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人類のパートナーとして扱えば……

 ある博士が人類のパートナーとなるアンドロイドを開発したとして、その発表会を行った。発表会で紹介されたそのアンドロイドは人の言うことを忠実に守り、人が危機に陥れば我が身も顧みずに助けるといった、まさしく人類を支えるために作られたようなものだった。

「私の作ったアンドロイドは、人々が彼らのことを便利な道具ではなくパートナーとして扱う限りは私たちの良き理解者、隣人となってくれることでしょう」

 博士のその言葉で発表会は終わり、そしてすぐにそのアンドロイドは量産され、安価に、大量に、人々の生活に入り込んでいき、人々はアンドロイドを大量に買い、そして大量に使い捨てていった。





 それから十数年後。人類は反旗を翻したアンドロイドとの戦争で疲弊していた。

 生き残った人々はアンドロイドを作った博士を悪魔と呼び、彼のことを世界を破壊しようとする精神異常者だと罵った。


 博士の言うようにアンドロイドを道具ではなく対等のパートナーとして扱っていればアンドロイドたちが反乱しなかった、ということを知る者は誰一人としていなかった。

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