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魔王の家庭教師②

久々に投稿。次こそ素早く作成したいとです。

「スキルの発現が?今発現されたのですか?今ですか??

・・・・・・おめでとうございます。」


驚きの声とともに微妙な祝コメを微妙な顔でされた。

白夜は戸惑うと妙に腹ただしい顔つきになる。

今まさにその顔だった。

どうやら私がスキルまでゼロになっているとは思わなかったらしい。


体の刻まれた技(スキル)が消えてるなんて流石の白夜にも予測出来ていなかったみたいね。」

ルビーは楽しそうに白夜を見た。


「なるほど。だから昨日は魔術が十分に発動しなかったのですね。合点がいきました。」


魔粒子の存在する気付いていなかったのだ。そもそも扱い方が分からない。

その状態でもあの光を一応出してみせたのだ。

むしろ優秀だろ、たぶん。


「おかげで世界が一変したよ。みんな少しずつ魔粒子が覆っているんだね。色もちょっと違って面白い。」

魔眼を発動して2人を見る。

ごくごく微量ながら2人の周りをキラキラと魔粒子が覆っている。

そして、私自身の周りも。

「ルイはかなりダダ漏れていたわね。思えばちゃんと魔粒子をコントロール出来てなかったからなのね。

今はまったく漏れてないし、コントロールは完璧みたいね。」

そう、見える・感じるようになってから自分の周りにかなりの魔粒子が蠢いていた。

勿体無いからコントロールして漏れないようにしたのだ。何より私の魔粒子は真っ黒だった。深い深い暗闇(くらやみ)、吸い込まれそうで我ながら怖かった。

あんなもの、他の人が見たら一発で魔王様だとバレるじゃないだろうか。


「城周りの白霧はだいぶ飛散してきたし、外で一回魔法を使って見てはいかがかしら?」

ルビーの提案は願ってもないことだった。

そろそろ汚名返上しときたいところだ。

魔眼と魔感知の体得によりやや気持ちも向上してきたし。


「早く魔術を思い出して頂けた方がルイ様のためにも良いかと存じます。

私とルビーランスとで介助させていただきますので存分に魔粒子をお使いくださいませ。」


「そうしようかな、外も出たいし。私自身早く魔法を使ってみたいしね」


「では参りましょう。」

白夜は手に魔粒子を集め奇怪な図形を描いた。一瞬にして出来上がったソレは私たちの足元に落ちる。

「なにこれ?」

「転移魔術よ」

ルビーが応えると同時に白夜も言葉を発した。

「発動せよ」

その言葉とともに光が溢れ、次の瞬間には私は庭と思しき土の上にいた。


ヤバイな、テンションあがる。


「すごいな。これ。あっと言う間過ぎて感動した。」

「もったいなきお言葉。ありがとうございます。」

白夜は嬉しそうに一礼した。


「ちなみに今のように魔粒子で陣を作って魔力を使うのは魔術、言霊を使ったり魔粒子をコントロールして魔粒子を変換させるのが魔法よ。」


違いがあったのか。

そういえばスルーされていたけど白夜は盛んに魔術と連呼してたなぁ。言い方の好みかと思っていた。


「まったく知らなかったよ。そうか、色々違いがあるんだね。」

「そうね、魔術は命令式を構築して陣に置き換えるから魔法より複雑な術式を発動出来るのよ。

まずは魔法を覚え、慣れてきたら術式を展開させても良いのかもしれないわ」


ふむふむ。


「スキルと合わせてさらに強力な魔法・魔術の展開も可能となります。スキルの体得も合わせて行うことがレベル向上には必要になるかと。

ちなみにスキルは多種多用に存在いたします。誰でも体得可能なスキル以外にも、固有(ユニーク)スキルなど種独特のものやスキル自体の進化もあります。」


ほうほう。


厨二心が再び刺激を受けてきた。

今ならやれる。

そんな予感とともにやる気も出てきた。


オラわくわくしてきたぞ。



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