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婚約者編 中編

皇帝の子は

王女 ✕

皇女 〇

らしいのですが、間違っていたらすみません。



 数日後、リリアンナ皇女と即急にお茶会をする事になった。

 お茶って言い方だと軽く感じるが外交なんだよな。

 皇帝と供にマクシェルに来るとの事だ。……母上が実 家(侯爵家)の伝てを最大限に利用して、纏めた話らしい。……父上もあまりにも強引な話で唖然とした。まさか、引っ込み思案な妻が……っと云う気持ちで対応が遅れたとがっくりと肩を落としてオレに謝ってきた。狸じいちゃんが、母上側なのも敗因の一つじゃないだろうか。さすが、ぽんぽこ!オレより国優先とかまじでシーザーの天敵。

 母上……若干引きこもりだったのに。ーー王妃としての公務も滞っていたから、側室話が来ていて父上が顔色悪くしていたのだが、どういう行動力だ。

 これだけ出来れば側室の件はなかった事になるかもしれないな……。ん?じゃあ、側室関係のイベント無くなるのか?

 ……アルベルト(隣国の王子)とクレアの仲違いを加速させるだけの人だから良いか。クラウドにも色目使ってたし。面倒なだけな人ってイメージしかないな。うん、問題ない。

 それにしても、おっとりとした雰囲気の琥珀の瞳を眠たげにした癒し系。通称ドリコちゃんか……まさか、幼い時に会う事になるとは思わなかった。何故、『ドリコちゃん』かと言えば、豊かな紫の髪をツインテールにしているのだが、そのツインテールがクリッと纏まって先端が尖っている。その髪型がファンの間でドングリかドリルかで論争が起こったらしいが、当初はあまりのどうでも良さでそうそうに下火になると思われていたその論争がとある大手二次作サイトでドリルである事を押し『追跡機能がある筈だ!』といい始め、それに乗ったファンたちがどんどん書き込み炎上を起こしたらしい。それを重くみた公式は、公式の見解ではと前置きし『あの髪型はドリルです』と、アンサーがなった。

 ドリルそのままでは、女の子なのにかわいそうだと最後に『子』をつけてあげようと云うことになり彼女は、ドリコちゃんになったらしい。ドングリ派の悪あがきで最初と最後の文字を取り、『子』で締めたという説もあったが……。

 前世ゲームを貸してくれた子がゲーム内容を説明しながら、教えてくれたので、オレもドリコちゃんとして覚えている。……正直、そのログを見たかった。最終的に『いつか三段変形だ!』と結論付けられていたらしい。どんな流れでそうなったのかが気になる。

 なんて事を考えながら、最初は自室で史実の勉強をしていたのだが座っていた椅子から立ち上がり、裁縫のセットが並ぶテーブル席に座ると、目の前のカギ針を扱い、生前高校で流行っていた時、女子が『お母さんもやろうよ』とやり方を教えてくれた編み物を始める。ここまで、無意識だった。一心不乱に何かを編んでいたのだが、……先に何かを先生に教えられながら編んでいたクレアが目を見開いて、オレの様子をガン見していた事に気づきようやく素に戻れた。つ、疲れているんだろうか。


「兄上、何をなさっていらっしゃるのですか」


 最近、オレの自室に入り浸っているカインとクレアだが、習い事をさぼらせる訳にもいかずに仕方なく、オレの部屋で出来るマナーやら学習は一緒にしている。無理なものはきっちりとクラウドが断ってくれているのだが、断るたびにクラウドの顔色が悪い気がする。オレから言おうかと尋ねたら何故か必死に断られた。なんでだ。カインと一緒にクラウドに講義されて居たのだが、……クレアの編み物の方が気になって仕方なくなってきたせいだな。これは。

 しかし、オレ付きの前だけならともかく、妹弟の前で本性を曝すのは、夢を壊す事になるとじいちゃんに釘を刺されている。

 夢とはなんだ?


