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竜と妖精 ③



 フィンの走って行ったという部屋をルーカスに案内してもらい、将軍に続きルーカス、オレ、クラウドの順で部屋に入る。

 変に片づけられている部屋に将軍が眉を顰める。


「仕分けを行ったという報告は受け取らんぞ」


 奥の方に歩くと暗い中で人の影が見える。ーー窓から入る月明かりでただ、佇んでいるだけだとも取れる男は下を向き……なんか踏んでる。

 うん、『灯り(ライト)』を向けたら部屋の先に居たのは何かを踏んづけているオレの護衛の姿だった。

 ……踏んでるの古ぼけてはいるが厳つい剣だな。



「フィン」

「シーザー様」



 オレの姿に一瞬眉を顰めたが、



「ーーお待ちください。トドメがまだです」



 フィンの足から必死に逃げようとバタバタしている剣……猫に捕まった鳥を連想する不思議な光景だ。しかし、フィンがトドメと不穏な発言をした瞬間から、一転シュールな光景は命乞いの場となった。



『やめろーっ!我が何をしたというんだ!!』



 ジタバタと動く剣の姿にオレとフィン以外が絶句している。

 あー、あれが魔剣グラジオラスか。

 威厳ある声で人の精神に関与し脳に響かせ、周りの人間を洗脳する困った魔剣は、今オレの困った護衛に踏みつけられている。

 なかなか受け付けがたい光景だ。



「フィン、人(?)を踏んづけるのはかわいそうだぞ」

「あれ、人なのですか?」



 クラウドの問う声。確か、悪い魔法使いが封印されて、ああなったのだから人と言えば人かな?

 でも、その話も三百年前らしいから、人として数えるべきか。



「シーザー様、ついでに金棒をお借りできましたら……一撃目が重要なので」


 フィンは仕留める気だ。



『貴様は、もう壊しに来てるよな!?我を見た瞬間からの殺意はなんだ!?』



 魔剣の問いにフィンは事も無げなく答えた。



「弟かと思ったので」


 弟の気配がするっていってたのに。きょろきょろ他の人影を探したがない。……魔剣と同じ気配……?



『不仲か!?』

「いえ、良好です」

『嘘つけよ!!』



 魔剣にツッコみたい所をツッコまれた。

 真顔で心外だとは流れ的に言えないぞ。フィン。



『いいから退け!我を誰だと思っている』

「なんでしょうね。まあ、特に愛着がないので、壊す事に躊躇いはありません」



 フィンさん、たまには躊躇ってください。声に感情が伴っていない。本当に弟との仲は良好なのか。疑問だ。



『おいぃーっ!この鬼のような男はなんだ!?』



 魔剣の疑問にオレは仕方ないなと答える。



「オレの護衛」

『引き取れ!!』



 言いたくなる気持ちはわかるけど。



「シーザー様に引き取られる前に破壊は可能だが?」

『迷いがないな!?』

「弟と同じ気配のものを残していて録な事がないので」

『弟も滅しろよ!!』

「え、何故?」



 心底理解不能といった体のフィン。……ぶらこ……いや、身内と他人への差だな。



「わかった。フィン」

「なんでしょうか」


 とりあえず、フィンを止めたが特に魔剣にかける情けはなかった。うん。



「ちょっと、人を操って国家転覆を狙う魔剣だが、どこかに厳重に埋めれば良いだけ……かな?ーーやっぱり、破壊したほうが……」

『主従で鬼か!?まだ企んでる段階で冤罪だ!!むしろ、なんで知ってる!?この兄ちゃんよりこえぇよ!!』



 なかなか忙しない魔剣のようだ。



「もしや、魔導師グラジオラスの成れの果てでしょうか?」



 クラウドが興味深そうに伝承としてはありますね。と、……そういえば、クレアとカインが最近、歴史関係をクラウドによく質問していたが、……あの双子に質問された後のクラウドがやたら疲れきっていたのは何故だろう。



