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1話 最後のクリスマス

この物語はフィクションです。

食材の作り方などの知識は本気にしないで下さい。

物語なので科学的な事は省いたりします。

大変申し訳ございませんがご了承下さい。



 僕の家は「メープル・パティスリー」、ケーキ屋です。そして、残念ながら最近はやりのオシャレな店ではないけど、昔ながらの素朴な店内でケースの中には色取り取りのケーキやお菓子が鮮やかに並べられている、そしてもちろん味は最高に美味しい。


 家族経営していて、職人気質の親父がパティシエ、そして母さんは看板おばちゃん!いえ、間違えました看板美人マダムでございます。


 近所の人達から「メープル・パティスリーの美人マダムで笑顔が良いわ」と言われては喜んでいる母親でございますが、本音は「あら、笑顔はタダだし笑顔でケーキが多く売れるなら安いもんよ」なのだ。


−−−−−−腹黒な母さんだ……。


 まあ本当に優しげな面差しの美人ではあるなと僕も思うが、なぜその息子の僕は平凡顔なのでしょうねえ親父よ、確実にあなたの遺伝子だと確信している。


 そして、母さん店では看板マダムとして、それはニコやかに微笑んでケーキを売りさばいているのだ。


−−−−−−マジで職人技の様に売りさばくぞ、たいしたもんだ。


 だが怒らすと、優しげな面差しが鬼のごとく変貌してとっても怖いのです。


¬−−−−−−だから僕の座右の銘は「女性には逆らうな」かな(?)


 そして、僕の名前は佐伯拓人パティシエの専門学校に通っている、もちろん将来は家を継ごうかなと思ってます。




 今日はクリスマス!


 ケーキ屋にとって一年で一番忙しい日そして書き入れ時、僕はもちろん、クリスマスの定番苺ショートケーキ分の泡立てたクリームをスポンジに塗っているところです。


−−−−−−このスポンジで50個目!流石に疲れた……。


 将来の為になるからとケーキ屋を継ぐのを、決めた時からクリスマスは毎年まあ、実家のケーキ屋を手伝って修行している。


−−−−−−体良く扱き使われているってこと。






 なぜか母さんがケーキ作りで、忙しい厨房の中に颯爽と入って来ました。僕を見て微笑む母さんだが目は獰猛に光っています。これは流石に怖いし嫌な予感がする。


「拓人、お得意様の配達断れなかったのよ。配達行ってくれるわよね」


−−−−−−予感てき中!


 もちろん僕の返答は決まっている。


「喜んで行かせて頂きます」


 なんて僕は軟弱な男だろう、だが人生の平和は保たれたのです。この場合は母さんに行けとは言えないし人生の平和を僕は取る。


「後藤さんの家は信号を左に曲がって歩いてすぐだから、早く行きなさい」


 母さんはニッコリ営業スマイルで微笑み僕に言ったのだ。


−−−−−−いや、あれは確実に命令ですよ。


「了解です」


 僕は渋々答えることになる。


−−−−−−答えないと後が痛いでしょ。





 今日は寒いです!冬なのだからしかたない、そんな中サンタの格好でケーキの配達です。


 信号が赤から青になるのを、待っていると車が雪で滑りやすっくなった路面にスリップした。そして軽自動車がドン!と前の車に衝突してガッシャーン!と言う音をさせて反対車線に乗り出して行った。

 そして、反対車線の車は避け切れずにキィーとブレーキの音を響かせて僕に突っ込んできた。


 そして僕は飛ばされて、路面に鞭打ちになり、またそこにトラックがドオーン!と音を響かせて僕を下敷きにしのです。


 既にケーキの箱は僕の手から飛び潰されてペチャンコになっていました、そして僕は大量の血を流している。


−−−−−−うそだろ……。



 もう、ダメかもしれないと思いながら母さんと親父のことを思ったのです。


−−−−−−次に生まれ変わる時はもう少しだけ優しい、また母さんの子でありたいなぁ……。



−−−−−−親父、ケーキ屋継げなくてごめんな……。


−−−−−−母さん悲しむかな……。


−−−−−−怒って号泣するな……。


−−−−−−ごめんね……。


 僕の瞳は最後に青空を写し暗くなったのです。



文章下手ですが宜しくお願い致します。

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