夢と旅
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はっとして体を起こす。目を開けるとそこには信じられないくらい広い草原が広がっていた。
(...生きている?)
「ここはどこだ?」
「なんでこんな草原に俺はいるんだろう。」
そう思いながら辺りを見渡す。すると町のような建物がある場所が見えた。
「まあ、とりあえずあそこへ行くしかないか。」
どこにいるのかも分からないのに、落ち着いている自分に少し驚きながら、ゆっくり一歩踏み出した。新しい俺の人生の第一歩なのかもしれない。その一歩を踏み出した瞬間俺はとんでもないものを見た。ゴツゴツした頭に小さな体、体色は緑の魔物だ。普段からゲームくらいしかしてない俺はその魔物ゴブリンを見て戦慄した。いくらゲームなどで下級の魔物だからといって目の前に現れことほど恐ろしいことはなかった。
俺は一目散に町らしき場所の方向へ走り出した。
あれからどのくらいの時間がたっただろうか。あの恐ろしい魔物を見てから訳もわからず走って走って走った。俺は今、ベッドで寝ていた。内装を見るに宿屋か何かのようだ。部屋を出ると、温厚そうなおばさんに
「もう体は大丈夫かい?」
と言われた。どうやら町に来たとたんに倒れたらしい。
「あぁ、大丈夫だ。」
「助けてくれてありがとう。」
と返すと、
「そりゃ良かった。、ところであんたは最近この世界へ来たのかい?」
最初はなんのことかさっぱり分からなかったが、このおばさんの説明によると、この世界には夢半ばで死んでしまった人が転生して来るらしい。
(俺に夢...?)
「でも明確な夢がない人は夢を探しに旅をするのさ。」
「...旅?」