猫耳のギルド職員
宿屋を出た俺は言われた通りに地図を見ながらギルドとやらに向かった。
(まあほかに行く場所もないのだが。)
地図の左上にはWood Townと記されていた。確かにこの町は木で出来ているようだしここのことらしい。初期マップらしいやと思いながらギルドへと向かって行った。
途中多少道に迷ってしまったが道ゆく人に聞きながらもなんとかギルドへ着いた。そういえば町を歩いている人の中には動物の耳らしきものを着けている人がいた。気になったのでギルドで聞いてみた。すると猫耳のギルド職員は笑顔で答えてくれた。
「あなたは新転生者ですにゃ?この世界には転生したときに人意外にも猫や兎、狼などの見た目や能力を持ち合わせた獣人や妖精のように飛べる羽があるなど色々な方がいるにゃ!」
なんでそんな重要なことをあの宿屋のおばさんは教えてくれなかったんだよ。と思いながらうなずた。
「あのぼう..しゃ..ろく..ですかにゃ?」
「ああ、すいませんボーッとしてたみたいで。」
「ここに初めて来るってことは冒険者登録ですにゃ?」
「はっはい。そうです。」
なぜか慌てて変な言い方をしてしまった。
「ではあなたの魔法の属性を調べるのでここにある魔法結晶を持ってくれにゃ。」
ん?
「これは何ですか?」
「これは魔法結晶といってこれを持つと色々な色に光るんですにゃ。光った色が赤だったら炎と行った具合ににゃ。」
「分かりました。」
俺がその魔法結晶を持つと、赤と緑の点滅だった。
「炎と風ですにゃ。では登録しますので名前お願いしますにゃ。」
「佐藤 拓です。」
「佐藤 拓様ですかにゃ。」
2属性持っていても何も言われないということはわりと普通なのか。まだまだ分からないことがたくさんあるので聞いてみることにしよう。