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Ansau  作者: 夜乃 杏梨
1/1

神城戸tekist

10歳の夏。私は感情を亡くした。

誰にも心を許さなくなった。

小さな少女だった私には何も理解できなかったから。


12歳の夏。君に出会った。

君にだけ心を許した。

許せる理由は単純だった。


13歳の夏。君はあっさりと姿を消した。

とても悲しかったと思う。

_______不思議と涙はでてこなかった。


数年後の夏。私の“カゲ”が消えた。

時も止まった。

そして、全てを失った。


数百年後。君ともまた出会った。

いや、君らと。

嘘ではない、“本当”の仲間と出会った。

消えたはずの君もそこにいた。


この話はそんな私の話。

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