「いや……今度、オレの婚約者候補としてくるノディオン帝国の女性は、戦場へ行く兵の為に守り袋を作ると云う慣習から裁縫の腕前を誇るらしいので…つい、気になってしまって」

「兄上、さすがです!」


 きらきらとした瞳を向ける前に何がさすがなのかを言ってくれないだろうか。カイン。屁理屈を重ねた身として居たたまれない。

 クラウドとオレ付きの者達はうろんげで冷たい目だ。どうせ、王太子らしくない事を考えてるだろうという突き刺すような視線だ。


「何をお作りになっているのですか?」


 カインの疑問に、なんだろ?何が作りたいんだろ。この赤の糸で……なんとなく、ちまちまと縫っていくとカインとクレアがどんどんとオレに顔を近づけてくる。


「それを完成させたらどなたに差し上げるおつもりでしょうか」



 カインとクレアがずずっと近寄ってきてさすがに危ないので、少し下がらせてから考える。


「……ああ、クラウド、良かったらマフラーでも編んでやろうか?」

「ご冗談を。まだ、死にたくありません」


 さらっと、物騒だな。別にクラウドの首を絞めるためのマフラーは編まないぞ。

 カインとクレアが、オレに近づけていた顔を同じタイミングで、クラウドに向けた。が、どんな顔をしているのかこちらからは見えない。……クラウドの血の気が引いた気がするが、どうした。


「じゃあ、フィン」


 護衛の名前を呼んだら、彼もにこやかに微笑んで断りを口にする。カインとクレアが揃ってフィンに顔を向けたが、また表情は見えない。


「その赤い糸が私の血の色になりそうなので、お断りします」


 ……まあ、オレを守る為に色々と、危険な目に遭うかもしれないしな。

 だが、フィンもクラウドも冗談が物騒すぎるぞ。


「……父上に……」


 皆、黙った。わかってる。オレもやめた方がいいくらい。

 父上にここ数日は、マッサージ以外近寄ってないぞ。母上が影からじーっと見ているのだ。フィンに指摘されてから気を付けてみると、母上が柱の陰からオレを見ている。……それにしても母上は護衛や侍女まで伴っていたのに気づかなかったオレって…。


「じゃあ、母上に髪飾りを作ろう」


 髪飾りなら大した時間も掛からず作り終わるだろう。そうなると、編んだのを最初からやり直さないとなー。花のモチーフを入れよう。


「母上にですかー」

「お母様に…」


 何故、親にプレゼントを渡そうとして、そんな不満な声をあげられなければならないんだ。

 せっせと、糸をほどくとカインは頬を膨らませ、クレアも恨めしそうだ。クレアは、自分で作りなさい。カインはいらないだろ。

 花を作り始めたオレの隣でクレアが真似をし始めたが、どうにも上手くいかずに半泣きになっているので、あれこれ口を出すとキッと睨み付けながらも、指だけは動かしている。上手になれよー。ヒロインなんかに料理は仕方ないとして、裁縫は負けんなよ。……カインが「クレアばっかり」と、恨めしそうだ。お前ら仲悪すぎだろ。






++++++++


 糸をかなり融通して貰って調子に乗って、ポンチョを作っていた……後悔はない。ただ、初めてドリコちゃんに会う日に目が充血とかアホすぎる。夜更かししてまで、ポンチョからカーディガンになる品を作っていた。まあ、ボタンのつけ方でそう変形しますよって奴だけど。オレは、どれだけ手仕事に飢えているんだ。

 フィンに出来上がった品を見せたら、うわ、やっちゃったよこの人って顔された。

 仕方ないじゃないか。母上がオレを避けてるんだから、確実に会う今日に渡したいと思っていたんだよ。



「さて、母上に渡そうかな」

「は?今ですか」



 フィンがせめて、皇女が帰ってからにしましょう。ノディオン帝国の風習を知らないんですかって。知ってるが、別にこのくらいの編み物なんて、ドリルちゃんには片手間だぞ。




 なんてー……、思っていた今朝のオレをだれか殴れ。

 茶会の為に設けられた席に座り、自己紹介を互いにしていく。それにしても騎士とか侍女とか結構いるのに基本、空気扱いなんだよな。まだ、違和感を感じる時があるな。




「初めまして、ノディオン帝国第一皇女、リリアンナ・エリス・ノディオンと申しまふっ。あ、あ…ー!!あの、リリアンナとお、お呼びください!」



 惜しい。噛んだ。

 一生懸命リカバリーしようとしているリリアンナに生暖かい視線が帝国の騎士側からそそがれている。オレが失敗したら容赦なく切り捨て始めたクラウドにぜひ、参考にしてほしい姿だ。……いや、やっぱり生暖かい視線はいらない。

 父上は皇帝と何か別な席になっているらしい。オレも皇帝に挨拶したほうがいいのではないかと、隣に座って保護者している母上に問えば、



「良いのよ。むしろ、好機!!」



 母上、そのガッツポーズは王妃としてだいぶアウトです。ほら、対面しているドリ……リリアンナ皇女がびくっとしたじゃないか。しかし、渡したポンチョを肩にかけて、わざわざ髪型も今朝とは別にし、オレがあげた花の髪飾りにしてくれたらしい母上の姿は素直に嬉しい。そして母付きの侍女よ。突然、面倒ごとを押し付けてすまない。