「ああ、クレア様が扇子で口許を隠しながら、『ふふ…、随分滑稽な方でしたのね』と……あのポンコツ化する前の王妃様のような笑みを浮かべて嘲笑なさった」



 クレアーっ、悪役王女の道を歩くのはまだ早いからな。兄になんとか軌道修正する機会をくれ。

 そして、フィン、声真似が上手すぎる。特技でいいな。



「ええ、それとカイン様に……えーと……」

「『この程度の魔法、大袈裟な詠唱をしなければ発動しないなんて、……ふふ、僕が相手でなくて良かったって思わせられないのが残念だよ』でしたね。クレア様に負けず劣らずの悪人顔でした」

「……カイン様とクレア様はどこを目指しているのでしょうか。シーザー様」



 ……悪の花道かな?

 あれ、オレがシーザーの本分に沿わないせいか、カインがおかしなことに……い、いや、違うな。

 カインはきっと、どこかで軌道修正されて話を聞かない正義感な猪王子に戻る筈だ。

 そうなると、オレも冷血で自分勝手な王太子に戻るのか……その前にフィンに叩き潰される未来しか見えない。っていうか、こんなに有能で手加減がないフィンってゲームでどの立場なんだ。

 ゲーム開始時前に王家に愛想を尽かして冒険者にでもなったのだろうか?



「殿下、遠い目ですが、どうかなさったのか?」



 将軍に心配されてるってどんだけだよオレ!



「魔剣に国家転覆されるより、フィンとフィンの弟に反旗を翻された方が恐ろしい事になりそうな気が…」



 ごくりっとオレ以外の人間も喉を鳴らす。



「しません。お給金さえちゃんとくださるのでしたら」



 にこやかにオレ付きになってから楽なのと待遇がいいと……。

 え? オレ付きで待遇いいの? 他でどんな扱いだったんだ?




『何を我を忘れてのんびりしている!この男をどうにかしろ!!』

「ああ、フィン。一応拘束するから足を退けてくれ」



 短く詠唱をすると、魔剣が『くくっ』と不敵に笑うのを感じる。

 あー、確か魔法無効(アンチ・マジック)が有ったな。ま、いっか。

 集中して魔法を放つ。


「『空気(エアー)』!」


 ついでにゲームではこんな名前の魔法はない。オレがエアクッションの為に開発した魔法だからだ。

 他にも使いどころがないか随時考え中だ。



『おいぃーっ!!』



 魔剣が非難の声をあげた。いや、拘束すると言ったじゃないか。



『なんだこの奇妙な空気の層は!?』

「エアクッション?」



 ついでに魔剣を包むように風が弧を描いて巡回している。イメージとしては、シースルーなクッションを円状に創り中に魔剣を取り込んでいるかんじかな?本当なら拘束専用の魔法があるが……一瞬忘れた。だからなのか、クラウドの目が冷たい。


