0.プロローグ
アルファポリスで完結したので、こちらも修正しています。1話目から大幅に内容を変えているので、フォームはそのままですが、別物になっています。
「昔からそうだ。……お前を見ているとイライラする。俺はそんなお前が……嫌いだ」
幼馴染で私の初恋の彼――ゼルク=ディートヘルムから放たれたその言葉。元々彼から好かれているなんていう希望は捨てていたはずなのに、自分は彼の隣に居続けることが出来ないと分かっていた筈なのに、その言葉にこれ以上ない程の衝撃を受けている自分がいることに驚いた。どうやら私は心のどこかで、彼が自分を少しでも『特別に思ってくれているかもしれない』という期待をしていたらしい。
彼の言動、そして自分自身の愚かさに怒りが沸いたと同時に、息が苦しくなるほどに胸がズキズキと痛んだ。
「な、によ……それ」
声が自然と震えるのが分かる。目頭も火が出そうなくらいに熱くて、今にも泣き出してしまいそうだ。でも絶対に泣きたくなんてない。それは私の意地もあるし、なによりもここで泣いたら、自分が今まで貫いてきたものが崩れてしまいそうで……。だから言ってしまった。
「私だって貴方なんて、――――嫌いよ。大っ嫌い」
その言葉と共に、私はこの無意味な『恋』を捨てようと決意した。
自分語りになって恐縮なのですが、この作品は数年前に作者自身が元カレと別れた後に書いた話です。あれは、本当に酷い話だった……。なので、その当時に立ち直るために導き出した熱いメッセージを込めて、書いている思い出深い作品です。
全ての男女に良い恋愛を……!一人じゃないよ!!