「あ、あの、シーザー様、これを!!」



 突然、側付きの騎士を呼び、小さな箱から刺繍入りのハンカチを差し出してくるリリアンナ。そうそう、大輪の薔薇の花を刺繍したハンカチをシーザーに渡して、リリアンナがシーザーに対して、アピールするんだったっけ。帝国では針仕事が出来る子が良い嫁の条件だからな。ただ、シーザーは、リリアンナが帰国した瞬間に池に投げ捨ててしまうんだけど。……カインが兄の行動を怒りそれを拾って、ずっと持っていたことから、それを知ったリリアンナとの淡い恋が生まれるんだっけ。……あれ、それだと、カインの恋の為にオレがこれ捨てなきゃいけないのか?

 こんな可愛い女の子が頑張って作った物を?ーーどんな罰ゲームだ!!痛む。良心が痛む!シーザーすげえ、けど、最低だ。

 ーーよし、兄が別な方法で応援するから、その恋の生まれ方はなかった事にしてくれ。カイン。

 うん、気を取り直して礼だな。ううんーっと、咳払いして。



「ありがとう」

「ひゃい!!」



 噛んでる。

 八歳だもんね。そして、オレだけ保護者同伴でごめんな。何故か母上が纏める気満々なのが怖いぞ。



 オレは、ハンカチを取り出して、その百年に一度の天才と言われたリリアンナの裁縫の腕前を確認してみた。スチルは有ったが、それを実物としてこの目で見る事になるとは、と若干ミーハーな気持ちで逸る気持ちを隠しながらハンカチを広げてみた。



 ………あれ?



「あ、あの不格好で申し訳ありません。そ、その……針を持たせて頂いたのは最近で……」

「……いいえ、お上手ですよ」



 広げた白いハンカチには可愛らしいイラストネコの刺繍が端っこにちょこっとされている。……うん、出会う時期がおかしいんだ。八歳の子ーーしかも、最近針を持ち始めた子に何を期待していた。



 落ち着く為に紅茶を一口飲む。い、意外と動揺している。否、違う。何かやばいことをしたと気づいているが、脳が必死にその事を考えるのを拒否しているから、思わず、フィンの方を見た。そっぽを向いたな。お前!!



「あの、ところでその赤の髪飾りとカーディガンは、シンシア様が……」



 母上、その悪人顔負けのあくどい企み顔は何ですか!?リリアンナよ。落ち着けよ。数年後は、オレなんか足元にも及ばない針子職人になれるから!ーー皇女だけど。そして、それは編み物だ。




「いいえ、シーザーが作ってくれたのよ。リリアンナ皇女様にぜひ、腕前を披露したいと言ってきかなくて」




 ーー母上、側室はいりませんね。明日から公務漬けにしてやる。父上に言ってオレが手伝っていた分も全部、ノシつけて返してやる。狸じいちゃんに言えば嬉々として手伝ってくれる筈だ。………じいちゃん(宰相)が一番得をしてる気がするのは気のせいか?



 にっこりと、花が咲いたように笑う可愛らしい少女に恐怖している。オレは、なんですかとばかりに微笑み返す。いや、これはこの子の兄の第三皇子、隠しキャラ『エルトシャン・ダグー・ノディオン』が料理対決でそうとは知らずに勝ってしまったヒロインに対して、「ーー俺に勝負で勝つと云うこの意味がわかっているのか」と、最終的にエンディングで帝国にかっさらわれていくendだったよな。待て、オレは勝負してない。

 いらん。狂愛と口にしながらも監禁するの反対!!自分の特技の勝負で勝った異性をどんな手を使ってでも閉じ込める風習反対!!「その才能を俺だけの為に」だっけ?HAHAHA、馬鹿野郎。民の為に使えー!!