「風の檻を創ったとの解釈でよろしいでしょうか?」

「あー…うん、檻ダヨ。檻デイイデス」



 世の中、全てを口にしない方が胃に優しい筈だ。



「ああ、なるほど」



 フィン、迷いなく外から感触を確かめるな。



『いや…ふ、風の檻か……だが、我に掛かれば』



 いや、風のクッションなんだけど……、魔剣が魔剣らしく空中に浮き始めた。



『このように簡単に!』



 風に向かって突撃かー。勢いよく突進したけど……あー、突進された分、ビヨーンッてクッションが伸びて、突進された分の力で跳ね返って別な空気の層の壁に弾き飛ばされた。

 弾力のあるクッションってイメージが悪かったのか若干トランポリンみたいな効果も備わっているみたいだ。

 そして、跳ね返した反対方向の層を少し調整し直しさらに飛び跳ねないように魔剣を受け止めさせる。


 そのまましばらく動かないというかーー震えているので、オレは口を開いた。




「大丈夫か?」

『なんじゃこれは!?』



 魔 剣 が 吠 え た。



「相手が怪我しないようにだな」


 仕方ないので説明しようとしたら魔剣がさらに怒鳴ってきた。



『優しさが痛いぞ!むしろ、優しさのせいで虚しい!!魔法を無効化させる気満々で突進したのに跳ね返された上で優しくキャッチされた我の気持ちになれ!!』

「どんまい」

『じゃねえよ!』

「ーーオレ」

『我宛ですらなかった!!』



 優しくされたくないって言ったじゃないか。



「拘束と云うよりも行動制限ですね」

「そうか?」



 フィンが興味深そうで、クラウドが室内の隅で蹲って、「どこかで王子としての正道に軌道修正してくれないだろうか……?」と嘆いている。クラウド、帰ってきなさい。反省点があるなら聞くから。



『くそ!何故、我の無効化が効かぬのだ!』



 悔しがる魔剣には悪いが、多分、オレの方が魔力が強いせいだ。

 ヒロインが魔剣を倒すには、魔力が高ければ魔法無力化(アンチ・マジック)をされる事もなく倒せるし、力なら魔剣に操られたルーカスと一騎討ちになるし、教養はルーテンベルの民を人質に取られ時間制限が付きとあるアイテムを探しだして魔剣に見せなければならないだった筈だ。

 何を隠そうこのヒロインなのに一騎討ちで攻略キャラ(ルーカス)を叩きのめすイベントが気に入りだった。

 叩きのめすとルーカスを攻略できなくなるけどな。

 恋人ではなく強敵と書いてライバルになってしまう仕様だ。

 二回くらいルーカスをこれで攻略失敗して、代わりにマックスとアルベルト攻略に切り替えたので確実な筈だ。

 真面目に攻略本に向き合う結果になったのだ。王道メインヒーローは攻略しやすいと聞いていたのだが、だが、山田太郎のルーカスの攻略はplayは四回目だった。オレは、恋愛より友情のスチルの方が断然好ましいと思う。

 そう、なんで自分に恋人もいないのに異性(ヒロイン)に恋人が出来る手伝いをしなきゃいけないんだ…。

 山田太郎の時、「お母さんのおかげで付き合えるようになったよ!」と知らないうちに仲人をしていたオレはゲームすら仲人しなきゃならないのか。



「シーザー様、これに何か恨みでもあるのですか?」



 ぎりぎりと歯噛みしていたオレの様子にフィンがやはり叩き潰しますか?と、いや、違う。特に恨みはないんだ。ただ顔が恨みがましいものに変わったのは……なんでだろう。

 それにしても、今思うと美形で立場があって優良物件なのにヒロインの逆ハーメンバーに収まってしまうメインヒーロー達って…。

 オレは思わず苦い表情をしてしまう。

 心の弱い部分に寄り添う存在(ヒロイン)

 立場を忘れる程ハマるヒーロー達。

 一人で多数の男の心を癒す存在って詐欺師か、No.1キャバ嬢か……出来るバーのママか。

 いや、違うな。確か逆ハー条件は、腹を空かしているルーカスに弁当を差し入れする事からだ……うん、イメージとしては給食のおばちゃんだな。

 じゃあ、仕方ないな。給食のおばちゃんほど、子供の胃袋を掴む存在はいない。逆ハーされても、給食のおばちゃんなら仕方ないと思えるのは不思議。オレの心の平穏の為に逆ハーヒロインは給食のおばちゃんと云うことにしよう。

