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いまは緑色の芝生  作者: 三号


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マーキュロクロム

 また、新しい傷が出来ました。これで何度目か解らないほど。

 きっとわたしの体には、いままで負ってきた傷跡でいっぱいに違いない。


 薬箱から消毒液を出す。


「いったいなあ」


 なんて、独り言を言ってみたりするのも何度目かしら。

 きっと数え切れないくらい。


 神様がカウントするのをやめろって言ったから。


 何度も何度も、消毒液を塗る。「消毒をしたって、傷を直す事にはならないんだ」と、誰かが言ってたっけ。


 傷は自分で治そうとしないと直らないんだって。なんて我が儘。


 もしわたしが直そうとしなかったら、この傷はどうするつもりだったの。


 きっとそのまま。いままでだって、自分で治そうとした傷なんてひとつもない。このひじの傷も、ももの傷も、おでこの傷だって、ひとつも治っていない。ずっと、わたしを痛がらせて困らせている。


 でもわたしは傷の直し方なんて知らない。だって、誰も教えてくれないんだもの。


 そしてわたしは、もう一度消毒液を塗る。

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