「……シーザー様が………」



 ジーっと、母上に渡されたカーディガンを見つめるリリアンナが震えてる?……危惧している内容とは違う意味で嫌な予感が。



「皇女?」

「わ、わたしは……、このような素晴らしい物をお作りになる方にあのような粗末な品を―…」



 ぽろぽろと、何かが頬をって……、



「リリアンナ!ーー誰か、暖かい濡れタオル」

「はい!」



 ひっくーっと泣いてる。ああやばい。このままだと目が腫れるぞ。オレ付きの侍女が走って行くのを尻目にリリアンナの側に行き背中を擦ってやる。



「どうしたのですか」

「だって、だって……」



 プライドを踏みにじってしまったらしいのはわかっている。しかし、母上、硬直するのはやめてください。事態が思わぬ方向でしたか。あとで説教だ。

 騎士たちも自国の皇女の涙におろおろって。お前たち、女性相手に気の利いた言葉一つ出せないのか。ああ、違うな。オレがいるせいで、どう対応すべきか悩むよな。



「ほ、ほんとうは……、さいきん、針をもったというのはうそで…、ずっと、がんばってるのにぜんぜん」



 どうやら、白鳥になる前のアヒルの努力裏を垣間見てしまったようだ。ごめん。本気で期待してた分、罪悪感が。

 しゃっくりを上げるリリアンナの涙をもとから持っていたハンカチで拭いながら、考える。



「そうですか。それでも、オレに刺繍入りのハンカチを作ってくださったんですね」

「、じょうずじゃなくて……」

「嬉しいものですよ」



 ここで、やる気を無くすようなことを言ってはダメだ。昔、山田太郎の弟は、オレの不用意な言葉で勉強をする気を無くし、どんどん阿呆になっていった。こんな小さい女の子のやる気の芽を潰さないようにしなくては。

 にっこりと微笑んで、リリアンナの手を取る。……男女は、小さい頃は女子の方が成長が早いが、良かった。一歳差が手伝ったおかげかオレの方が手が大きい。



「このようなお小さい手で出来る事は限られています。それでも、リリアンナ皇女が、オレを思って作ってくださった物に価値があるのです。」



 椅子に座ったままのリリアンナ皇女に跪いて、本当ですよ。と付け足す。大概、これで近所の子供たちは泣き止んでくれたが、同じくらいの子にすると見上げる形になってしまうな。本来は、目線を合わせるために膝をつけるのに。年の差を考えたら、こうなってしまったが肉体年齢は一歳差だった。その辺もきちんと修正していかないと。そして、シーザーらしい言い回しにするとなんか気障っぽいな。ちょっと、むず痒い。

 オレ的に『今回はドンマイ!でも、くれたものは嬉しいぜ』でも良い気がするが、どうだろう。きっと、クラウドに叱られる。それとも、久々に祈祷師コースかな?

 祈祷師には今度、何を横に流してもらおう。



「シーザー様」



 濡れタオルを持ってきてくれた侍女から、タオルを受け取り、皇女に手渡す。そのあとに宰相からのご指示ですがと、耳打ちがあった。………じいちゃん。気の利くじいちゃん過ぎて脱帽だぜ。



「すまない。帝国の騎士たちよ」

「はっ」

「皇女に部屋を用意した。案内させるのでそこで皇女には休息頂きたいのだが」

「はっ!!」



 一糸乱れぬ敬礼をされた。実際見るとびっくりする。



「あの、」



 涙が引っ込んだらしいリリアンナが、騎士にエスコートされながらもちらちら、オレを見ている。それを背中が見えなくなるまで笑顔で見送りー…さて、母上だな。



「母上」

「は、はい!!」



 何故、そんなびくびくしてるんだ。オレは笑顔のまま振り返っている。まったく、



「ーー企むなら、相手の性格もしっかり吟味なさってからにしてください」

「シーザー様、そこじゃないです」



 メッと母上を叱りつけたら護衛をしていたフィンから容赦のないツッコみが飛んだ。



「わかってる。冗談だ。ーー泣いてる女の子を前に慰めてあげないのはどうかと思い、」

「シーザー様、叱り慣れていらっしゃらないのでしたら、宰相様にご報告いたしましょうか?」

「え、どこら辺が違うんだ?」



 オレは、割と本気でここを叱ろうと思っていたんだが違うのか?



「下手をしたら、外交問題です。さすがに……帝国は、矜持を傷つけられたと訴えてくるかもしれませんので」



 フィンの真面目な指摘に、ああ確かにとようやく思い直す。



「では、母上。宰相に説明に行きましょう。ほら、立ってください」



 ビクビクしている母上の手を引き、だってだってと泣きごとをいう母上をどうにか説得しながら、引きずってでもじいちゃんの前に出さないと行けない。側室問題が表に出てきたら、面倒だ。



「母上、大丈夫です。オレは、母上の味方ですから」

「……わたくしの?」



 何故、母上は呆然としているんだろう。しかし、今は構っていられないので、じいちゃんのところに連行しなければ。



 

「目指せ!側室潰し!!」


 母上、何故、初めて聞いたような顔をするのですか。フィンもあー、言っちゃったみたいな顔は傷つくぞ。



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