 むしろ、伯爵子息のルーカスが腹を減らして倒れてる方が問題だ。

 ルーカスの生活スタイルを向上させないと。



「シーザー様」

「なんだ、フィン」

「あれをいかがなさるのですか?」



 考え事のし過ぎだったらしい。魔剣が風のクッションの効力が利かない場所ギリギリの方に陣取り、すね始めている。



『我が……我の魔法が通じぬなんて……』

「ああ、すまない。オレの魔力の方が高いから」

『そんな訳あるか!貴様のようなガキが我より高いなどとはあり得ぬ!!』



 絶対的自信があるのだろう、魔剣が怒りを露にしたが、クラウドが持っていた持ち運び可能なステータスがわかる水晶に手を置き、測定してから魔剣に見えるように差し出す。



『…………』



 黙った。

 オレも思った。隠れキャラ(シーザー)、まじすげぇ。そのおかげで好き勝手に魔法を弄れるんだけど。



『……魔王?』


 さすがにそこまではない。と思う。



「いや、この国の王子」

『はあ!?その護衛がなんでジジイと子供が混じって……いや、それ以上にお前が背負ってんの金棒だよな!?どこの世界にそんなもん持ってる王族が居るんだよ!!もっと優雅で…』

「待て、魔剣」



 フィンが声を張り上げた。ど、どうした。



「そのくだりもうやった」

『知 ら ね え よ !!』



 確かにその通りだが。

 フィンは悪気がないと言わんばかりに。



「城に戻れば、国王陛下がシーザー様の為にご用意なさったメイジスタッフがある。正直魔力の籠った宝石をちりばめ過ぎて目に痛い・財布に痛い・陛下の親心が痛い・殴られたら痛そうだの優雅で実用性がない王族が持つに相応しい品がある。それでもこの金棒を選んだシーザー様だが国家転覆など企む貴様が文句を言える立場か」


 フィンさん、心と耳が痛いと追加してください。



『とりあえず、お前とそこの王子は全力で国王に謝れ!!』



 魔剣が正論を。

 オレは眉を顰め、確かにと頷く。


「そうだな、……これよりめん棒が欲しいと漏らしてしまったことは謝罪したが」

『国民にも謝れ!!』



 

 憤慨している魔剣。ここにこのまま置いておいてもルーテンベル領土の民とルーカスが心配だしなあ。



「破壊・粉砕・粉々……」

『何を物騒なこと呟き始めた!?』

「いや、どういったらオブラードに包めるかなと」

「では、一撃必殺で」



 何かオレの講師がおかしなこと言い始めた。


「クラウド、ちょっと、オレをどこに導くか決めてから喋ってくれ」

「血まみれ王です」

「よりにもよって!?賢王とかは!?」

「それだと私が裏から牛耳れないじゃないですか!!」



 頭のいい人が一周回っておかしな発想を始めた。



「シーザー様の性格を吟味した結果です」

「いえ、シーザー様の性格を吟味した結果だとしたらおかしいですよ。クラウド殿」

「フィン殿、大丈夫です。シーザー様が何もせずとも粛清王の名は思いのままにしてごらんにいれます!」



 きりっと何かいい顔しているクラウドの目が淀んでいるので、オレは無言で金棒を持ち上げて魔剣に近寄る。



「おい、何をした」


 目つきに険が混じっても仕方ないと思う。



『べ、別に操ったりしてないんだから!操ろうとしたちびっこが、そこのジジイの変な迫力のせいで護られてるから、ちょっと負の気持ちを増幅させてるだけだから!!」


 途中からなんでツンデレ口調。……金棒をちらつかせたせいか。


「何、我が孫ルーカスを操ろうなどと不届きな考えを持ったということか」


 ギラリと双眸を鋭くする将軍。



「ふ、だが甘いの。魔剣ーーいや、魔導師殿」

『な、なんだ……』


 将軍の威圧感に引き気味の魔剣ににやりと笑う将軍。



「魔法などそのような惰弱なものは気合いさえあればいく様にも跳ね返せるわ!!力こそーーそう腕力こそが正義!!」



 このジジイ、剣と魔法の世界で片方の存在を完璧に否定しやがった!!



