外に属するであろうベランダに椅子を持って行っては行けないのだろうが……


ま、見つかってからでも良いよね♪



「さて……」



椅子に腰を下ろし優雅な時間を過ごす……









ハズだった、が……








本の表紙を開いた所で、私の聴覚が【ソレ】を捉えた








教室の窓越しの席で、誰だろう?


2人……


いや、3人が小声で話をし始めた


女生徒のようだ








(ねぇ、聞いた?)


(何を?)


(アノ件だよ)


(アノ件?)


(そ、アノ、体育館でバラバラ死体、ってか…… 破片しかなかった事件)


(あー、アレってさ、人の破片と血の海しかないらしーじゃん?)


(そそ! ミンチってか、ホント破片! 体の中から爆発したみたいなヤツだよね?)


(犯人見つかってないんでしょ?)


(てか、人の仕業(しわざ)?)


(だよね…… 爆弾埋め込む…… つーか、爆弾なら素材の残骸無いのかな?)


(それよね!)


(でも、爆弾の素材無かったらしーよ?)


(なんで知ってるの!?)


(お兄ちゃん、警察だもの♪)


(あ、そーだったね…… てか捜査資料の暴露ってマズくない!?)


(まぁまぁ……)


(てゆーか……)


(ん?)


(アレってさ、最近噂のアレじゃ無い?)


(何!?)


(ルビーアイ……)


(ルビーアイ?)


(超能力者? みたいな?)


(そんな感じ……?)


(なんか、能力出す時に眼が紅くなるとかなんとか?)


(でまかせでしょー?)


(そーだと思うけど、噂って元が無いと出回らなく無い?)


(まぁ…… ね)


(でもあり得なくない?)


(超能力者なんてスプーン曲げたり、人操ったみたいな位じゃん?)


(魔法のステッキでもあるんじゃね?)


(アハハッ! ありそ!)


(だよねー♪)








本に集中出来ない……


てか、魔法のステッキってなんだ……

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