第2章:愛の深淵、理性の崩壊
奈々との共同生活は、愛と依存の螺旋階段を昇り続けていた。
真司は、仕事での成功を奈々のおかげだと認識しており、奈々の存在こそが自分の生きる理由だと考えるようになっていた。
しかし、17歳という事実は、真司の倫理観と社会的な恐怖を、常に揺さぶっていた。
◇葛藤と奈々の誘惑
ある日の深夜、真司は仕事の成功と奈々への罪悪感から、深く酒に酔い、リビングのソファで眠ってしまった。
奈々は、真司の隣に座り、静かに真司の頭を撫でた。
「真司さん…ごめんなさい。私があなたを惑わしているのは分かっています。でも、未来のあなたが病気に苦しむ姿を見るのが、怖くてたまらないの」
奈々は、真司のネクタイをゆっくりと緩め、シャツのボタンを一つ一つ外していく。
その手つきは、慣れた妻の優しさと情熱に満ちていた。
真司は、うっすらと目を開けた。奈々の瞳は、涙と強い決意に満ちていた。
「奈々…ダメだ。僕は、君の未来を奪うようなことは…」
真司の声は掠れ、抵抗の意思は弱々しい。
奈々は、真司の耳元で熱い吐息と共に囁いた。
「私は未来の妻です。未来の私は、あなたとの愛を全て、この身体に置いてきた。私は、真司さんの愛を知っている。真司さんの身体が、何を求めているかも…」
奈々の言葉は、真司の理性の最後の砦を打ち砕いた。
彼は、法律や社会規範よりも、奈々の愛と自分の未来の命を天秤にかけるようになっていた。
◇濃密な現実:愛の結びつき
その夜、真司と奈々は、時空を超えた愛、そして運命の書き換えという、不可逆な一線を超えた。
奈々は、17歳の身体から、未来の妻としての経験と技術で、真司を深い愛の陶酔へと誘った。
彼女の肌の温もり、甘い香り、そして魂の震えは、真司に絶対的な安堵感を与えた。
真司は、罪悪感よりも愛する妻との再会という強烈な幸福感に包まれ、奈々こそが自分の運命の全てであると確信した。
奈々の濃密な愛撫と情熱は、真司の仕事の疲れや心の闇を全て洗い流した。
彼女の身体は、真司にとって最高の癒しであり、生きる力の源となった。
「真司さん…大丈夫。私がいるから、もう何も怖くない」
奈々は、真司の身体を深く抱きしめ、愛の証を刻み続けた。
真司は、この愛こそが自分を救うと信じ、奈々という危険な存在に全てを委ねた。
◇奈々の懸念:記憶の消失
しかし、愛の深まりと真司の成功は、静かな破綻の影を呼んでいた。
ある日、ベッドの中で、奈々は真司の胸に顔を埋め、小さな声で呟いた。
「真司さん…未来の記憶が、少しずつ…ぼやけていく…」
奈々の瞳は、不安に揺れていた。
彼女が未来から持ってきた情報は、真司の現在の成功と健康が確定するにつれて、存在価値を失い、消失し始めていたのだ。
「あれ?私、未来で本田おじさんの奥さんの名前、なんて言ってたっけ…麻美さん、じゃなかった…雅美さん…?」
真司は、奈々の記憶の曖昧さに、初めて底知れない恐怖を感じた。
奈々が本当に未来から来たのなら、彼女の存在が消えるということは…?
真司は、愛すれば愛するほど、奈々を失うという残酷な運命に直面し始めた。




