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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

鬼と人

作者: 冬黒兎

鬼…人間とさして変わらない身体に角が生えている

人間の領土では鬼は人間よりも堕ちた存在だと知られている



「さーさー今回は泉の近くで倒れていた鬼だ!まだ調教すらしてない新品だよ!さ、500万からだ!」

「510万!」

「580万」



鬼は奴隷として扱われる

中でも少女の鬼は貴重で高値で取引される

理由は幾つがあるが、鬼の少女は容姿が整っているのも一つだが

何よりも、



「この奴隷は少女奴隷!しかも調教はしていない!産ませるなら今のうちだぞ!さー張った張った!」

「600万!」

「俺は800万!」

「900万!!」


鬼の女性は産まれてから15までしか子孫を残せない

15以上の鬼の女性は子供を育てるためだけの身体の作りなって行く


「4000万だ!!」

「決まり!!この鬼奴隷は4000万で落札だぁ!」


鬼の少女に人間の子供を産ませても人間になる

決して鬼にはならない

それは人間が完成された種族で鬼は未完成の種族だから…と信じ込まれている


長年に信じ込まれた物を改善させのは途轍もない苦労がいる





そんな【鬼】という種族の物語



________________




「お母さん!森お散歩してきてもいい?」

「駄目よ、村の外の森にはこわーい【ニンゲン】がいるんだから、ね?ママとお家で遊びましょ?」


鬼の少女にその親であろう存在が森には行くなと言い聞かせる

……ニンゲンがいる、と子供に言い聞かせるのは教育の一貫でもある、鬼の種族ならばどんな強い獣よりも何よりも最優先して警戒するべき存在…人間


「でも、ジジ様たちは森へ行ってるのに大丈夫だよ?」

「それはね、ジジ様たちは経験を積んでるから見つからないで帰ってこれるの」


嘘だ、鬼の高齢者は人間にとってなんの利益もない

年老いた鬼の生き血では生贄にも使えない、身体能力も人間よりは高いが鬼の成人男性には遠く及ばない

よって、年老いた鬼は人間にも奴隷に連れ出されないのだ


「だから、一緒に家にいましょ?ね?」

「えー、お母さんいつもそうじゃん!私1人でも大丈夫だもん!」


少女が簡単な作りの家のドアを開け村の出口へ駆けて行く


人間も鬼も変わらない変わるのは角がはいているかどうか

そして知能の問題

決して鬼の知能が人間に劣っているわけではない、全ての文明を人間に奪われ生活水準が低いのだ

それも人間は分かっている筈なのに心の何処かで否定し続け己が道を進み続ける





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