「ジジ様かっこいい」


 ぽーっと将来の炎の魔法と剣の名手が何か開けてはいけない扉を開けそうだ。それは脳筋に続く入口だ。すぐさま閉じなさい。

 オレは、そっとルーカスの耳に「魔法を使えると、肉をすぐ焼けるんだぞ」と囁いておいた。ーールーカスが葛藤し始めた。あとからもっとせんの……説得しなければ。一瞬、クラウドが乗り移ったように物騒なこと言うところだった。


 ルーカスが切なさそうに考え事をする最中、フィンがクラウドを正気に戻すために往復ビンタしている。ちょっと待て、白目むいてないか?



「クラウド、正気に戻れー」



 とりあえず、冷水を頭から落としてみた。「はっ、私は一体」と、正気に戻ったが密かなクラウドの本音はしっかり、|じいちゃん«宰相»の耳に入れておこう。こいつは未来の宰相候補だから不穏なところはしっかり矯正してもらおう。



『あほかー!!腕力だけでどうにかなると思うなよ!!っていうか、何故我の洗脳が通じねえ!?』



 これは、もう将軍だからとしか言えない。



「は、健全な肉体には健全な魂が宿る!!他人に自分の思考を操られるなどまだまだ修行が足りぬ!!そう一に孫、二に修行、三四は戦場、五に孫とのふれあい!!そんな儂が心を操られるなど笑止!!」



 いや、魔剣が操ろうとした標的はルーカスなんだけど……。将軍の暑苦しさが魔剣の魔力を超えてルーカスを護った?そんなバカな。……将軍に目を向けると、上半身をむき出しにして、マッチョ自慢を……。

 うん、暑苦しい。マーライオンってなんか狛犬に似てるから魔よけの効果でもあるのかもしれない。



『なんだと…そのような事…、いや、我の覇道は他者の介入で途切れてしまった。我の肉体が貧弱だったせいだというのか……』


 将軍の勢いに負けて、魔剣グラジオラスが揺らいでいる。


「ふ、グラジオラスよ」



 将軍がきらりと輝く白い歯を見せながら微笑んだ。



「これから己を鍛え上げればいい」

『これからだと?』


 すっと手を差し伸べる将軍。

 どうやら展開もクライマックスのようだ。せんべえと緑茶欲しい。バリバリ食べながら、「この俳優、顔濃いわー」と鑑賞したい。



「おぬしの半生は知らぬが」


 クラウド、「吟遊詩人が語り継いでおりますし、民話としても有名……」と青ざめるな。フィンは、「魔法を使用出来た方がおいしいご飯が食べれるようになりますよ」とルーカスを説得している。そのまま、頑張ってくれ。ルーカス、想像だけでがっかりしたり、涎を垂らすな。



「これから、儂とともに鍛えればいい」

『貴様は、まだ我がまだ間に合うと言うのか』

「当り前じゃろ」



 ……風の檻と呼ばれたものを一切解除してないのに、どうして、将軍と魔剣はオレの魔法の範囲を越え、歴戦の勇士が再会したように歩み寄って互いに抱き合えるのだろう。


 その姿、濃いなー。




「シーザー様、このまま魔剣に対する処置を将軍にお任せしても」

「それに関しては問題ないんだが、フィン」

「はい」


 イベント思い出して、そういえばルーカスと魔剣の因縁でとある事項を思い出した。魔剣、火系の魔法に耐性があるんだよな。うん、


「魔剣って、中央にある大きな宝石さえあれば長い時間をかけて剣の形状に戻るから今の時代だけでも

剣の部分を作り直してフライパンにしたいなって言ったら怒られるかな?材質的に焦げ付きにくいらしくて」



 クラウドとフィンに両肩を抑えられて、退出することになった。

 やはり、友人をフライパンにしたいと言ったら怒られるか。


 ーールーカス、将軍へ告げ口はやめてくれ。悪かったから!





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